通信制高校の出席日数は年間どのくらい?休んだらどうなるの? 2018.11.16
中学校や現在在籍している全日制高校で出席日数が足りないために、登校しなくてもいいからという理由で通信制高校を選ぶ人は非常に多いです。
しかし「通信制」だからといって一切登校しなくていいわけではありません。この時点で驚く人も多いのではないでしょうか。通信制高校の出席日数はどのくらいなのか、また休んだらどうなるのか説明します!
出席日数は年間最低5日程度
通信制高校で単位を取得するために必要な出席日数は、年間3~5日程度です。これは私立の学校において最も少ない登校日数で卒業できるコースに通った場合の日数になります。
公立の場合は夏休み等の長期休暇を除いて、基本的に2週間に1回の登校が必要です。
年間3~5日なら不登校だった生徒でもなんとか通えそうな気がしますね!これは通信制高校が人気である理由の一つです。精神的な問題や人間関係が理由で学校に通えない人たちだけでなく、芸能活動やスポーツのために学校に行く時間が取れない生徒にも嬉しいスタイルです。
高等学校を卒業するためには30単位分の特別活動が必須
ただ、3~5日程度しかないとはいえ学校に行って授業を受けなければなりません。それを考えるだけでものすごく憂鬱になるという人もいるでしょう。しかしこれは高校を卒業したければどうしても避けられないことです。
それは、通信制高校を卒業するためには30単位分の特別活動への出席が必要だと、国のルールで決まっているから。1単位あたりの時間は50分のため、実質25時間授業を受けなければなりません。
特別活動の出席をするためにあるのがスクーリング
よく年に1回泊りがけでのスクーリングへの参加が必要な通信制高校がありますが、このスクーリングは特別活動のためにあります。
スクーリングでは授業を受けるほか、さまざまなイベントなどを行います。泊りがけの行事なので抵抗がある人もいますが、全日制高校の出席日数を思えば負担は圧倒的に少ないです。親子で参加できるスクーリングもあります。また、修学旅行のように複数人で同じ部屋に泊まらなくてもいいので安心です。
もちろん、泊りがけでなく日帰りのスクーリングを何回かに分けて実施する通信制高校もあります。
欠席したら振替参加もできる
全日制高校の場合は一度出席日数が足りなくなってしまったらもう単位が取れなくなってしまいますが、通信制高校は学校に通うのが苦手な生徒が多いために、全日制よりも欠席に対して寛容です。
そのためもし欠席してしまった場合には振替日を設定してもらえます。ただ振替ができるのは、最初の何回かまでなので注意してください。
コースによっては登校日数を増やすこともできる
通信制高校は出席日数が少ないのがウリですが、保護者はなるべくたくさん登校してほしいと思う人が多いです。生徒自身も、最初は学校に通えなくても環境が変わって通学しやすくなることもあります。
そんな場合でも通信制高校は安心。選ぶコースによって通学を増やすことができます。たとえば入学当初は月1回の登校でも、だんだん学校に慣れたら徐々に登校を増やし、大学受験がある高校3年次には毎日通うという変則的な通学スタイルも可能。その時その時のニーズに合わせて自由な通い方ができます。
出席が不安なら通信制高校はおすすめ
学校を休むことが多くて出席日数分しっかり通えるか不安な人には、登校が少ない通信制高校は非常におすすめです。指定される登校日でなくても自由に学校で自習できるような学校もあります。
学校を休むというのは、それはそれで「悪いことをしている」というストレスが溜まるものです。無理していかなくていいと思うだけで楽になり、急に学校に行くのが楽しくなるケースも少なくありません。
自宅学習は意外と大変なので気合が必要
登校日が少ないということは、その分自宅での勉強時間が必要だということ。毎日何時間も勉強しなければならないわけではありませんが、自分で学習時間を作ってコンスタントにレポートを進めなければならないので、勉強する習慣がない人にはかなり難易度が高いです。
学校にあまり行かなくていいからという理由だけで通信制を選ぶのではなく、入学後、卒業するまでのこともしっかり考えたうえで検討していきましょう。