通信制高校と全日制高校との違い 2018.04.19
通信制高校という学校をご存知ですか?
通信制高校とは学校に通って授業を受けるのではなく「通信での教育」をメインにして卒業をめざす高校です。
しかし周りに通信制高校に通っている知り合いがいる人はまだまだ少ないでしょう。
どんな人が通っていて、どんなふうに勉強しているのかわかりやすく解説します!
通信制高校ってどんな学校?どんな人が通うの?
確かに通信制高校は全日制高校に通えない人が仕方なく通う学校というイメージがあった時代もありました。
しかし今ではそうではなく、芸能活動やスポーツに没頭したい人や、働きながら高校に通いたい人なども通信制高校に多く入学しています。
また、中卒が最終学歴の社会人だけど高卒資格をきちんととりたい!そんな人も多いです。
不登校の人にもおすすめ
さらに私立の通信制高校では、全日制高校ではなかなかできない少人数制の細かいサポートが受けられます。
そのため、不登校を経験した生徒や集団生活が苦手な生徒、勉強にどうしても遅れが出てしまう生徒、発達障害の生徒などにも人気があるんです。
通信制高校は全日制高校と比べて登校日数が少ないので、学校に行くのが苦手だという人でも少しずつ自分のペースで勉強できるのが人気の理由となっています。
「通信制」が将来の進路に不利になることはない!?
なお、通信制高校を卒業した場合にも全日制高校と同じ卒業資格が得られ、履歴書に学歴を記載する際にもわざわざ「通信制」と書く必要はありません。
「◯◯高等学校卒業」という表記になります。
就職についてはこちらの記事もご覧ください。
全日制高校との大きな違い
ではここからは、なんとなく通信制高校について理解してもらえるよう、全日制高校との大きな違いをわかりやすく紹介していきます。
①登校日数が少ない
「通信制」高校なので、基本的に登校は週1回程度、もしくはそれ以下の年間5日程度の登校で卒業することができる学校もあります。
そのため基本的には自宅での学習が中心となり、集団が苦手な人や仕事で忙しい人でも無理なく卒業することができるんです。
登校日数が多いコースに通ったとしても、朝の始業時間は9時頃からの学校が多く、全日制よりも学校へ行くハードルが低いのが大きな違いの一つです。
②年齢制限がない
通信制高校は全日制高校と違い、年齢の制限がありません。
生徒の中には社会人やシングルマザーの方などもいます。
どんな人でも同じように高校卒業に向けて勉強をすることができるんです。
90歳を超えた方が卒業したケースもあります。いろいろな世代の人と交流ができるのも実は魅力なんです。
③入学時期は4月・10月
全日制・定時制高校と異なりほとんどの通信制高校は単位制・2学期制を採用しています。
そのため入学は春と秋の2回チャンスがあり、生徒の募集時期も全日制高校とは異なるので注意してください。
また編入・転入については随時行っている学校が多いのでスムーズに手続きができますよ。
④高校卒業に必要な科目以外の専門課程も学べる
私立の通信制高校では、音楽や調理・製菓など、高校卒業に必要な教科科目以外を授業として勉強することもできます。
サポート校や専門学校と提携して在学中に美容師免許が取得できるような学校もあるので、卒業後の進路決定にも役立ちますよ。
勉強以外の生徒の得意分野を伸ばすことで、生徒に自信をつけ不登校の改善にも繋がります。
⑤メンタルのサポートが充実している
専用のカウンセラーが常駐していたり、先生やスタッフがカウンセリング資格を取得していたり、メンタル面のフォローが充実している学校が多いのも通信制高校と全日制高校の違いです。
特に私立の学校では細やかなサポートを受けることができます。
⑥最先端のオンライン授業
以前は教科書を見ながらワークを進めるのが、通信制高校の自宅学習として一般的でした。
しかし現在はインターネットを利用したオンライン授業が広まってきており、単位の取得のため定期的に提出が必要な「レポート」の作成・提出も、そのままパソコンやタブレットで完結できる学校も増えてきています。
まとめ
さまざまな事情から週5日高校に通うことが難しい人、またスポーツなど何かやりたいことがあって自分の時間を高校の授業以外に使いたい人、すでに社会人として働いている人や子どもがいる人、このように高校卒業を目指すいろいろな人たちの要望に応えているのが通信制高校です。
全日制高校との違いをしっかり理解してから学校選びをしましょう。