中卒で通信制高校って大変?入学まで・入学後の流れをご紹介 2017.01.31
中学を卒業して以来、そのまま就職をしたかた、結婚をして主婦になった方。
中卒から新しく高校に通うことが可能です。
一般的な制服を着て毎日通うような高校をイメージすると、働いている方などだと、なんとなく馴染めない感じがするかもしれません。
しかし、通信制高校ならば、働きながら・子育て、家事をしながら通うことができますよ。
通信制高校ってどんな高校?
「通信制高校」とは、一般的な高校生が通う、「全日制高校」に対し、通学日数や学費などが少ない、主に「高校卒業資格」を取るための高校です。
通信制高校を選択するのには、さまざまな理由はあります。
例えば、芸能活動をしていて全日制高校に通うのが難しい。
一旦入った高校が合わず、一旦高校をやめて入り直したい。
家の事情等で、たくさんバイトをしながら高卒資格が欲しい。
先程あげたように、中卒で働いていて高卒資格の必要性を感じた方や、中卒で結婚した主婦の方もいらっしゃいます。
忙しい方、学校自体が嫌いな方、学校以外の生活を充実させたい方など、様々な理由で通信制高校は選ばれています。
高校卒業資格って中卒とどうかわるの?
そもそも、中卒から高卒資格をとったらどれだけ得をするのでしょうか?
最終学歴が中卒の社会人は、37.5%が正社員として働いています。残りの62%は非正規雇用、いわゆるアルバイトやパートとして働いています。
高卒だと正社員率が57.1%まであがります。
中卒から高卒だと、正社員率が20%近くあがるのですね。
この数字から、中卒より高卒の方が正社員として働く上で大きく有利になることがわかります。
また、就職活動をする際、応募資格に「高卒以上」という言葉があるのもよく見ます。
この場合は高卒でないと応募することすらできない企業ということになるので、自分の選択肢を増やすために、「高校卒業資格」は必要なものになります。
通信制高校入学の流れは?選び方は?
通信制高校に入学するまでの流れは、普通の高校を選ぶ流れとそう変わりません。
中卒で一回も高校に入っていない場合はこのような流れになります。
- 学校説明会
- 出願
- 入学試験
- 合格発表
- 入学手続き
- オリエンテーション等登校説明
一旦高校に入り、中退した場合や、転入したいという場合は、高校の単位利用の関係で、学校説明会の他に個別相談会などを利用する必要がある可能性があります。
各高校によって日にちが用意されていますので、HP等で確認してみましょう。
また、在籍している・していた高校で編入学や転入学の書類準備が必要になります。
通信制高校はどう選ぶ?
通信制高校をまとめているサイトが現在は多くあるので、目についたサイトで自分の家や職場の近くの学校を探してみましょう。
通信制高校は全国各地にあるので比較的簡単に自分の家から通いやすい校舎が見つかりますよ。
高卒資格をとるだけでなく、学びたいものが明確な場合は、その単語で検索をかけてみてもいいでしょう。せっかくなら好きな勉強もしながら、高校を卒業したいですよね。
そのように検索をかけたら、気になったところの資料請求をしたり、HPに飛んでみたりしましょう。
そうすると、学校説明会の情報が入るはずです。
学校説明会にさえ行ってしまえば、各学校の入学情報が簡単に手に入りますし、質問して入学・登校における不安も解消することができます。
通信制高校で働きながら学ぶ人の割合
文部科学省の調査では、働きながら通信制高校に通っているひとの割合は、通信制高校に通っている生徒全体の35.4%となっています。
全体3分の1以上が働きながら通っていることになります。
しかし、これはアルバイトも含む割合で、正社員や契約社員など定職者の場合は、7.1%になります。
これでも、14人に1人が働きながら通っていることになります。
非正規ながらほぼフルタイムで働いている人がいることなども考えると、結構大きな数が通信制高校で学びながら働いていることになりますね。
通信制高校の社会人率は一概にはかることはできない
社会人率は、その学校によって大きく変わります。
通信制高校は各学校によって、さまざまな個性があります。
たとえば前の学校で不登校だった生徒のため、カウンセラーがいる学校。発達障害を持つ生徒のため、勉強がマイペースでできるように工夫がされている学校。
もちろん、社会人向けのコースなどが多く設置されている学校もあります。
そのように、各学校により個性がいろいろあるため、一概に社会人率をはかることはできません。
通信制高校はどんな風に通えるの?
通信制高校では、全日制高校よりも登校日数が少ない所が一般的です。学校によりさまざまなコースが用意されており、普通だと週に1~3回登校になります。
登校日数が少ない高校だと、年に3日学校に行くだけで卒業できるところなどもあります。
通信制高校では、基本的にwebや紙でレポートを提出することと、その登校で卒業資格が得られます。テストや体験学習がある学校もあるので、そのあたりはしっかりと調べて自分の生活や学びたいことに合った学校を選ぶようにしましょう。
通信制高校を卒業して「高卒資格」を手に入れよう!
中卒から高校に行こうと思ったとき、全日制だとハードルが高い時も大いにあると思います。そんな方のために、通信制高校にはさまざまな生徒を受け入れられる環境が整っています。
しかし、働きながら学ぶことが難しいと感じるかたも多く、卒業率が低いという現実もあります。
それでもなお、中卒から高卒資格を本気でとろうと思って学んで卒業しているかたも多くいます。しっかりと決意をもって自分にあう通信制高校に入れば、必ず中卒方高卒資格を得ることができますよ。