通信制高校の先生を徹底解説!生徒との関係や教員免許の有無 2017.01.08
通信制高校への入学を検討するうえで気になるのが先生について。
小学校や中学校でも、先生の対応に満足がいかなくて辛い思いをした経験がある人もいるでしょう。
またその逆に「あの先生がいたから辛い学校生活がちょっとだけ楽になった」そんな体験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
通信制高校の先生ってどんな人?
皆さんは先生に対してどんなイメージを持っていますか?
いつも怒っている厳しい人?それとも優しい笑顔の先生?
先生と仲が良い生徒もいれば、必要以上は関わらないという生徒もいますよね。
もしかしたら皆さんにとって、通信制高校の先生は少し今までの「先生」像とは違う存在かもしれません。
友達みたいな関係が多い
通信制高校では教師と生徒が友達同士のような関係になることが多いです。
通信制高校プラザでいくつかの学校を取材した際にも、生徒は先生にほとんどタメ語で話しかけていました。
教師と生徒というよりも、もっと近い距離感で接しています。
どうして全日制や定時制よりも仲が深まるのでしょうか?
生徒数が少ないから距離感が近い
全日制高校との違いは、先生が担当する生徒数。
公立の通信制高校では教師1人が担当する生徒の数は全日制高校よりも多く、サポートが細かく行き届かない場合もあります。
しかし私立の通信制高校のほとんどでは少人数制授業を行っており、校舎の生徒数自体も少ない学校が多いです。
そのため先生と生徒の間に壁がなく、みんなで一緒に勉強していこうという雰囲気があります。
なかには職員室を設置しておらず、生徒と同じ部屋にデスクを置いて対応している学校もあるようです。
カウンセラー資格保持者も
私立の通信制高校の多くは、全日制高校で上手く通うことができなかった不登校経験者に向けて丁寧なメンタル面でのサポートを行っています。
カウンセラーの資格を取得している教員だけを採用している学校もあるので、生徒たちの些細な言動にも気を配ってくれますし、困ったことがあればすぐに相談することができますよ。
いじめが起きる前に予防することもできますし、家庭環境に問題がある場合にもすぐに気がついて対応をしてくれます。
どんな生徒でも安心
通信制高校に入学してくるのは、10代の生徒だけではありません。
20代や30代の社会人や、すでに子どもがいるシングルマザー、60歳を超えたおじいちゃんおばあちゃんの入学もあります。
そうやっていろいろな立場の生徒と接している先生たちは、どんな人にも偏見を持つことなく接してくれますし、全日制高校の先生たちよりも自然とサポート経験が積み重なり、一人ひとりに適したフォローができるようになります。
たとえばあなたが人より勉強ができなくても、うまく友達をつくることができずいつも一人でいても、先生は一人の生徒として他の生徒達と同じように、当たり前に普通に向き合ってくれるはずです。
教師が教員免許を持っていない!?
しかし通信制高校の先生について、このサイトにもよくこんな質問・疑問が保護者から寄せられます。
「通信制の教師って教員免許を持っていないって聞いたけど本当??」
実際のところ高校はどうやって教職員を選んでいるのでしょうか。
教員免許を持ってなくても応募できる学校もある
通信制高等学校やサポート校の教員を募集する求人を見てみると、たしかに教員免許を持っていなくても応募できる求人がたくさんあります。
採用基準は学校によって異なるようです。
教員免許までは求めないけど塾や予備校での講師経験を必須資格にしている学校もあります。
要するに通信制高校の先生は、学校の先生というよりも塾の先生みたいなかんじなんです。
生徒との距離が近くなるのも納得がいきますよね。
免許を持っていない=駄目な教師?
「教員免許を持っていないのに学校で教師として働いているなんておかしい!」
そう思う生徒や保護者の方もいるかもしれません。
しかしよく考えてみると塾の先生やフリースクールのスタッフは、なにか特別な免許を持っているわけではありませんよね。
でも大学の進学に関してはプロです。
通信制高校の先生も、たとえ免許を持っていないとしても通信制高校の教員としてはプロです!
安心していろいろ相談してみるといいですよ。
入学前に教員に関して不安がある場合は、個別相談などをお願いしてみてもいいかもしれません。
いくつかの学校では、生徒が自分の担任を選ぶことができる制度を採用しています。
まとめ
通信制高校の先生がどんな人なのかイメージはつきましたか?
私もインタビューを通して何人かの講師の方とお話させていただきましたが、みなさん生徒に真摯に向き合っている誠実な方だという印象を持ちました。
学校生活を一度リタイアした生徒も多い通信制高校なので、高校卒業後も記憶に残るようないい先生と出会えることを祈っています。