通信制高校にもちゃんと夏休みはあるの? 2020.05.17
通信制高校の夏休みはどのようになっているのでしょうか。ちゃんと休みはとれるのか、期間はどのくらいなのかを解説していきたいと思います。
通信制高校は基本的に全日制と同じように夏休みがある
ほとんどの通信制高校は普通に全日制や定時制と同じように夏休みがあります。大体の通信制高校が8月いっぱいを休みとしています。その期間校舎を閉鎖している学校もあるそうです。
逆に校舎を開けてくれる学校も。夏の間でもレポートの添削や個別サポートなどを行っているようです。
学校によっては夏休みを伸ばすことも可能!
「もう少し休みを長くとりたい!」という場合には、スクーリングの日程を相談して調整することが可能な学校もあります。
全日制などと比べて普段から通信制の登校日は不定期ですが、夏休みの時期はスパッと大きな休みを入れる学校が圧倒的に多いです。先生たちも休暇を取らなくてはいけませんからね。
宿題は学校によって違います。通信制高校は普段からレポート課題があるので夏休みに特別課題がない場合もありますし、逆に夏休みを利用してたくさんの課題を出している通信制高校もあります。
夏休みを指定していない通信制高校もある
中には夏休みを指定していない通信制高校も存在します。ただこれは休みが取れないという意味ではありません。
通学も休暇も自分の裁量次第
通信制高校を卒業するためには次の3つが必要です。
最低3年間は在籍すること、74単位を取得し終えること、学校が指定したスクーリングの日に登校すること。
この3つを満たしていなければどんな通信高校でも卒業できません。
逆にこの3つを満たしていれば比較的自由という通信制高校も存在するのです。入学するコースにもよると思いますが、スクーリングの日数が少ない学校などはいつでも休みが取れるのです。
そのため、あえて夏休みを指定していない学校もあるのです。レポートなどを計画的に提出していれば申請次第で長期休暇が取れるのです。
夏休みにスクーリングを指定している通信制高校もある
夏休みにスクーリングを実施している高校も少数ながらあります。そのような学校は以下の2タイプに分かれます。
普通にスクーリングとしてレポートなどを提出させる
まずは夏でも普通のスクーリングと変わらず授業をしたり課題を提出させたりするタイプです。このような学校は普段の登校日が少ない学校が多い傾向にあります。普段から休みが多いので特別に休みを設けず緩いペースのまま続けていくものです。
また全日制や定時制など渡航者を併用している学校などは、学校が空く夏の時期を通信制に利用しようとしている学校もあります。
特別集中スクーリングを設けている学校も
夏に特別なスクーリングを設けている学校もあります。合宿形式で楽しく学ぶようなコースを用意しているところもあるのです。そのようなコースを実施している学校をいくつかご紹介していきます。北海道で集中スクーリング!クラーク記念国際高等学校
1度は名前を聞いたことがある学校かもしれません。全国的にある程度の知名度を誇っている通信高校です。北海道に本校を置いています。
このクラーク国際高校では北海道のキャンパスで夏休みを過ごすイベントがあります。このキャンパスには本格的なスポーツ施設があります。
夏には農業体験ができたりリフティングを楽しめたりします。冬にはスキーやスノーボードが楽しめる空間です。このイベントを楽しみにしている生徒もたくさんいるそうです。
大自然の中で過ごす夏!屋久島おおぞら高等学校
本校はや鹿児島県の屋久島にあり全国展開している通信制高校です。普段の学習は全国各地にあるキャンパスで行っています。
そして夏にスクーリングとして屋久島に訪れるイベントがあります。ウミガメの産卵を間近で見たり、大自然をトレッキングしたりと刺激の多い生活が送れるのは間違いなしです。
世界遺産の寺院で合宿!高野山高等学校
こちらも全国に展開している通信制高校です。夏には高野山での集中スクーリングを受講することができます。
高野山は世界遺産にも登録されている寺院ですのでそこの宿坊に泊まったりと普段絶対に経験できないことが経験できます。3~5日間の合宿ですのでとても楽しいそうです。
このようにまるで修学旅行のような課外学習を夏休みのスクーリングとして行っている学校もあります。またほかにも全日制の部活動の応援などをスクーリングとして指定している学校もあるそうです。
学校によってこのような通信制高校独特の特別なスクーリングもバラエティー豊富にあります。
通信制高校は常に夏休みというのは誤解!
通信制高校は自由に休みが取れて常に夏休みだというイメージをイだている人も多いです。
しかし、これは全くの誤解。そのような心構えで通信制高校に入学した方は間違いなく卒業するのに苦労するでしょう。
全日制の高校に比べ確かに登校日は少なくて済みますが、その分レポート課題などが大変多いです。通信制高校も全日制と同じように高卒の資格を経るものなので、やはりコンスタントに勉強しないと卒業できません。
それに伴って登校日も定期的に設けられています。その登校日がレポートに提出日だったりするので何回も休むわけにはいきません。
指定された登校日数はクリアしなければならないので通信制高校はずっと長期休みという幻想は捨てましょう。