これで安心!通信制高校の単位の仕組み! 2017.01.30
通信制高校というのは大半が学年制ではなく単位制を採用しています。
その単位制というのは、それぞれの科目に単位を設け一定のレベルに達することで単位が取得できるという仕組みになっています。
単位制とはどんなものなのか?
単位の取得には、①課題の提出(主に自宅でやるものが多く、大半がレポートとなっています)、②スクーリング(学校に行き、普段自宅で勉強しているときに出てきた分からないことを直接質問したりすることができる日)、③試験(単位認定試験)という三つの項目を達成することが必要です。
単位の引継ぎは可能なのか?
今現在高校生のあなたが通信制高校に転入もしくは編入しようとしている方も多いと思います。ではそれまで高校で学んだことは、なかったことになってしまうのかと思う人もいるでしょう。
それは違います。
それまで通っていた学校での単位はそのまま通信制高校に引き継ぐことができます。
しかし前年度までに取得したものが引継ぎの対象になることを忘れないでください!
それですので年度が変わるタイミングが通信制高校に編入や転入する上でのベストなタイミングと言えます。
転入と編入はなにが違うのか?
転入とは他の学校に籍を置いていながら、新しく別の学校に入学することです。
編入とは以前に通っていた高校を途中で辞めた方が、別の新たな高校に入ることです。
つまり違いとしては、高校の在籍期間が一度途切れるかどうかということになります。
どちらにおいても通信制高校への単位の引継ぎは可能となっていますが、前籍校から書類を取り寄せての手続きが必要になります。
通信制高校の単位制のメリットはなんだろう?
まず単位制のメリットは留年という概念がないことです。
たとえ単位を一つ落としてしまっても留年ではないので、通信制高校では勉強へのやる気が維持しやすいです。
また単位を落としてしまった場合には次の年に再履修することができるので、時間はかかったとしても苦手を克服しやすいです!
さらに勉強が得意ではないという方もいると思います。そんな方には単位制というのは実にピッタリです。
なぜならば単位制であれば、自分のペースで勉強を進められるからです。ゆっくり学習を進めることで卒業は遅れますが、その分しっかりと身に付けることができます。
単位は一年で最高どのくらい取得できるの?
単位制なら一年でたくさん取って、すぐに通信制高校を卒業できると思う方もいると思います。
しかしまず通信制高校も全日制高校のように三年間通わないと卒業できません。
また一年間で取得できる数というのは35前後で学校によって多少の誤差はありますが決まっています。それですので三年未満で卒業はできませんし、一年目で全然取れていないからといって、二年目で一年目の分もすべてカバーするというのはできません。
しかし一年目と二年目でたくさんの単位を取得すれば三年目は少し負担を軽減することも可能ではあります。
具体的に何単位取れば卒業できるのか?
通信制高校は単位制が大半であることは分かったが、実際どのくらい単位を取得すれば卒業認定を受けられるのか気になりますよね?
それは74というのが目安です!
74というのは必修科目と選択科目の合計の数になります。この74単位取得することで取得単位の面はクリアとなります。
しかし卒業には取得単位の面以外に、先ほども述べたように三年間以上の在籍と特別活動の単位が必要となってきます。
特別活動とはどんなものがあるのか?
体育祭・ホームルーム・修学旅行・文化祭など学校によって多少の違いはありますが、これらが特別活動にあたります。
これらを30単位以上取得しなければいけないと決められています。
つまり三年で卒業を考えている方は、一年に10回の特別活動に参加することが良いでしょう。
しかし「スクーリング日とは別に10回も学校に行くのか…」と少しめんどくさく感じられるかもしれませんが、スクーリング日にはホームルームがあるのでそれに出ることで特別活動の単位を取得できます。
しかし極端にスクーリング日が少ない場合があるのでそのような場合は注意が必要です。
また体育祭や文化祭などの楽しい行事に参加して、特別活動の単位を取得するのも良いと手段と言えます。
自分のペースで単位を取得していこう
通信制高校は先でも述べたように全日制のような学年制ではなく単位制なので、そのメリットをいかして自分のペースで学習することが大事です。
そうすることで身につく度合いが変わってきます。
しかし通信制高校は自宅での勉強が大半で、自主性が必要ですので、怠けずに頑張ることも大切です。
それですのでご自身のタイプを考え、課題が多くても頑張れるという方は、1年で取得できる最大の単位を取得するのも良い選択です。
また仕事などと両立していきたいと考え、ゆっくりやるというのも良い選択です。