受検対策や授業の補足として、一般的な集団塾や個別指導塾、家庭教師を考える人はたくさんいます。
しかしそのなかで、あえて家庭教師を選ぶ人は少数派なのではないでしょうか？
家庭教師はおもに、「ひとりひとりの生徒のペースや性格に合わせて指導してほしい」「集団だとなんとなく集中できない」「初歩的なところからやり直したい」といった人におすすめです。
そこで今回は、家庭教師を利用するメリットやデメリット、利用するのに向いているタイプなどについて解説していきます。
「家庭教師って料金が高いだけでは？」「集団塾にはないメリットって何？」と気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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家庭教師を利用するメリット8つ
家庭教師を利用するメリットには以下のものが挙げられます。
家庭教師を利用するメリット8つ
- 完全マンツーマンで授業が受けられる
- 送り迎えが必要ない
- 生徒の特性や性格に合わせた対応をしてくれる
- 自分のペースで学習できる
- 好きな時間に勉強できる
- 実は一般的な学習塾とそこまで変わらないことも
- 学習面以外のことでも気軽に相談できる
- 自宅での学習習慣がつく
➀完全マンツーマンで授業が受けられる
家庭教師を利用するメリットには、完全マンツーマンで授業が受けられるといったものが挙げられます。
家庭教師は1対1なので、基本的にひとりひとりの理解度や学習レベルに合わせてオーダーメイドのカリキュラムを作成してくれます。
一方、集団塾や個別指導塾だと個人の理解度に合わせた進行ではなく、決められたカリキュラム上で進むため「ついていけない」といった人も。
さらに、集団だからこそほかの人の目を気にして「質問しづらい」といった悩みを持つ人も少なくありません。
家庭教師だとそういった悩みもなくなり、本当に自分が分からないところに対して徹底的に指導してもらえるのでやり残しや苦手克服がなくなります。
とくに遠慮しがちな性格の生徒や、「もっと基礎的なところからやり直したい」といった方にはおすすめです。
②送り迎えが必要ない
一般的な学習塾や個別指導塾に通う生徒を持つ保護者の方にとって、あまりにも遅い時間での通学は心配ですよね。
なかには、夜遅いからと送り迎えをする保護者の方もいるはずです。
しかし家庭教師であれば、基本的に講師のほうから自宅に来て直接指導をおこなうため、子どもの防犯面に関しては心配いりません。
とくに年齢の低い小学生や中学生を持つ保護者の方や、近場に学習塾がない人、保護者がどちらも共働きなどで送り迎えが難しい家庭の方には家庭教師がおすすめです。
③生徒の特性や性格に合わせた対応をしてくれる
家庭教師はマンツーマンだからこそ、生徒ひとりひとりの特性や性格、保護者の要望などに対して臨機応変に対応してくれるメリットがあります。
たとえば、宿題の量や「試験前だから授業を短期間だけ増やしたい」「講師の交代をお願いしたい」など。
ほかにも最近では、発達障害や不登校といった特性をもつ生徒に対応したコースや家庭教師も増えてきています。
「書くことが苦手」「文章を読むのが難しい」「集中力がない」といった細かい条件についても、ひとりひとりの個性に対応可能です。
家庭教師では、定期的な保護者との面談があったり、希望によっては毎度授業後に報告をしてくれるところもあるので安心！
学校や学習塾であれば、ここまでのフォローやサポートはできないので、「もっとこうしてほしい」といった個人的な要望があれば家庭教師の方が合っているといえます。
不登校におすすめの家庭教師とは？選び方のコツや必要性について解説
④自分のペースで学習できる
ついほかの人と比べてしまって焦り、それがストレスとなって学習に支障が出てしまう人にとっては自分のペースで学習できる家庭教師の方がいいでしょう。
ほかにも、学校生活で人間関係があまりうまくいっていない人や周囲に人がいるとかえって集中できないタイプも、家庭教師の方がストレスを感じずに学習できます。
学校や塾では集団だからこそ切磋琢磨できるといったメリットや、そのほうがモチベーションが上がるという人も、もちろんなかにはいます。
しかし、無理やり自分のレベルに合っていない授業や教材を使っても成績アップはできません。
「これまで学習塾に通っていたけれど、イマイチ成績が上がらない…」「クラスのレベルが合っていない気がする」といった方は家庭教師に乗り換えることをおすすめします。
⑤好きな時間に勉強できる
一般的な学習塾や個別指導塾だと、「毎週〇曜日の〇時から」といったように決まっていますが、なかには学生生活に合わないといった生徒も多くいます。
たとえば、部活動や別の習い事、アルバイトなどで不規則だというパターン。
家庭教師だと講師との予定が合いさえすれば、時間に関しても融通が利きやすいといったメリットがあります。
また万が一、その日に都合が合わなかったとしても振替授業を無料でおこなってくれる家庭教師もいるので、授業料が無駄になることもありません。
さらに、オンラインでの家庭教師ならより遅い時間や土日でも対応してくれるところもあるので、時間に縛られたくない人にとっては便利です。
⑥実は一般的な学習塾とそこまで変わらないことも
一般的に家庭教師の費用は、集団の学習塾や個別指導塾よりも料金が高いと言われています。
しかし実際、家庭教師サービスのなかには授業料だけだと、そこまで変わらないところもあります。
おおよそ家庭教師の授業料の相場としてはおおよそ15,000円～50,000円程度。
それに比べて大手の集団塾では約25,000円～50,000円、個別指導塾だと約30,000円～70,000円となっています。
もちろん家庭教師でも集団塾や個別指導塾でも、会社によっては差がありますが、格安のところや割引制度が適用されるところがたくさんあります。
また、授業回数や分数によっても変わるため、もし家庭教師に対して高いイメージしかないという方は比較してみるといいでしょう。
家庭教師の料金の相場は？料金システムや安くおさえるコツを紹介
⑦学習面以外のことでも気軽に相談できる
家庭教師は1対1での指導なので、集団での指導に比べても些細なことや学習面以外のことでも気軽に相談しやすいといったメリットがあります。
やはり学生になると進路についてなど、親には直接言えない人も多いはず。
家庭教師だと、家族でも教師でも友人でもない第三者の立場から、勉強やモチベーションに関すること、プライベートについても意見を聞けるのでおすすめです。
また家庭教師サービスによっては、LD・ADHDといった特徴をもつ生徒へのメンタルサポートが充実しているところもたくさんありますので、いつでも気軽に相談できます。
さらに家庭教師は生徒だけではなく、保護者へのフォローをおこなっているところもたくさんあります。
「もっとここを中心的に指導してほしい」「受験勉強が心配」「普段の学習ではどんな声掛けをすればいいの？」「どこの学校を目指すべき？」といった内容も対応してくれるため安心です。
⑧自宅での学習習慣が身につく
家庭教師を利用する人のほとんどは、「そもそも自宅での学習習慣がない」といった人もいます。
家庭教師は講師が自宅に来てくれるのでその時間は必ず勉強できますし、宿題を毎回必ず出してくれるので1週間のリズムを付けやすいメリットが！
自宅が授業場所になるからこそ、自然と家で勉強する認識がつくのでおすすめです。
とくに以前は集団塾に通っていたが、塾でしか勉強せず家ではまったくやらないといった方は家庭教師を利用してみるのもひとつですよ。
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家庭教師を利用するデメリット
家庭教師を利用するとメリットがたくさんありますが、反対にデメリットになる面もあります。
ここでは以下のデメリットについて解説していきます。
家庭教師を利用するデメリット
- 一般的には、学習塾よりも費用が高い傾向にある
- 競争力が養われづらい
- 家庭教師に対して気を遣う、準備が必要
➀一般的には、学習塾よりも費用が高い傾向にある
先にも述べたように、一般的に家庭教師はほかの学習塾や個別指導塾に比べると費用が高い傾向にあるとされています。
しかしこれに関しては、家庭教師ならではのサービス内容に対する費用だととらえると、そこまで高いともいえません。
家庭教師ではマンツーマンでの指導のほかに、日々の学習計画や家での学習習慣がつきますし、わからないところもすぐに解決してくれるといったメリットがあります。
経済面を一番重視するのであれば別ですが、家庭教師でしか得られないメリットや個別の方が子どもの性格に合っているのであれば、長期的に見てお得です。
②競争力が養われづらい
家庭教師を利用する場合、他の集団塾よりも競争力が養われにくく、切磋琢磨出来にくいといったデメリットがあります。
一般的な学習塾の場合、授業だけではなくそこでおこなわれる模擬テストや小テストの結果なども公開されますので、特に負けず嫌いタイプの生徒であればそちらの方が合っている可能性も。
ただし家庭教師のなかでも、外部の模試を受けられることもありますし、自分のペースで進めていきたいといった家庭教師ならではのメリットもあることは事実です。
子どもの性格を踏まえて、より効率的に成績アップを目指せる方法を選ぶのがいいでしょう。
③家庭教師に対して気を遣う、準備が必要
家庭教師は基本的に自宅に講師が来て直接指導をするスタイルなので、家庭によっては「他人を家に上げるのはちょっと…」「お菓子やお茶を出さないといけないの？」とネックに感じる方もいるかもしれません。
また、自宅にそもそも勉強できるスペースがなかったり、ほかに小さい子どもがいて集中できない環境にある家庭もデメリットです。
各会社のホームページにある家庭教師によくある質問には掲載されていますが、基本的に家庭教師に対するお菓子やお茶の提供などは必要ありません。
もしそれでも、どうしても気になってしまうといった方は家庭教師でもオンラインの授業や、自宅以外の場所での指導を希望することをおすすめします。
家庭教師を利用するのに向いている人はこんなタイプ！
家庭教師を利用することで成績アップにつながる人もいれば、逆効果になってしまう人もいます。
では、家庭教師を利用するのに向いているタイプはどんなタイプなのでしょうか？
ここでは家庭教師を利用するのに向いているタイプについていくつかご紹介します。
家庭教師を利用するのに向いているタイプ
- 集団だと集中できないタイプ
- 自主的な学習習慣がない
- 自分のペースで自由な時間に学習したい人
➀集団だと集中できないタイプ
一般的な学習塾だとつねにほかの人がいる環境なので、「誰かがいると集中できない」といった人であれば家庭教師の方が向いているといえます。
また、マンツーマンでの指導の方が質問しやすい、一方的な授業よりもコミュニケーションを取りながら楽しんで勉強したいといった方にも家庭教師はおすすめです。
ほかにも、学校でもそこまで周囲とコミュニケーションが取れず、学習塾には学校にいるメンバーがたくさんいて気まずいとストレスに感じる人なども、家庭教師だと周囲の目を気にせず学習できます。
②自主的な学習習慣がない
家庭教師サービスの特徴などにもよりますが、「そもそも自宅で勉強する習慣がない」「勉強に対するモチベーションが低い」といった人に家庭教師はおすすめです。
なぜなら家庭教師は完全にマンツーマンなので、必ず自宅で勉強する習慣がつきますし、授業日以外のカリキュラムや宿題も立ててくれるので保護者の方にとっても安心。
実際に家庭教師を利用したことで、成績アップや受験合格につながった生徒もたくさんいます。
③自分のペースで自由な時間に学習したい人
家庭教師は部活動などで不規則な学校生活を送っている人にとっては、時間の融通が付きやすい学習方法です。
担当の家庭教師に事前に伝えておけば振替授業もできますし、追加料金もかかりません。
ほかにもオンラインの家庭教師であれば、より曜日や時間帯に縛られず学習できますので、興味のある方はぜひ申し込んでみてください。
反対にこんなタイプは家庭教師を利用すると不利かも！
では逆に、どんなタイプだと家庭教師を利用するには適さな似のでしょうか？
家庭教師を利用すると逆効果になりやすいタイプは、おもに以下のタイプが挙げられます。
家庭教師の利用に向かないタイプ
- 自主的な勉強習慣がついている
- 基礎的な学力が身についている人
- 集団のほうが競争心や負けず嫌いを発揮できる
- ひとりよりも知っている人がいる方が安心
- 集団塾や学校の授業のような、全体の平均に合わせたペースの授業のほうが合っている
ほかにも、「レベルの高い授業を受けたい」「難関学校を目指した受験勉強をしたい」といった人はマンツーマンでの家庭教師よりも、集団で切磋琢磨できる集団塾の方が合っているといえるでしょう。
また家庭教師を利用する人のなかには、通常の集団塾や予備校と並行して苦手教科だけを家庭教師で補うパターンもあります。
もちろん経済面での負担は大きくなりますが、家庭教師サービスによっては夏季休暇や冬期休暇といった短期間での利用ができるところもあるので、そういった使い方をするのもひとつです。
集団塾に通うメリットやデメリットには以下のものがあります。
集団塾を利用するメリット
- 仲間と切磋琢磨しながら勉強できる
- 模擬テストなどで自分の実力を把握しやすい
- 学校よりも早いペースで学べる
集団塾を利用するデメリット
- 基礎や自主勉強の習慣がないと授業についていけない
- 自分のペースで勉強できない
- 苦手分野などが抜けてしまうことがある
- プレッシャーを感じやすい人には不向き
～まとめ～家庭教師を利用するメリットは人それぞれ！
今回は家庭教師を利用するメリットやデメリット、家庭教師を利用するのに向いているタイプなどについて解説してきました。
家庭教師は一見、料金が高いといったイメージがありますが、家庭教師会社によってはさまざまな割引やキャンペーンなどがあったり、比較的安いところも探せばあります。
しかし集団塾や他の個別指導塾ではなかなか成績が伸びないといった方や、近くに学習塾がなくて送迎などが心配といった保護者の方にとっては、メリットのほうが多いともいえます。
また家庭教師を選ぶ際は、家庭教師サービスのないようだけではなく担当講師との相性も大切。
もし可能であれば、家庭教師サービスが行っている無料体験授業などを受けておくことをおすすめします。
カリキュラムや家庭教師のレベルがわかるだけではなく、その場で学習面の相談なども乗ってくれるので無駄にはなりません。
子どもの性格や学習レベルに合わせて、家庭教師の利用を検討してみてくださいね。
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