パニック障害でも通信制高校に通える? 2017.06.21
通信制高校というのは、けがや病気でやむなく通うことになってしまった人、社会人だけどやり直そうと思った人、芸能界の人間でどうしても普通の学校には通えないという人など、さまざまな人が集まる学校です。中学時代にいじめなどで心に傷を負ってしまい、不登校気味になってしまったという生徒は毎年一定数入学しています。
その中でも、ストレスを感じたとき、激しい動機や、めまい、震えなどを引き起こし、激しい不安に襲われる症状、通称「パニック障害」を持つ人は、通信制高校と上手に付き合うにはどのようにしたらよいのでしょうか。おすすめの学校と共に紹介していきます。
→うつ病でも通信制高校に通える!通信制高校はパニック障害でも入学しやすい
パニック障害を持つ生徒が通信制高校に通うにあたって、特別な審査はありません。
入学するためには、ほかの希望する生徒と同じように作文と面接だけで入れるというところがほとんど。必要な要素は、勉強するという意欲だけです。
また登校日数が全日制高校よりも格段に少ないため、病気が原因で休みがちな人でも無理せず単位を取得し、高校を卒業することができます。
しかし、登校日数が少ない分自宅で学習しなければならない課題が多いのが特徴。着実に課題を進められる自己管理能力が必要になります。そういった心構えがなければ卒業はできません。
自分から動いていく積極性は必要不可欠であると言えます。
では、パニック障害の人が通信制高校に通うのは難しい?
そうではありません。あくまで心構えの話をしたまでです。
通信制高校にはそのような問題を抱えている生徒が多いため、担任の先生の理解もあり、手厚いサポートをしてくれます。
何より、通信制高校は同じような症状を待った同年代の人たちが集まる珍しい環境。同じ苦しみを分かち合うことができるでしょう。どうしても大人には言えないことなどお互いに打ち明けることができ、少しは気が楽になるのではないのでしょうか?
また、最初のうちはどうしても学校に通うのが難しい部分があると思います。
そういった点においても、通信制高校では必ずしも毎日学校には通わなくてもよい、という環境が整っているため安心です。
万が一、学校にいるときに発作等が起きたとしても保健室が充実しているため十分に対応することができます。
パニック障害や学校と上手く向き合うことが大切
パニック発作は1度なってしまうと簡単には抜けられないというのが事実。最後まで付き合ってゆかねばなりません。
最大の努力はまず自分の症状に向き合い、どう接し、どう治してゆくのか考える事だと思います。
つらいことから逃げるのは簡単なことです。しかし、そのままでは成長することができません。
せっかく学校に通うのですから、周りの大人、親や先生など相談してみてください。
ちゃんと障害と向き合って、そこでコミュニティを作ることができれば、大学に行くことだって、そしてそのあと社会に出ることだって夢ではないはずです。
サポートが手厚く安心して通える通信制高校を紹介!
パニック症状を持つ人の通信制高校でのあり方、よくも悪くも通信制高校を利用することができるということを書いてきました。
とはいえ、一概に通信制高校と言っても、それぞれには向き不向きというものがあります。何か夢に向かう人のための学校、芸能界で働く人のための学校、入院しているための人の学校など、さまざまな学校があります。
そんな数多くの通信制高校の中でパニック症状を持つ生徒へ、特におススメできる学校を紹介していこうと思います。
1:明蓬館高等学校
明蓬館高等学校では過去に心に傷を負った人、パニック障害を含む病気を抱える生徒を積極的に受け入れており、サポートもとてもしっかりしている学校の1つです。
そのため、パニック障害を持つ生徒に向けた特別なプランも用意されています。
例えば、社交性を身につけるためのイベントが定期的に行われたり、学ぶという点についても単に受動的になって授業を受けるだけではなく、グループでお互いに話しあったり、教えあったりといった協調性を身につけることにも重点が置かれたカリキュラムががあるなどです。
また、キャリアアンカーと言って将来の展望を想像する取り組みも行っています。「これからどうやって生きていけばいいのだろう」と悩むことも無くなるはずです。
2:聖進学院
聖進学院は通信制高校の中でもトップクラスに面倒見のよい学校です。
パニック障害が原因で学校に行けなくなるということはよく起こりうること。そんな状況になっても安心なのがこの学校。
学校に来れない生徒に対しては定期的に先生が家庭訪問して、学校に来れるように手厚くサポートしてくれるのが特徴です。
家庭訪問では相談に乗ってくれるだけはなく、勉強も教えてくれるので学習震度が遅れてしまうというような心配はありません。
また、次第に学校に慣れることができれば、学校では美容や音楽など専門分野を学ぶことができたり、大学進学についても考えられるのも魅力の1つです。
3:東京国際学園高等部
東京国際学園高等部は、パニック障害への手厚いサポートがあるのはもちろん、進学から専門まで幅広く未来の選択肢を選べるという点が最大の特徴。
難関国公立や難関私大への進学者も多いため、勉学も頑張りたい!という人にうってつけの学校なのです。
病気に打ち勝ったら終わり、ではありません。高校生は、卒業してからの人生のほうが長いのです。
無理をしないで通学できる学校を選ぼう
明言はしていないところもありますが、ほとんどの通信制高校はパニック障害などの問題へのサポートが手厚いです。
学校を選ぶ際には「なにを大事にしたいのか」をハッキリとさせましょう。
上の3校だけでも、手厚いサポートが欲しいのか、学校に通うことができなくてもいいのか、症状を改善してから将来のことを大事にしたいのか、学校を決める物差しは人それぞれです。ぜひ悔いのない学校選びをしてくださいね!