高野山高等学校

高野山高等学校は和歌山県にある世界遺産、高野山のそばにある通信制高校。東京と大阪には学習センターがあり、全国どこからでも入学をすることができます。

単位の取得の仕方は大きく分けて2つ。まず1つめは集中スクーリングタイプ。単位の取得に必要な登校時間を年に1～2回の高野山高等学校本校でのスクーリングで消化するタイプです。遠方から出席する場合には宿坊に宿泊することもできますし、保護者の同伴も可能です。修学旅行のように普段とは違う環境で精進料理を味わったり、写経体験をしたりと貴重な経験ができます。

2つめは普段から登校をしながら着実に高校卒業を目指すタイプ。東京都大阪にある学習センターへの登校も可能です。その他にもたくさんのサポート校と連携していて、勉強が苦手な人でも丁寧なサポートで少しずつ克服していくことができます。

高野山高等学校は通信制高校のなかでも登校日数が少なく、普段のレポートの学習もNHK教育講座などオンライン教材を利用するので楽ちん。音楽の道に進みたい人や既に芸能活動をしている人、仕事をしていて学校に通う暇がないという人におすすめ。ダブルスクールも推奨しているので、通信制高校に通いながら語学学校や専門職の教育機関に通っている生徒も少なくないです。

さらに高野山高等学校には高野山学園高野山大学が併設されているのも特徴。進学を希望する場合には、入学金免除などの特典がありますよ。

参考：http://www.koyasan-h.ed.jp/myway/

私立通信制高校の学費の相場は30万円から40万円となっていますが、高野山高等学校も同等の金額で単位を取得することが可能となっています。維持費が年間7万円と少し他の通信制高校に比べると高く感じるかもしれませんが、授業料が1単位8千円と若干安めなので年間学費では他とあまり差が生まれないでしょう。しかし諸経費が少しかさむとの評判もあります。教科書の購入費用は学費には含まれていませんし、1科目1,500円のインターネット講座受講料や実習・特別活動費なども追加されると少し想像よりも高い金額になってしまうかもしれません。また希望者は制服の購入もできるので、購入した場合にはもちろん費用がかかります。

なお、集中スクーリングについては紹介される高野山内の宿坊を利用すれば、遠方の生徒でも安い金額で参加をすることが可能です。この集中スクーリングでどんな体験をするかどうかで費用も変わってきます。

通学コースを選択した場合には、登校拠点での学習費用が別途必要になるため、一般的な通信制高校よりも少し学費が高くなってしまうかもしれません。支払いに不安がある場合には、高等学校就学支援金の対象となっているので国からの支援金を利用するほか、都道府県の奨学金制度を利用する方法があります。

高野山高等学校は全日制高校と併設しているので、全日制高校での指導経験が豊富な先生が勉強をサポートしてくれる通信制高校です。年間登校日数4日で卒業することができるので、プロゴルファーを目指しているというアスリートの方などの入学も多く、時間をかけずに高校卒業資格がとれる評判になっています。

世界遺産の高野山でのスクーリングはとても人気があり、仏教に興味があるご家庭などは保護者も同伴することも多いです。キリスト系の通信制高校は多いですが、仏教系の通信制高校は少ないので、仏教を学ぶためにわざわざここに入学を希望する生徒もいるそう。さらに本校では介護の授業を受けることも可能で、介護用のベッドやリハビリ施設を想定したトレーニングルームも用意されています。スクーリング時には最大7限の授業を受けることができ、特別活動として阿字観体験などをして、それを卒業単位に換算することも可能です。短い時間ではありますが生徒同士の仲も深まるように、教職員が毎年さまざまな工夫をしています。

なお、東京学習センターでは海外留学を応援しています！高野山真言宗は世界各地に別院があるので、語学研修として訪問することも可能なんです。通信制高校は自分の時間が多くつくれるので、そうした活動でスキルを身につけるのもいいですね。