発達障害・学習障害のサポートに強い通信制高校まとめ 2020.05.01
障害を持っていて、高校入学に不安があるお子様をお持ちの保護者のみなさん。選択肢の一つとして通信制高校を検討してみてはいかがでしょうか?
少人数制で細やかなサポートが可能な通信制高校には発達障害などを持つ生徒も多くいるんです。そして無事に高校卒業を果たしています。
発達障害と診断を受けたら通信制高校も検討してみてください
「LD(学習障害)」や「ADHD(注意欠陥多動性障害)」などの言葉は、最近では多くの人に広まりつつありますね。
でも実際に自分や、また家族がそういった発達障害のような病気と診断されると、不安に思われる方がほとんどだと思います。さらに家族の皆さんも病気だと気づくことができないまま、学校の勉強についていくことができず辛い思いをする学生もいます。
そのような場合に検討してみてほしいのが通信制高校です。発達障がいや学習障害を持つ方も多く卒業しています。
学習障害って?
学習障害とは、一般的な知的発達に遅れはないが、聞く・話す・読む・計算する又は推論する能力のうち特定のものに著しく困難を示してしまう状態を指します。一見わからないので、全日制高校で周りと同じように学ぶことを強いられてつらい思いをする学生も多いんです。
実は近年では約2~3%の割合で学習障害の傾向がみられ、この病気が意外と身近なものであることがわかります。
具体的には文字の読み書きがどうしても覚えられなかったり、計算が何度やってもできなかったり、落ち着きがなく席に座っていられなかったり…などの症状がみられます。
近年では知名度があがるとともに理解も増え、通信制高校などで開設された少人数クラスで、自分のペースで学習が進められる環境などが整っています。
ここからは障害をお持ちの方におすすめの通信制高校を紹介していきます。
知識のある臨床心理士やカウンセラーの対応も
鹿島学園高等学校は広域通信制高校のなかでも知名度の高い学校。学費が安い通信制高校ランキングで2年連続1位を獲得する、さまざまな面で通いやすい学校です。
知名度が高いということは生徒の数ももちろん多く、そのなかには学習障害を持った生徒も多く存在します。
鹿島学園高等学校では、障害のせいで上手く勉強が進められない生徒専門の学習塾とも提携し、生徒一人一人への細かいサポートを可能にしています。生徒数が多いのでいろいろな症状への対応経験があるのが、鹿島学園高等学校の強みです。
就職サポートも充実しており、同じ障害を持った卒業生がどんな仕事に就いているのかなどを聞きながら相談することができます。
試験でなく学習成果物で評価してくれる!
明蓬館高等学校では学習障害などで勉強がしづらい状況にある生徒に、専門の学習センターを用意しています。
ここでは試験で成績を判断することはしません。
たとえば国語なら自分で創作した小説、数学なら自分で考えた面白い問題…そんなふうに、生徒それぞれの軸で「やりきった!」という学習の成果を提出する仕組みとなっています。
無理にみんなで同じラインに並ぶようなことはせずに、それぞれの役に立つ楽しい勉強をすることができるんです。
また、心理検査などで個人の状況をしっかり把握し、一人一人に個別の指導計画を作成。学習だけでなく人との関わり方も、上手く出来るよう教職員が働きかけてくれます。
登校も最低年4日で大丈夫ですし、集団での参加が無理なら個別で行うことも可能です。
インクルージョン教育で学習障害という個性を尊重
星槎国際高等学校では長年「仲間はずれにしない」インクルージョン教育を行っています。障害のせいで苦手なことが一つあるからって、他のことまで諦める必要はまったくありません。
数学ができなくても、文字の読み書きができなくても、部活や生徒会活動への参加はできますよね。みんなに平等にチャンスをくれる通信制高校、それが星槎国際高等学校です。
登校は週2回からとなっていますが、レポートは個人のレベルに合わせた内容になっていますし、体験学習が多いカリキュラムなので楽しんで登校することができます。
通信制高校提携のサポート校を使って卒業も!
蓬洋舎はスタッフの多くが臨床心理士などの専門的な資格を持っている、通信制高校のサポート校です。とても小さな学校ですが、生徒一人一人のスキルをそれぞれのペースに合わせて着実に伸ばすことができます。
勉強についてのフォローももちろんありますが、ソーシャルスキルトレーニングなどで人間関係の構築スキルを上げることを得意としている学校です。中学生のうちからプレスクールへの参加もできるので、現在中学生だけどあまり学校に行けていない…そんな人は試しにプレスクールに参加してみてもいいかもしれません。
個別指導やトライアルレッスンで無理なく登校
KTC中央高等学院では個別指導を受けることができるので、学習スピードが遅くても周りを気にせずに登校することができます。また登校日数も生徒のペースに合わせて選ぶことができるので、だんだんと自信がついてきたら全日制高校のように週5日登校して積極性や自信を伸ばすことも可能です。
さらに、数学や英語などの教科科目以外を授業で勉強できるトライアルレッスンも人気の理由の一つ。料理や美容など生徒の興味に合わせて授業を選ぶことができるので、勉強以外にも学校へ登校する楽しみを見つけやすいです。
音楽療法も学べる!大好きなものに没頭するのもおすすめ
何か好きなものがあるなら、トライアルレッスンにとどまらず、思い切り没頭できる環境を高校として選ぶのもおすすめです。
国立音楽院は、音楽を専門的に学べる通信制高校サポート校。発達障害・心身障がい児者学習コースも設けられており、「音楽が好き」その気持ちを持つ生徒なら、どんな生徒でもその可能性を最大限に広げてくれる環境が整っています。
高等部は好きな科目を選べるオープンシラバス制。インクルーシブクラスや、アートセラピー、音楽療法やリトミックを学べる科目もあります。
好きなこと・得意なことを職業にする道も見えるかもしれません。
外の世界で自分の居場所を見つけよう
今の学校では周りについていけずにつらい思いをしているとしても、自分の得意なことを伸ばすことができるようなぴったりの場所がきっとどこかにあるはずです。
その場所は意外にも近所の通信制高校かもしれませんよ・・?
発達障害などまだまだ理解が少ない病気では、少人数制で学習できる学校でないと、なかなか本当に必要なだけのサポートを得ることはできません。通信制高校なら登校も少なくて済むので、徐々に登校日数を増やすなどの対応もできます。
発達障害・学習障害をお持ちの方は是非一度検討してみてください。

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