通信制高校の学費の仕組みとその調べ方 2017.07.27
通信制高校の学費ってわからないことが多いですよね。普通の高校と違う学費になっていたり、相場がどのくらいかピンとこなかったりします。私立と公立でも雲泥の差があります。今回は、わかりにくい通信制高校の学費について解説し、その調べ方についても教えます。
→できるだけ通信制高校に通わないで卒業するには?通信制高校の学費ってどうなっているの?
通信制高校に入学するとなると、どの位のお金が必要なのでしょうか。学費は公立・私立、コースの違いによって大きく変動します。詳しく確認していきましょう。
公立の通信制高校は破格の安さ
公立校の通信制高校はかなり安い学費の設定になっています。もちろん自治体によりますが、東京都ですと入学金が500円で、一単位ごとに336円の受講料が追加されていきます。通信制高校はほとんどが単位制ですので一単位ごとの換算になっており、これを受講料といいます。
通信制高校は一般的に74単位が卒業のノルマになっているのでこの数字に74をかけた数字2万4,864円に入学金を足した数字が目安となります。これは東京都の一例ですが神奈川県ですと入学金は同じで受講料が350円、大阪府ですと受講料が330円になります。各都道府県ごとに違ってくるので要確認が必要です。
学校ごとに大きく違う私立校の通信制高校
一方、私立校の学費ですが学校ごとに大きく違っています。20万円程度の学校もあれば、100万円を越す学費がかかる場合もあります。
学費の安さを売りにしている学校、サポート体制の充実をアピールしている学校、芸術分野やスポーツなどに特化した教育を売りにしている学校などさまざまな特色が私立校にはあり、それに応じてかかるお金も変化していきます。
意外と知られていないその他の費用
通信制学校には入学金や受講料の他に卒業までに必要な諸費用もあります。まず絶対にかかる費用としては、日本スポーツ振興センター共済掛金。これは数百円単位で済むものですのでそんなに負担にならないと思いますが、学校資料などに書かれている学費の中には含まれていないお金なので注意です。
大きな金額がかかってくるのは教材費とレポートなどの郵送費です。当たり前のことですが、勉強する以上教材が必要になります。通信制高校ですので学校に行かなくていい頻度が増える分、自学自習が必要になり、その分必要となってくる教材も結構多いという声もあります。
次に、郵送費ですがこれも通信制高校ならではの費用になります。やはり学校に行かなくていい分、通信制高校はレポートの課題をたくさん出し、単位を与えます。自宅で書いて郵送で提出等作業も多くなるので意外と郵送費がかさんでしまうのです。
通信制高校の学費について説明してきましたが、入学する前の学費のリサーチが重要であることがわかったと思います。そこで次に調べ方・ポイントなどを教えていきます。
通信制高校の学費について調べ方を伝授!
気になる通信制高校の学費。入学を決めるまえに詳しく調べておく事をおすすめします。ここでは、学費の調べ方について紹介いたします。
まずはネットでの軽いリサーチ
一番手軽な調べ方としてはインターネットの検索機能を使ってのリサーチがあります。最近は通信制高校を利用する方も多くなってきたので通信制高校を紹介するまとめサイトのようなものがたくさんあります。これを利用していくのは一つの手です。一つのサイトで複数の通信制高校について調べられるのでとても便利です。
中には学費の安い順に紹介していくなどの特集があるものもあるので、そういったページを見て学費を比較するのもよいでしょう。このようなサイトを使う利点としては、客観的な口コミや評価が見られることです。口コミには学費のことも書いてあったりするので注目してみてください。
次のステップとしてサイトで気に入った学校があれば直接学校のサイトにアクセスしていきましょう。さらに詳しい情報が得られるはずです。一番のおすすめは資料請求を使うこと
一番のおすすめの調べ方は資料請求を行うことです。ネットにはやはり人を集めるために分かりやすく、短く、インパクトの有るようにしか情報は掲載されていません。もちろんこれらも大事な情報であることには間違いないですが、やはり学校の資料を直接手に入れることで情報量は格段に違ってきます。
もちろん大事なお金の話である学費についてはどこの学校も詳しく丁寧にかかれています。実際に通うとどれくらいの学費が必要になるのか、学費免除の奨学金体制について、教材費は今までどのくらいかかってきたのかなど各学校も資料には力を入れて記述されています。先ほど紹介した通信制高校のまとめサイトなどにも資料請求の機能がついたものもあるので、いっぺんに複数の学校の資料を取り寄せることも可能です。
資料でも分からなかったら電話で直接確認!
学費のだいたいのことは資料を見ればわかりますが、就学支援金など複雑な部分は分かりにくいかと思います。分からない部分があったら、学校側に直接聞いて相談してみましょう。電話番号は資料か、学校の公式ホームページに載っています。
不安を残したまま入学するよりも、しっかりと確認してから入学するべきです。
学費の調べ方をマスターし最善の通信制高校を!
やはり学校に通う以上、学費がもっとも気になる項目のうちの一つでしょう。調べ方をマスターしてあなたにとって最高の通信制高校を選んでください。