1時間目:教育ローンって一体全体どんなもの? 2016.04.20
教育ローンとはどのようなものなのか、そもそも奨学金などと、どんな所が違うのか、
と思って調べてみても、なかなか分からない方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな教育ローンに関する疑問についてお答えしていきます。
通信制高校の学費にも使えるの?
教育ローンは、使用用途が学費や受験料、下宿代などの、教育機関への就学・進学の際にかかる諸費用に限られているローンです。その分、金利は低く設定されていることが特徴です。
この「教育機関」とは、基本的に学校教育法で定められている教育施設のうち、中学校以上の課程を指します。もちろん通信制高校も含まれているので、教育ローンを申し込むことができます。
この「教育機関」とは、基本的に学校教育法で定められている教育施設のうち、中学校以上の課程を指します。もちろん通信制高校も含まれているので、教育ローンを申し込むことができます。
教育ローンは学生本人が申し込みできるの?
みなさんからよく寄せられる質問の一つに、教育ローンには親、学生の誰が申し込むのか、というものがあります。とくに、働きながら通信制高校で学びたい、という方にとっては気になる点です。
教育ローンも他の一般的なローンと同様に、基本的に未成年が契約者となることはできません。
満20歳以上で、アルバイトなどの定期的な収入がある方ならば、学生でも契約が可能な場合もありますが、基本的に教育ローンは扶養者である親が契約者となるもの、と考えてよいでしょう。
どうしても本人で契約したいならば、学生ローンという手段もあります。しかし、上限額が比較的低いうえに、金利も教育ローンよりかなり高くなるため、あえて選ぶ必要性は薄いです。
教育ローンも他の一般的なローンと同様に、基本的に未成年が契約者となることはできません。
満20歳以上で、アルバイトなどの定期的な収入がある方ならば、学生でも契約が可能な場合もありますが、基本的に教育ローンは扶養者である親が契約者となるもの、と考えてよいでしょう。
どうしても本人で契約したいならば、学生ローンという手段もあります。しかし、上限額が比較的低いうえに、金利も教育ローンよりかなり高くなるため、あえて選ぶ必要性は薄いです。
奨学金や就学支援金とどこが違うの?
では、教育ローンは、奨学金や就学支援金と、具体的にどのような点が違うのでしょうか。それぞれの特徴をご説明します。
奨学金制度は教育ローンのように学費をまかなうための借り入れ制度ですが、両者は似ているようで、実際の内容はかなり異なります。
奨学金は保護者でなく学生本人に返済の義務が生じます。しかし、奨学金は教育ローンよりもさらに低い金利、あるいは無利息で借り入れすることができます。
また、返済も卒業して仕事に就いてから行うものなので、在学中にお金の心配をする必要が無いというメリットもあります。
高等学校等就学支援金は学校を通して国に申請するもので、毎月返済不要の支援金を受け取ることができる制度です。
支援金の給付額は一定ではなく、各自治体や世帯所得に応じてそれぞれ異なりますが、通信制高校に通う場合、公立校(定額制)で最高月520円、私立校(単位制)では、1単位ごとに4,812円、通算74単位(年30単位)まで支給されます。
ただし、この就学支援金の用途は、あくまで毎月の授業料に限定されている点に注意が必要です。基本的に、給付される支援金は直接学校へと渡され、そのまま学費に充てられます。
就学金の特徴
「通信制高校の学費の支払いがちょっと大変そう…」そう考えた時に真っ先に思いつくのは 奨学金ではないでしょうか?奨学金制度は教育ローンのように学費をまかなうための借り入れ制度ですが、両者は似ているようで、実際の内容はかなり異なります。
奨学金は保護者でなく学生本人に返済の義務が生じます。しかし、奨学金は教育ローンよりもさらに低い金利、あるいは無利息で借り入れすることができます。
また、返済も卒業して仕事に就いてから行うものなので、在学中にお金の心配をする必要が無いというメリットもあります。
就学支援金の特徴
「それでもお金を借りるのはちょっと…」とためらう方は、高等学校等就学支援金が申請できるかどうか確認してみましょう。高等学校等就学支援金は学校を通して国に申請するもので、毎月返済不要の支援金を受け取ることができる制度です。
支援金の給付額は一定ではなく、各自治体や世帯所得に応じてそれぞれ異なりますが、通信制高校に通う場合、公立校(定額制)で最高月520円、私立校(単位制)では、1単位ごとに4,812円、通算74単位(年30単位)まで支給されます。
ただし、この就学支援金の用途は、あくまで毎月の授業料に限定されている点に注意が必要です。基本的に、給付される支援金は直接学校へと渡され、そのまま学費に充てられます。
教育ローンはどんな場合に利用するといいの?
教育ローンに奨学金、就学支援金。
これらはいずれも学校に通うためのお金を融通するための制度ですが、その中で、とくに教育ローンを利用するとよいのはどのような場合でしょうか。
就学支援金は、世帯の所得額、厳密には市町村税所得割額が30万4200円以上の方は支給を受けることができません。
家族構成によって前後しますが、およそ900万円以上の年収がある世帯が該当します。
また、高等学校をすでに一度卒業した方、高等学校に36ヶ月間(定時制・通信制の場合は48ヶ月間)以上在学していた方も支給の対象外となってしまいます。
奨学金制度は、所得額による制限に加えて選考が存在し、場合によっては中学校長などの推薦を受ける必要があります。3つの制度の中では、最も申請が通りにくいものであることは確かでしょう。
教育ローンは、前者2つに比べると、申請基準は比較的緩いものとなっています。
そのため、奨学金や就学支援金の給付を受けた場合でも、学費以外のお金の不足を補う形で教育ローンを利用するという使い方をすることができます。
これらはいずれも学校に通うためのお金を融通するための制度ですが、その中で、とくに教育ローンを利用するとよいのはどのような場合でしょうか。
教育ローンは条件が少ない
まず挙げられるのは、奨学金制度や就学支援金制度が利用できない場合です。就学支援金は、世帯の所得額、厳密には市町村税所得割額が30万4200円以上の方は支給を受けることができません。
家族構成によって前後しますが、およそ900万円以上の年収がある世帯が該当します。
また、高等学校をすでに一度卒業した方、高等学校に36ヶ月間(定時制・通信制の場合は48ヶ月間)以上在学していた方も支給の対象外となってしまいます。
奨学金制度は、所得額による制限に加えて選考が存在し、場合によっては中学校長などの推薦を受ける必要があります。3つの制度の中では、最も申請が通りにくいものであることは確かでしょう。
教育ローンは、前者2つに比べると、申請基準は比較的緩いものとなっています。
広範な用途をカバーできる教育ローン
また、教育ローンは、授業料だけでなく、入学金や下宿の際の家賃や敷金・礼金、教材や制服の代金に対しても使用することができる、カバーする使い道の広さが特徴です。そのため、奨学金や就学支援金の給付を受けた場合でも、学費以外のお金の不足を補う形で教育ローンを利用するという使い方をすることができます。
自分の状況に一番合った借り入れ方法を見つけましょう!
教育ローンは奨学金のような成績要件が無く、誰でも申請することができます。さらに、就学支援金とは異なり、入学前に必要なお金を直接口座に受け取ることができます。
柔軟性のある借り入れ手段であると言えるでしょう。
しかし、ローンであることには変わりないので、
銀行や信用金庫などの各種金融機関に一度は相談する事をオススメします。
返済のせいで経済事情が圧迫され、家庭内がピリピリしていると、せっかく希望通りの通信制高校に入っても、学生さんにとって嬉しくない結果になってしまいます。
できればローンが原因で後悔する事になるのは避けたいですね。
就学金・就学支援金・教育ローン、様々な手段の中から、自分や家族にとってどのように借り入れをするのが一番良いのか、バランスを考えながら検討するとよいでしょう。
柔軟性のある借り入れ手段であると言えるでしょう。
しかし、ローンであることには変わりないので、
銀行や信用金庫などの各種金融機関に一度は相談する事をオススメします。
返済のせいで経済事情が圧迫され、家庭内がピリピリしていると、せっかく希望通りの通信制高校に入っても、学生さんにとって嬉しくない結果になってしまいます。
できればローンが原因で後悔する事になるのは避けたいですね。
就学金・就学支援金・教育ローン、様々な手段の中から、自分や家族にとってどのように借り入れをするのが一番良いのか、バランスを考えながら検討するとよいでしょう。
2016.04.18
教育ローンは、まとまった額を一括で、長期間、低金利で借りることができるのが利点です。年収額で制限される場合があること、元金返済据置にはデメリットもあることも理解しておきましょう。