通信制高校、公立と私立どう違うの?学費や制度を解説! 2018.07.16
全日制高校を選ぶときにも、まずは公立か私立かどうかを選びますよね。
同じように通信制高校にも、公立の学校と私立の学校があります。
今回はその違いを詳しく解説しますよ!
公立と私立の通信制高校の違いって?
なんとなく「公立のほうが授業料は安いらしい」という知識は持っている人がほとんどだと思いますが、実は公立と私立ではこんなにも違いがあるんです。
大きく分けるとこの5つの項目になります。
こんなに違う!
(1)学費
(2)登校日数
(3)レポート・学習の進め方
(4)授業内容・専門課程
(5)メンタルサポート
では一つずつ解説していきましょう。
学費について
まずは皆さんが一番気になる学費についてです。
- | 年間学費相場 |
---|---|
公立通信制高校 | 5万円から10万円 |
私立通信制高校 | 30万円から40万円 |
このように金額が大きく変わってきます。
公立通信制高校の学費はとにかく安い
公立高校の年間学費の内訳例は以下の通りです。
入学金 | 0円から500円 |
---|---|
1単位あたりの授業料 | 180円から1,200円 |
教育関連諸費用 | 2万円から3万円 |
とにかく1単位あたりの授業料が安いのが特徴。
また都道府県によっては公立高校の授業料が無償になる地域も多いので、実質0円で高校の授業を受けられる場合もあります。
私立通信制高校は登校日数が少ないほど安い
入学金 | 5千円から2万円 |
---|---|
1単位あたりの授業料 | 8千円から1万円 |
教育関連諸費用 | 3万円から |
授業料が公立と比べて非常に高いのが特徴。
しかし高等学校等就学支援金が適用されるので、授業料についてはそこまで心配がいりません。
問題なのは教育関連諸費用。私立の学校は登校日数やサポート量によって、ここに大きな金額の差が出てきます。
登校日数について
私立では登校日数によって学費に違いが出ると言いましたが、公立では登校日数は殆どの場合選ぶことができません。
週1回の登校が基本で大多数の学校がこれを採用しています。
そのため先生から直接サポートしてもらえる時間は少ないのが特徴です。
私立の通信制高校では登校日数が自分で選べる!?
私立の学校では大きく分けると以下のようなスタイルから、登校日数および学校への通い方を選ぶことができます。
・年間5日以下の集中スクーリング
・月1回から2回
・週1回から3回の予備校のようなタイプ
・全日制高校のように週5日毎日通うタイプ
登校日数が多ければ多いほど先生のサポートが手厚くなるので、学費も高くなりますが、そのぶん卒業率は高いとも言われているので、自分に合った通い方を選ぶことが重要です。
レポート・学習の進め方について
通信制高校を卒業するためにはレポートの提出が必須です。
このレポートの提出の仕方は日々の学習の進め方に直結してきます。
ここにも公立年率で大きな違いがあるんですよ。
公立は自己管理が必須のアナログ形式
公立の学校は登校日数が少ないので、勉強はみんな自学自習が基本。
なかには指定のスクーリング日以外にも学校に登校して、先生から勉強を教えてもらえるような学校もありますが、そんな学校はまだまだ少ないです。
レポートは自分でコツコツ進めて、郵送もしくは登校の際に直接提出するのが基本になります。
私立ではスマートフォンやタブレットでの提出も!
最近の通信制高校で多く取り入れているのが、eラーニングなどのオンライン授業。
私立の学校の多くが、今ではスマートフォンやタブレットで授業を視聴し、そのままオンライン上でレポートを提出することができます。
空いた時間に気軽に勉強ができるので、レポートの提出率は高くなるようです。
授業内容・専門課程について
公立の通信制高校では、高校卒業に必要な科目しか基本的に勉強ができません。
しかし私立の学校では、音楽や美容などさまざまな専門課程を学ぶことができるところが多いです。
将来やりたいことが決まっているなら私立がおすすめ
専門課程を学べる通信制高校では、高校生のうちからまるで専門学校のようにその分野の専門的スキルを学ぶことができます。
そのため中学や高校のうちから将来の夢に向かって努力したい人には大変おすすめ。
通信制高校プラザでもたくさんの学校を特集しているので、ぜひ参考にしてください!
メンタルサポートについて
通信制高校には、これまでに不登校やいじめを経験し、学校に通う上で精神面に不安がある生徒も多く入学してきます。
公立の学校は、全日制高校と変わらない程度のサポートしか基本ありませんが、私立の学校ではカウンセラーの常駐などさまざまな手厚いフォローをしています。
メンタルに不安があるなら私立がおすすめ
私立の通信制高校のなかには、集団が苦手な生徒のために個別指導を実施していたり、先生を生徒自身が選べる制度を採用していたり、学校に通うのが苦手な生徒のためのサポートが充実している学校がたくさんあります。
今は登校に不安があるけど、そのうち楽しく高校に通えるようになりたい、そんなふうに考えている人は私立の学校がおすすめです。
まとめ
通信制高校における、公立と私立の違いを詳しく紹介しました!
どちらが自分に合っているかどうかは人それぞれなので、通信制高校への入学を検討したときはまず両方の学校の資料を取り寄せてみたり、両方の学校に見学に行ったりするといいでしょう。