就学支援金を利用して通信制高校にしっかり通おう！

通信制高校は全日制同様に就学支援金と言う補助金制度が用意してあり、これを利用することにより学費面の負担などが軽減されることになります。

ここで注意しておきたいのが通信制高校は全日制高校と比べて学費の計算が少々ややこしい点があります。

じっさいにどれくらいの学費がかかるのか、また少額支援金を利用するとどれくらい金額が減額されるかなどを解説していきたいとおもいます！

通信制高校の就学支援金を受けるためにはある条件を満たしている必要があります。


＊保護者などの市町村所得割額が30万4200円以上である
（世帯年収が910万円以下であるくらいの目安）

＊在学期間が48カ月以上の場合

＊すでに高校を卒業したことがある場合


この条件に該当している方は就学支援金を受けることができません。

【公立の就学支援金の場合】

就学支援金が適用されると公立の通信制高校であれば1単位につき336～700円程度が支給されることになり、卒業に必要な習得単位である72単位を単純に3年で割ると、年間で8000～17000円程度の支援金を貰えることになります。

公立高校に関してはもともと授業料が無料と言うこともあり、入学金や交通費もしくは教材費などのこの支援金を充当することができます。

【私立の就学支援金の場合】

私立の通信制高校で就学支援金を受ける場合には1単位につき4812円、年間で計算するとだいたい12万円の支援金を受けることができます。

大きな額の就学支援金を受けることができますので、実質学費をかなり減額することができますが、注意しておかなくてはならないのは初期段階では全額の学費を納入しなくてはならないというところです。

全額納入した後に支援金で減額された分が返ってくることになりますので、一度は全額学費がかかるという認識をもっておいたほうが無難であると言えます。

基本的に通信制高校では単位ごとに学費が加算されていく仕組みになっていますので、単位を取ればとるほど学費がかかるシステムとなっています。

公立の学校に関して言えば必要最低限のカリキュラムを組んでいるところが多いので、そんなに学校によって変わるということはありませんが、私立の通信制高校に関しては高校課程の勉強だけではなく専門的な知識を勉強することができる授業があったりします。

この授業は高校課程の通常的授業とは別のオプション的授業になるので、単位を取ればとるほどお金がかかる仕組みになっています。

私立校に関しては授業料以外にも様々な雑費がかかってくることがありますので、行きたい学校が私立だという場合にはしっかりとどのようは費用が掛かるのかをチェックしておくべき必要があります。

就学支援金を受けずに私立校に通う場合それなりの学費がかかることが予想できますのでしっかりと援助を受けておきたいものですね。

就学支援金が出る通信制高校の中でも大規模で生徒が多い学校をいくつかご紹介していきたいと思います。

鹿島学園高等学校

鹿島学園高等学校は通信制の中でもかなり大規模な学校として知られており、一番の特徴は広域通信制として全国どこからでも入学をすることができるという点です。

全国にキャンパスがあり、お近くの学校を選ぶことができるという点と、ネットキャンパスというインターネットを通じた学習をしていくことができ、スクーリングが年間3回程度で済んでしまうというメリットがあるとても通いやすい通信制高校として知られています。

ルネサンス高等学校

ルネサンス高等学校も鹿島学園と同じく大規模な通信制高校として知られている学校のうちの一つです。

この学校もスクーリングの形式が選べるので、年間の登校回数を自分で決められるというメリットがあるほか、卒業率が97％という実績を誇るしっかりとした学校です。

時間がない芸能人の方やスポーツをやっている生徒さんなども通っているという特徴があります。

ヒューマンキャンパス高等学校

ヒューマンキャンパス高等学校も有名な通信制高校のうちの一つで、ここの強みは4つのコースから自分にあった通い方を選択できるというところです。

とにかく専門的な勉強をしたい生徒や、勉強と好きなことを両立していきたい生徒、年間で少ないスクーリングで済ませたい生徒などに応じて自分にあったコースを選択することが出来ます。

柔軟なコース設定が人気の秘密のようです。


このようにしっかりとした大きな学校でも就学支援金を受けることができますので、もし興味が出てきた場合にはどれくらいの学費がかかるのかを一度問い合わせてみてはいかがでしょうか？

通信制高校は学費が安いからといって入学をすると、自学学習などの難しさに挫折をしてしまうなんてことも良くある話です。

やはりそういった学習などのアフターケアに関しては私立の学校のほうがしっかりしていることが多く、高い学費を払ってでも私立に通った方がいいという意見は多くあります。

どうしても学費はかかってしまうものですが、就学支援金を利用してなるべくしっかりとサポートをしてくれる学校に通うことをお勧めします。