通信制高校のタイプ

通信制高校の最も大きな特徴は毎日学校へ登校しなくても、自宅学習によるレポート作成などで単位を認定を受けることができる点であると言えるでしょう。
現在様々な理由で学校を中退した生徒や不登校になる生徒が増えている中、通信制高校に通うという選択肢も徐々に増えていっています。

今や学校の数も増え通信制高校に通う事を希望する生徒さんも大勢いるのですが、普通の学校とは異なる形態の学校なので、どんな学校があるのかという事自体よくわかっていないという人も大勢見かけます。

実は通信制高校にも様々なタイプがあり、目的に合わせた学校選びが必要になります。
まずはどんな学校があるのかを把握しておくと、どの学校が自分に合っているかもわかりやすくなるでしょう。そこでこの記事ではどんな通信制高校があるのかをタイプ別に分けて解説していきたいと思います。

何らかの理由で全日制の学校に通う事が難しい生徒さんのための学校として開かれているタイプの通信制高校です。
ほとんどの通信制高校がこのタイプに属します。原則学校への登校は毎日行う必要はなく、指定された日に行われるスクーリングに出席する事で単位を取る事ができます。
それだけでは勉強に不安があるという生徒は、スクーリングの日以外でも学校に通って先生の指導を受けることもできます。

このように自分に合ったスタイルで通学をする事ができるため、健康上の理由で学校に通えなかったり、または将来プロのアスリートやアーティストになる事を目指す生徒さんが通う場合が多いです。

逆に全日制の学校と同じく制服を着て毎日学校に登校するスタイルもあります。
この場合は修得単位数と単位認定の方法が違うだけで、後は普通の学校とほとんど変わりません。

通信制高校では学校に通いながら資格取得や、専門的な分野のスキルを学べるコースを揃えている場合がほとんどなので、卒業後はスキルを活かし即戦力として就職することも可能です。講師は現役で活躍しているプロが指導を担当するので、スキルの習得度では専門学校に劣るという事は決してありません。
卒業後に周りよりもいち早く業界の中で経験を積むことができるので、その分業界人として有利に働いていくことができると言えるでしょう。

何らかの理由で全日制の学校に通う事が難しい生徒さんでも、希望の大学に入学する事を目指すための通信制高校です。
通信制高校は大学進学に不利だというイメージが強い傾向がありますが、進学特化の学校というだけあり生徒の学習サポートには力を入れています。毎年有名大学に送り出している通信制高校もあり実績は確かです。

進学に特化したタイプの通信制高校には
・学校に拘束される時間が短いのでその分受験勉強に集中できる。
・単位制なので自分の取りたい科目だけを習得できる。
・自分が受験しない科目を省けるため、受験勉強と単位取得の両立がしやすい。

といったメリットがあり進学特化タイプの通信制高校の場合は大学進学のための学校なので、学力も全日制学校相応の学力が求められる場合がほとんどです。
目標となる大学も国公立 /関関同立といった学力レベルの高い所が主となります。
全日制の学校とは異なり毎日学校へ登校する必要もなく、年に数度行われるスクーリングでの講義で単位を取得します。
大学進学を希望する生徒のほとんどは通信制高校のサポート校や予備校に通うなどして受験対策の講義を受けています。
学校では必要な単位の分だけレポートを提出し、残りは予備校などで受験勉強ができるので生徒さんへの負担も、普通の学校よりかかりにくく毎年高い進学率を叩き出しています。

通信制高校にはこのように異なったタイプが存在するので、進路も将来を見据えて考えるようにしましょう。通信制高校はアルバイトで働きながらでも通う事ができるので、将来ないたい職業がある場合は生徒都合に特化したタイプの学校、大学進学を希望するのであれば進学に特化したタイプの学校に絞り検討していくと良いでしょう。