ヒューマンキャンパス卒業生インタビュー!イラスト講師の荒井先生 2017.01.12
通信制高校をお探しのみなさん、ヒューマンキャンパス高等学校に興味を持っている皆さん、こんにちは。
今回は卒業生インタビュー第一弾!
ヒューマンキャンパス高等学校でマンガ・イラストコースの講師を担当している荒井克行先生にインタビューをしてきました。
高校在学中から漫画家のアシスタントをされていた卒業生の生の声、将来マンガやイラストを仕事にしたい方は必見です!
漫画家のアシスタントなどを経験し、マンガ・イラストコース講師に
――荒井先生は現在ヒューマンキャンパス高等学校でマンガ・イラストコースの講師として、生徒さんたちに絵を描く技術などを教えられていますが、これまではどういった経歴をお持ちなんですか?
高校生の頃から漫画家さんのところでアシスタントをしていました。その後はイラストレーターとして会社を立ち上げたりもしましたが、ヒューマンキャンパス高等学校に遊びにきた際に校長先生からお誘いをいただいて、結局この学校に講師として戻ってきました(笑)
――会社の立ち上げまでしてたんですね!中学生に向けた体験授業にも参加させていただきましたが(→体験授業の様子はこちら)、すごく面白い授業でした。
ヒューマンキャンパス高等学校に入学した経緯と在学中の生活
――ヒューマンキャンパス高等学校など通信制高校には転入・編入される生徒さんも多いですが、荒井先生はどのように入学されたんですか?
中学生のときに気になってネットで調べて資料請求をしてみたのがきっかけです。そしたらヒューマンキャンパスの職員の方から連絡をもらって、マンガ・イラストコースに15歳のときに入学をしました。なので、1年生から3年間まるまる通っていました。
――では通信制高校に在学中に漫画家のアシスタントをされてたということでしょうか?
そうです。自分でアシスタントを雇ってくれる漫画家さんを探して、始めさせてもらいました。
――学校にはどのくらい通われてたんですか?アシスタントをしながらだと、通信制高校でも忙しそうですよね。
僕は週5日通っていました。1年生では、通信制高校のカリキュラムにある専門授業を基礎基本から勉強して、2年生以降は教育連携校である専門校のヒューマンアカデミーと同時併修していくかたちだったんです。
だから2年生以降は特に忙しかったですね。でも3年間480日無遅刻無欠席無早退で(首席で)卒業し ました!
――すごいですね!私は高校3年になると遅刻ばかりしていました...それでは2年生からはほぼ漫画漬けの毎日だったわけですね?
そうですね、ずーっと絵ばっかり描いてましたね(笑)自分の好きなことができるので毎日楽しかったです。
レポートや試験についての思い出
――通信制高校ではレポートの提出や試験で単位を取得しますが、そういった提出物をこなしていくのは大変でしたか?
正直高校3年の卒業間際のときは、アシスタントとの仕事がすごく忙しくて授業を休まないときついときも出てきて...。まあ基本的には夏休みとか冬休みとか長期休暇をメインに働いてたので、ギリギリ授業には出れていたんですけど、アシスタントの仕事帰りに学校に寄ったりもしていました。
でも、どうしても専門校のテストと仕事が被ってしまったときがあって。当時の先生に相談したんです。そしたら先生が「それは仕方がないことだから、仕事を優先しなよ。テストは後日受けたり、こっちでなんとかするから」って背中を押してくれたんです!かっこいいなぁと思いました。
そういった先生の助けもあって仕事と両立できていたかんじでしたね。
ヒューマンキャンパスは行事も大盛り上がり
――先生とも仲が良かったんですね!他に楽しかった思い出などはありますか?ヒューマンキャンパス高等学校では行事なども大変盛り上がるとききましたが
思い出に残っているのは球技大会ですね!やっぱり絵を描くのが好きな人たちが集まってるから、スポーツ得意な人が少ないんですよ(笑)
なので僕がちょっと運動できたイメージがあったんで、まさかの全種目に出場しました(笑)自由参加だったんですけど、生徒はたくさん参加していましたね。
卒業後の進路について
――現在は講師として活躍されていますが、通信制高校卒業後すぐの進路についてはどうやって決めたんですか?
そのままアシスタントを継続しながら、Web上で開業をしました。イラストの発注サイトみたいなのを作って、その仕事で卒業後は生計を立てていました。
――まわりの同級生はどんな進路に進むことが多かったですか?
マンガ・イラストコースでも結構いろいろですね。もちろん専門校でそのままさらに技術を磨く人もいますけど、夢を諦めて一般就職していく同級生もいました。そういったサポートも受けられます。
通信制高校のイメージについて
――実情として、通信制高校にあまりいいイメージを持っていない人もまだまだたくさんいますよね。私もユーザーからの問い合わせで、「通信制ってだけで就職しづらかったりするって聞くけど、実際どうなんですか」といった質問を受けることもよくあります。実際のところ、通信制高校を卒業したことが就職のときや社会に出たとき何かネックになるような経験ってありましたか?
イメージが良くないというのは、やっぱり感じてしまうときがありましたね。自分でも気にして、通信制っていうのはあまり言わないようにしていた時期がありました。
そういう時は、逆に学歴以外でアピールできるところをどんどん押し出すようにしてました。僕の場合、インターンシップとかアシスタントで行ったときに年上の人たちばかりだったので、あえて「最終学歴は◯◯中学校です!」って言ってみたりとか。そうすると学歴よりも「こいつ若いのにすげぇ」みたいなかんじになるんで、そうやって上手くやるコツも自然に身についてきました。
――学歴じゃなくて、他のところで勝負していくってかんじでしょうか?
そうですね。通信制高校の悪いイメージを払拭していこうっていうよりかは、技術を上げて、そこを見せつけていくようにして乗り切っています。
通信制を選んだ理由、それに対して親の反応は?
――そもそも全日制じゃなくて通信制を選んだ理由って何かあったんでしょうか?
僕は正直全日制でも通信制でもどっちでもよくって。ただ高校からマンガが勉強できて、高卒資格と絵の技術とどっちも同時に身につけられるからここを選びました。
――たしかに、高校の頃からこうして専門課程を勉強できるのは一番の魅力ですよね。しかし通信制高校を選ぶというと、保護者の方に反対されたという生徒さんの声もよく聞くのですが、そのへんはどうでしたか?
いやーもう親は普通の公立全日制高校に行かせる気まんまんだったので、すごい反対されましたね。僕の場合は学費を全部自分で出すっていう条件で入学しました(笑)
――結果、ヒューマンキャンパス高等学校に入学してよかったと感じますか?
んー。何が正しかったとかは正直わかんないんですけど、これまで20年間つまんなかったなーって思う時期はなかったので、それが答えなのかなって思います。
ヒューマンキャンパスの講師としてやりがいを感じる瞬間
――講師をするようになってからはどれくらい経つんですか?
ちょうど今1年くらいですね。19から先生やってます(笑)
――19歳から!?すごいですね!
一応日本では最年少らしいです!
――生徒さんに教えていて嬉しかったエピソードとか、先生をやっていてやりがいを感じる瞬間はありますか?
ベタなところではあるんですけど...教えた技術をすぐに受け入れて自分のものにできちゃう生徒もいれば、そうではなくてなかなか定着させられない生徒もいるんです。でも、それがなんだかんだで最終的に技術をしっかり身につけてくれたときは、やっぱり嬉しいですね。
――確かにそれは先生としては嬉しいですよね!生徒さんとは歳も近いと思いますが、授業以外の話なんかもしますか?
今は学年もコースも問わずに教えているので、歳が近い生徒も多いです。授業以外では、たとえば新しいアルバイト先はどこがいいかとか、美味しいお昼ごはんの場所とかも話します。僕の場合は、友達同士のような関係ですね(笑)
通信制高校・ヒューマンキャンパスへの入学を検討している生徒さん、その保護者の方へ一言!
――たくさんの質問にお答えいただき、ありがとうございました。それでは最後になりますが、ヒューマンキャンパス高等学校への入学を考えている若い世代の方に一言お願いします!
自分と同じ同世代のみんなに向けては、大人が言う「高校3年間棒に振るよ」とか、そんなのは今が上手くいっていない人のデタラメだと思うんですよね。最新の自分が常に最善の自分だったら、常に自己ベストが更新されていくわけだから、そんな毎日をずっと送れるようにすれば、ずーっと今が一番楽しいわけですよ。
だから周りの言葉に左右されないで、自分のやりたいことをとことんやって、常に昨日よりもいい自分でいてほしいですね。
保護者の皆さんへも一言!
――続いて、通信制高校への入学を心配しているという親御さんなども多いのですが、そういった保護者の皆さんにも一言よろしいでしょうか?
えー、難しいなあ(笑)学費についての問題で入学させるのを迷っているなら、僕みたいに、子供と一緒に学費を払っていくというのもひとつですよ。ってそんな簡単に言っちゃいけないんですけど。
でも卒業後に支払える教育ローンとかもあるし、僕もそうでしたが、自分で学費を払うってなれば、子供は責任を感じるので「絶対マンガを仕事にするぞ!」って気持ちになって、案外上手くいくと思います!
――通信制高校っていうので、不登校を経験した人とかが多いんじゃないのかって心配されている保護者とかの声もあるんですけど、生徒さんと関わる上で何か感じるところはありますか?
ここは本当に人それぞれで、不登校の経験はなく、夢があるから都立高校や私立高校を蹴って入学した生徒もいれば、 前は不登校だったけどヒューマンキャンパス高等学校に来てそれが改善された生徒もいます。
失礼かもしれませんが、そんな心配するくらいなら何よりもまず子供とたくさん話してみてくださいって言いたいですね。
――確かにそうですね。私も高校のときには朝なかなか学校に行けないような時期もありましたが、でもそれって本当に大した理由もないことだったんです。子供が学校に行っていなかったらものすごく親って心配すると思うし、それが逆に悪影響になることもありますよね。でも私の場合は親とコミュニケーションは取れていたので、何も言わずに見守ってくれてたから私もプレッシャーを感じず自分のペースで普通に学校に行けるようになりました。
――今回は卒業生インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!これからも漫画家やイラストレーターを志す生徒さんにたくさんの技術を教えてあげてください。
こちらこそ、ありがとうございました!