通信制高校からの大学進学

通信制高校の生徒が大学進学をすることは実際に可能かどうかと言われれば可能です。

近年通信制の高校に通っている生徒の大学への進学率というものは増加傾向にあり、その背景には通信制の高校の中でも大学進学に特化したカリキュラムを組んでいる学校が増えてきていることが要因の１つとしてあげられます。

とは言え大学進学率は全日制よりだいぶ低いのが現状となっており、しっかりと通信制高校の特徴を理解しておくことが大学へと進むためには必要なことであると言えます。

基本的に通信制高校の授業は中学校の勉強のおさらいが中心となっているところが多く、基礎は固まるものの学校の授業だけでは大学の試験に役立つ勉強ができるとは言い難いのが事実です。

さらに大学受験というものが難しいと言われる所以の１つとして学校によって用意される試験の中身が違うというところです。

各学校において出題傾向や問題の作り方が違うため、学校の勉強だけではどうしようもない部分が出てきてしまうのが大学受験というものなのです。

全日制の生徒でも学校の授業では補えない部分を塾や予備校に通って勉強をしていますし、それは通信制の生徒に対しても言えること。

ですので通信制の高校に通っている生徒が大学進学を目指すためには学校の勉強とは別に大学受験のための勉強をしていく必要があるのです。

もしくは大学受験の勉強をしっかりと教えてくれる通信制の高校に入るなどの対策を練る必要があるのです。

大学受験ができる通信制高校の特徴としてあげられるのが、生徒さんが希望する大学に特化した独自のカリキュラムを作成してくれ、実際にその勉強のサポートなどをしてくれるというところです。

基本的にこのような対応を受けるためには進学コースなどの特別なクラスに所属する必要があり、通信制高校と言えど学校に行って勉強をしっかりとする形になることでしょう。

基本的に通信制の高校は高校の卒業を認められるために必要な74単位の取得ができれば後は自由な時間にあてることができますので、こういった大学受験に特化している学校に関してはその自由な時間を受験勉強に当てているわけです。

結果として通信制の高校であるのにも関わらず、登校日数が増えてしまったり授業料などの費用が高くついてしまったりなどの状況になってしまいますが、とは言えしっかりと勉強をしていくことができれば全日制の生徒に比べて時間がたくさんあるわけですので、通信制の生徒のほうが大学受験に有利な可能性も大いにあると言えます。

実際にそういった学校を選ぶ際には前年の卒業生の進学先などを参考にすることが大切です。

どれだけの人数が難関大にでているのか、もしくは自分が行きたい大学への進学をしている人がいるのかどうかなどを確認してみてください。

難関大学への進学率が高い学校であればしっかりと教育してくれている可能性が高いと言えるでしょう。

大学進学を目指す通信制高校の生徒達はまだ全日制の生徒に比べると少ないのが現状ですが、実際に進学率が上がってきていることやそれに特化した学校が増えてきていることから5年前と比べてもかなり進学できる可能性が高くなってきているのは事実です。

もっとも大学受験とは自分との闘いでもありますから、やる気があるのは大前提ですが通信制に行かなくてはならないからと言って諦めずに時間を有意義に使っていくことを考えていきましょう。

場合によっては全日制の生徒よりも遥かに効率のいい勉強していくことができるかもしれませんよ！