通信制高校の個別相談会って何するの?メリットをチェック 2017.01.27
通信制高校への入学を検討していると、「体験入学」や「学校説明会」と同様によく見る言葉「個別相談会」。
一体個別相談会ではどんなことをするのか、参加するとどんなメリットがあるのでしょうか?
「参加したら無理やり入学させられそう…」そんなふうに思っている人もいるのではないでしょうか?
通信制高校の個別相談会とは
個別相談会とは、学校説明会など複数人で参加するものではなく生徒・保護者と担当教職員だけで行うもの。
通信制高校の仕組みはもちろん、その学校がどんな学校なのか、学費の詳しい料金や卒業後の進路などさまざまなことを聞くことができます。
参加しなければ入学できない場合も
通信制高校のなかには、個別相談会に参加しなければ入学の手続きに進めない学校も少なくありません。
入学後に「こんなはずじゃなかった...」と思ってしまわないよう、入学前と入学後のギャップを埋めるためですが、保護者が忙しい家庭では面倒に思ってしまうかもしれませんね。
しかし個別相談会に参加すると予想以上のメリットがあるんですよ!
参加するメリット
個別相談会に参加するメリットは以下の通りです。
なかには気になった学校にはとにかく直接出向いてみるという方もいます。
自分にぴったりな通信制高校を本気で探したいなら複数校参加するのも確かに手です。
学校の雰囲気がわかる
実際に学校に出向いてみると、ホームページや資料ではわからない学校の様子を知ることができます。
ホームページに写っている写真は開校してすぐのもので、今現在はもう古くなっているなんてこともあります。
保護者の方は物件探しのような気持ちで学校を調べるといいでしょう。自分が住む家を内覧せずに決めるなんてなかなかできることじゃないですよね。内覧しないにしても、担当者としっかり話して信頼関係を築かなければ家は決められないはずです。
担任の先生に会える可能性も
各通信制高校によって違いますが、個別相談会を対応するのは入学事務局のスタッフか実際に入学後担任になる可能性が高い先生であることが多いです。
入学前に先生に会えれば保護者の安心感も大きくなりますよね。
なかには「生徒が先生を選べる」なんて制度を取り入れている学校もあるので、入学前の個別相談会で会った先生と意気投合できればそのまま担任になってもらうこともできます。
最適な入学時期を相談
通信制高校は随時転入・編入を受け付けている学校がほとんどですが、転入・編入を受け付けてはいても実は効率的ではないような時期もあります。
年度末などがその時期にあたります。例えば全日制高校に在籍している場合、単位が修得できるのは年度末の3月。
2月だと、あと1ヶ月で単位が修得できるというタイミングでの転入になり、その単位はまた通信制高校で一から取り直すことになります。
このように実際に入学する場合の流れを想定して話し合うことができるので、自分だけで判断するよりも安心です。
在校生に会えるチャンスも
事前に伝えれば在校生を同席させてくれる通信制高校もあります。
在籍している生徒に話を聞くことができれば、入学後どんな姿になれるのか想像しやすいですよね。
また先生と生徒の関わり方を見れば、学校で教師が生徒とどのように接しているのかがわかります。
注意すべきポイント
個別相談会は入学前に直接学校関係者から話を聞くことができる貴重な機会です。
ここで気をつけたいポイントも紹介します。
予約必須の学校がほとんど
学校見学はアポなしでも大丈夫な学校が多いですが、個別相談会ともなれば事前予約が必要です。
突然学校に押しかけても追い返されてしまう可能性もあります。
資料請求時やホームページから予約してみるといいでしょう。
学費や卒業率は明確に
個別相談会ではその通信制高校のいいところだけではなく、悪いところも聞いておかなければなりません。
悪いところとはホームページなどに明記されていない部分、よく調べてみないとわからない部分。学費や卒業率などがそのように扱われていることが多いです。
実際に教職員と面を向かうと聞きづらいかもしれませんが、こうした気になる部分はハッキリさせてから帰りましょう。
学費を聞くときのポイント
通信制高校の学費は授業料だけではありません。
授業料と別に施設使用料やスクーリング費用がかかる場合もありません。
「授業料はおいくらですか?」ではなく「だいたい卒業までに行事なども含めてどのくらいのお金がかかりますか?」と聞くのが無難です。
通信制高校選びで最も大事な関門!?
個別相談会は通信制高校を選ぶ上で最も大事な時間です。
保護者が学校を訪れる機会は入学後にはなかなかない場合も多いので、限られた時間のなかでその学校が本当に生徒本人に合っているのか、しっかり卒業できるのかを見極めなければなりません。
あらかじめ、参加前に質問事項など資料を見ながらまとめておくといいでしょう。