通信制高校とサポート校、両方通うと学費はいくら? 2023.03.30
通信制高校の卒業を勉強や心の問題など、さまざまな面で支援するサポート校。
最近、通信制高校とサポート校に同時入学して高校を卒業する方も増えてきました。サポート校は自由な通学スタイルや、ジャンル豊富な授業などが人気。個別指導を行う学校も多く、人気が出ています。
しかしもちろん、通信制高校だけに通うよりも学費はグンと高くなります。
どのくらいの金額がかかるのでしょうか
サポート校は高等学校ではないので支援金は適用不可
そもそもサポート校は、国から認可されている高等学校ではありません。あくまで塾のような立ち位置です。
そのため、通信制高校に適用される就学支援金などの学費補助は適用されません。授業料が基本的にすべて自身で負担することになります。特待生制度などを用意している学校も、残念ながら少ないのが実情です。
国の教育ローンは利用対象内
サポート校の授業料に就学支援金を適用することはできませんが、国の教育ローンは対象となっているので利用可能です。
しかしサポート校はそもそも授業料の支払いに比較的余裕がある家庭が通う傾向が強いので、実際には、なかなか利用する方はいないようです。
学校によっては分割払いにも対応しており、分割での支払いをする家庭は少なくありません。
通信制高校と両方通うと学費はいくら?
では本題です。通信制高校とサポート校、両方通うと学費は年間いくらくらいになるのでしょうか?
ちなみに通信制高校だけに通う場合、学費が安い通信制高校ランキングにランクインしている授業料が安い学校だと、年間20万円程度、3年間でも60万円ほどで卒業することができます。
世帯年収が約930万円以下なら、ここからさらに就学支援金が引かれる仕組みです。
人気サポート校!KTC中央高等学院に通う場合
今回は人気のサポート校KTC中央高等学院を例にあげて、学費が一年でどのくらいかかるのか見ていきましょう。
KTC中央高等学院は、通信制高校屋久島おおぞら高等学校と提携をしており、入学する際はこの2校でのダブルスクールになります。
屋久島おおぞら高等学校に入学した場合、初年度にかかる費用は以下の通りです。
入学金 | 50,000円 |
---|---|
施設費 | 50,000円 |
授業料(年間25単位取得) | 250,000円 |
年間学費合計 | 350,000円 |
ここにさらにサポート校の授業料が追加されることになります。
週に1日だけ通うケース
サポート校は登校日数が少ない通信制高校の勉強を支援してくれる場所なので、基本的に週1日以上の登校が推奨されています。
KTC中央高等学院には、毎週土曜日の1日だけ学校へ行くサタデイコースというコースがあります。このコースの授業料は180,000円。
屋久島おおぞら高等学校と合わせると、年間53万円がかかります。想像より安いと感じた人もいるかもしれません。
週に2日だけ通うケース
多くの生徒におすすめできるのが、塾のような気分で週2日通うタイプ。仕事や趣味とも両立できますし、勉強面では週2日も通えば問題なく卒業できる確率が高いです。
不登校だった生徒も、このくらいの日数から徐々に登校に慣れていくことがあります。
KTC中央高等学院のツーデイコースの授業料は240,000円です。
通信制高校と合わせると年間学費59万円になります。
週5日全日制のように通うケース
サポート校の多くが、週5日通えるコースを用意しています。
こうなると一気に学費は高くなり、学費が比較的安めなKTC中央高等学院でも480,000円がかかります。
通信制高校と合計すると…年間83万円です。
さらに週5日通う場合、支払う費用はなかなか授業料だけとはいきません。サポート校では、通信制高校よりも頻繁に遠足や体験学習などのイベントがあります。修学旅行がある学校もあります。
こうした諸費用を考えると、年間100万円ほどを予定しておいたほうがいいでしょう。
登校はせず自宅に先生が来てくれるケース
KTC中央高等学院では行っていませんが、家庭教師のように先生が自宅を訪問するサポートを行ってるサポート校もあります。
この場合も日数によって授業料は大きく変わりますが、週に数日以上来てもらうと年間100万円以上かかることが予想されます。
登校日数が多いなら学費は大して変わらない
通信制高校だけに通う場合でも、週5日通うとなると年間80万円程度が相場になるので、たくさん通学したいのであれば通信制高校だけでも、サポート校とのダブルスクールでも学費はそこまで変わらない結果となりました。
ただし、ダブルスクールは授業料だけでなく行事や友人との付き合いも2倍。できるだけ安い費用で通信制高校を卒業したいなら通信制高校だけの入学がおすすめです。
勉強に不安があるならサポート校でなく塾との併用を検討するのもいいかもしれませんね。