通信制高校は就職のとき不利になるの? 2017.01.12
通信制高校に入学するにあたって、なにか目標や将来の夢などはありますか?
進学をするのか、就職をするのか、高校卒業後の進路は、入学するときにはすでになんとなく頭に思い描いていると思います。
しかし、就職を選択したいと思っている人の中にはこんなことを不安に思っている人もいるかもしれません。
「通信制高校って就職に不利なのでは?」
今回は通信制高校を選ぶうえでのこんな不安にお答えします。
通信制高校を卒業してすぐに就職する人の割合
こちらが通信制高校を卒業した生徒の進路状況です。(平成25年度)
ここで気になるのが『その他』を選んだ人がどうなっているのかですが、少し脱線してしまうので詳しくはこちらをご覧くださいね。
就職している人は15%と少し少なく感じる人もいるかもしれません。
100人中15人、50人いてようやく7、8人が卒業してすぐに就職できるということになります。
一方で定時制高校の卒業生の就職率は27.1%という高い数字になっています。
どうしてこんなにも卒業後の進路について差が生まれてしまうのでしょうか?
就職には不利になってしまうの?
通信制は就活のとき不利になってしまう。そんなふうに聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし通信制高校の卒業資格は、全日制高校を卒業した場合と同様です。
履歴書にもわざわざ「通信制」と記載する必要もないんです。(例:「◯◯高等学校 卒業」
ですが企業との面接の時に、質問によっては自分が通信制高校在籍であることを話す必要がある場合があります。
通信制高校に在籍しているほとんどの人は「高校生活はどのように過ごしてきましたか?」と聞かれても、学校生活よりもアルバイトなど学校外のことを話すことが多いので、不自然に思われることもあるでしょう。
場合によっては「どうして通信制高校を選んだの?」と聞かれるかもしれません。
企業側が持っている「通信制」のイメージ
今では通信制高校は勉強ができないひとや、いわゆるヤンキーが集まる場所ではありませんが、昔はそのようなイメージを抱いていた人が多いのも事実。
企業に限らず世間もまだまだ通信制高校への理解は浅く、なかには偏見を持っている人もいます。
もしかしたら就職活動をしているなかで、そんな面接官に出会うかもしれません。
アピールポイントを用意することが大事
大事なのは学歴とは違う面での「自分の強み」を見つけておくことです。
企業が見るのは学歴だけではありません。むしろ一度働き始めたら、その人がどんな学校だったかなんて仕事ができていればどうでもいいんです!
高校在学中のうちに、
就職活動を有利に進めるために
通信制高校の生徒は、たしかに全日制高校の生徒よりも誤解を持たれたり、間違った第一印象を抱かれたりすることも少なくないです。
そこで、通信制高校を卒業したあと必ず就職したいと考えているなら、さまざまな工夫をしておくと安心ですよ。
資格を取得しておく
就職後に使える資格を取得しておけば、就職活動の際に有利になること間違い無しえdす。
授業時間が少なく、自分の時間が多くとれるからこそ空いた時間を有効活用して、ビジネス関係の資格を取得しておくことをおすすめします。
また、福祉関係の資格なら取得しておけばそのまま就職に活かすこともできます。
アルバイトをする
アルバイトはコミュニケーション能力を向上させるのに最も有効な方法です。
特に接客業であれば、お客様と接する上で敬語や正しい立ち振舞いが身につきますし、上司と接する上では年上の社会人との接し方や、ほうれんそう(報告・連絡・相談)の基本的な姿勢も身につきます。
また、アルバイトは長く続ければ続けるほど、根気よく何かを継続できる姿勢を見せられるので企業に信頼されやすくなりますよ。
専門知識を学べる学校を選ぶ
通信制高校には、高校在学中に美容師の資格が取れる学校や、調理師免許がとれる学校など、高校卒業後でもすぐに即戦力となり得る専門知識を学べる学校もいくつかあります。
このような学校に通っておけば就職の際に他の人よりも道もすでに絞られてきますし有利になるのではないでしょうか。
まとめ
通信制高校でも全日制高校でも同じですが、就職を目指すときには採用する側の視点をもつことが重要です。
通信制高校ならではの強みや在籍中に見つけた自分の強みは、卒業後にも立派な武器になります。
就職活動をするうえでの強みとなるポイントを、在学中に見つけておくように日頃から考えていると道のりはそう難しくないはずです!