現在働いている業界への不満を解消するために、異業種転職したいと考えている人も多いかと思います。しかし、30代からの異業種転職は難しくなってくるので、戦略が必要です。

ここでは、異業種転職を失敗しない業種と職種の組み合わせ志望動機・退職理由・自己PRの書き方30代未経験でも転職しやすい業界・職種について解説します。
さらに、年収を下げずに異業種転職する方法女性が異業種転職するときに抑えておくべきポイントも紹介します。

目次

異業種転職の失敗/成功を決める「業種×職種パターン」

異業種転職に失敗しないためには、業種と職種の選び方が重要です。
全くの未経験ということになると企業もさすがに腰が重くなりますが、今までの経験を活かせる業種・職種であれば異業種転職を失敗する確率はぐんと下がります。

業種×職種パターン転職のリスク
異業種×同職種リスクは低く、転職しやすい
同業種×異職種リスクが高く、内定をもらいにくい
異業種×異職種リスクが高く、内定をもらいにくい

成功パターン:「異業種×同職種」

異業種×同職種への転職は実はかなり転職がしやすいパターンです。業界が違っても職種が同じであれば、前職の経験や実績を活かすことができるため、アピールがしやすく、採用担当者は企業内で人材が活躍するイメージをつかみやすくなります。企業も採用に前向きなことが多く、本人に新しい環境に適応する力があれば、入社後のミスマッチもあまり発生しません

失敗パターン:「同業種×異職種」「異業種×異職種」

同業種×異職種

転職で、実は難易度が高いのは同業種×異職種の転職です。同業種の中での転職なので、職務経験の中で仕事に関する知識があることは有利なのですが、職歴が違うといままで培ってきた専門スキルや経験、実績を転職先で活かすことはほとんどできません。同業種×異職種への転職は、内定をもらうことも難しいし、実際に働きだしてから転職に失敗した、と感じるリスクが高いタイプの転職です。

異業種×異職種

異業種×異職種への転職は仕事に関する知識がなく、実績もスキルも何もない状態からスタートしなければならないので、成功率が低いタイプの転職です。ただし、業界自体が好調で、人材不足の業界では、異業種からの転職を広く受け入れているところもあります。Web系ベンチャー企業のエンジニアなど、異業種×異職種の転職実績がある業界が狙い目です。

異業種に転職するなら要注意!志望動機・転職理由・自己PRの書き方

異業種転職の志望動機を書く時のポイント

志望理由を明確に伝える

異業種への転職を希望する場合、採用担当者が注目するのは応募者の志望動機です。企業は応募者が、なぜ自分のキャリアを中断するリスクをおかして、この業界・自分の会社に応募してきたのか知りたいと思っています。
志望理由が事業内容によるものなのか、商品・サービスに心惹かれているからなのか様々な観点があります。その中で具体的に伝えるようにしましょう。

未経験分野を補うために行っていることを伝える

異業種への転職というハンデを克服するための具体的な解決策もあわせて志望動機で提示します。未経験分野を補うために「資格取得の勉強をしている」、「セミナーに参加している」など意欲があるということを見せると、採用担当者が持つ印象も変わってきます。

応募先の企業で自分ができることを明確に伝える

未経験者を採用する企業は、スキルや考え方に注目して志望動機を見て、応募者のスキルと将来性が企業にマッチするかどうかを判断しています。
応募者は志望動機で、異業種転職で自分は何が出来るのかを採用担当者に伝えることが大切です。また業種の中で、現職との共通点をさがして、応募先の企業で自分ができることを伝えます。
企業がどのような人物像を求めているかを判断し、経験・スキル・考え方をアピールしましょう。

志望動機例

「学生時代に所属していたトライアスロン部で培った体力と気力を、介護職で発揮したいと考えております。
長いレースを戦い抜くために毎日自転車やランニングなどのトレーニングを行い、レース中に諦めそうになったときは、そんな練習の日々を思い出すようにして乗り越えることができました。前職とは畑違いの業界となりますが、少子高齢化となった昨今では、体力と精神力のある人間が介護現場に必要と考えています。
また前職で60歳以上の方を対象に営業をしていたことも、コミュニケーションの面で強みになると考えております。現在、資格等の取得はしておりませんが介護職員初任者研修のカリキュラムを受講しており、来月に修了予定です。」

「私は前職でシステム課の一般事務の仕事をしていました。
事務職ではありましたが、全国の支店や他部署からの依頼対応を担当しており、電話で顔が見えないまま対応をすることもあったので、その時の会話を大事にしていました。
そのため、名前を覚えていただき、所属部署だけでなく他部署や取引先の方との距離を縮め、信頼関係を築いてくることができました。
このように、周りの人とのコミュニケーションを大切にしながら物事を進めていくことが好きなので、内勤ではなく営業職に興味を持ちました。その中でも、前職の業務内容と近い電子機器メーカーである御社に惹かれました。
営業職としての知識はまだありませんが、このコミュニケーション能力は、貴社においてもお客様との関係性を築くうえでプラスに活かせると考えております。」

異業種転職だからこそ聞かれる転職理由と退職理由のポイント

退職理由はポジティブな表現で

異業種転職の場合、志望動機と同じく注目されるのが転職理由と退職理由です。転職理由を通して、なぜ同業種ではなく、異業種を転職先に選んでいるのかをチェックされます。
退職理由はネガティブな表現を避け、トラブル改善のためにどのような取り組みをしたか、前向きな姿勢を持っているということを強くアピールしましょう。

転職理由で夢は語らない

ただ前職を辞めたいから転職するのではなく、応募を希望している業種と企業でしかかなえられない希望があることを、転職理由で採用担当者が納得できるように説明します。経験がなくても、それを補ってあまりある努力や熱意があることをアピールする内容にまとめます。ただし、根拠のない抽象的なアピールは的外れなので注意しましょう。

転職理由例文

人間関係が理由の場合

「前職では個人の能力主義が強く、結果を出すことで個人での目標の立て方や実践することでスキルアップを図れました。次のステージとしてチームプレーを実践したく、個人では成し得なかった目標を持ち、スキルアップに努めていきたいと存じます。」

労働環境が理由の場合

「前職では毎週の休日出勤や月70時間にも及ぶ残業が多く、時間を作ることもできずに、新しく覚えたい仕事に時間をかけることもできませんでした。今後はやりたかったこの分野で、自己の成長につながるよう、スキルアップを図れるように努めてまいります。」

「今までは印刷業界の仕事を頑張ってきましたが、昔から車が好きでこのまま自動車業界で働かなければ一生後悔するだろうと感じました。これからの人生を掛けて本当に好きだと言える仕事をすることで、さらに高い目標をもってスキルアップに努めてまいります。」

異業種転職の自己PRのポイント

他者と差をつけ一緒に働きたいと思わせるかがポイント

自己PRでは、前職との共通点を探してセールスポイントをわかりやすく説明します。同じ職種と違って、実績をあげて企業への貢献の可能性をアピールすることが難しくため、他の応募者と差がつきやすい項目です。自己PRでは、自分の性格や素質に多くふれつつ、説得力を持ち、採用担当者に一緒にはたらきたいと思わせる内容になるまでブラッシュアップしてみましょう。

自己PR例文

「私の強みはどんな取引先でも信頼関係を構築できる関係構築能力です。具体的には前職の飲食品のルートセールスで劣勢の問屋様を担当した際に、商品ありきの提案ではなく、まず私の人間性を買ってもらうためにオフサイトでの交流や打ち合わせを通じて打ち解けていき、私であるなら商品をとり扱うというレベルにまで信頼を勝ち取ったことです。
この手法を事業所の中で横展開することで東海ブロックでの営業成績表彰を勝ち取ることができました。この関係構築能力は貴社のメーカー営業の場でも工場の方や様々なステイクホルダーとの関係性を作るのに役立つと考えます。」

「アパレル会社で店長の仕事を任され、売上管理や商品在庫管理のほかにも取引先との売り場交渉、キャンペーンの打ち出しなどを行ってきました。
お客様と同じ目線になり商品・サービスの提供をすることで、売り場やメーカー名ではなく私目当てで来てくださるお客様も増やすことができました。また、私が教育を担当した新人が同期の中でトップの売り上げを取ったこともあります。
このように、今までの状態に不満や問題を抱えていたお客様への提案で笑顔になっていただくこと、そこから自社への売り上げの貢献にもつながる仕事は、経営コンサルタントの業務と通じるところがあり、前職で培った経験を御社で活かせると考えております。」

異業種転職できる年齢は何歳まで?

早ければ早い方が有利なので20代は余裕

出典:doda

異業種への転職は全くの未経験だと難易度が高いですが、20代前半であれば第二新卒求人があるため、未経験の職種でもポテンシャルを見込んで採用してもらえる可能性が高いです。

ただし、転職後の待遇は新卒採用者とほとんど変わらず、20代後半の転職であっても前職の実績などは給料に反映されないことがほとんどなので、覚悟が必要です。

30代は戦略が必要

上記の表からも分かるように、異業種転職をしている人は30代が多いです。家庭を持ったり、親の介護が必要になるなどの転換期に当たるからです。しかし、30代以降になると紹介される求人の数がぐっと減り転職の難易度は大きくあがります。全く未経験の職種に転職するのは困難になり、職種は変えずに業種だけ変えるなどの工夫が求められます

また、企業は30代以降の求職者に対してこれまで経験した職種で身につけた技術や知識を応募者に求めてくるため、今までのスキルを活かせる求人に応募することが、異業種転職成功の秘訣です。

企業は必ずしも知識や経験を求めているわけではない

出典:doda

転職者全体でみると、およそ半数が異業種に転職しています。採用する会社にとって、同じ業種の他社を経験している人材は知識や職務能力がある反面、新しい職場に馴染みにくい人材も多いので、敬遠することもあるからです。

そのため、知識や経験はこれからの伸びしろに期待し、素直に仕事に取り組んでくれる未経験者の中途採用に力を入れている会社も少なからずあります。ただし、異業種転職をする年齢が高くなればなるほど、同期との年齢差が開き、昇進スピードが年齢に比べて遅くなってしまうので、早めの転職を心がけましょう。

30代からの異業種転職に成功するポイントは?

現職で得たスキルを活かせる職場を選ぶ

30代の転職に求められる即戦力を発揮できる

30代以上の中途入社は、即戦力となる人材が求められる傾向が強くなります。そのため、異業種の中でも現職で得たスキルを活かせる職場を狙った方が転職しやすいです。特に30代前半なら未経験の異業種への転職でも、現職と同職種であれば転職しやすくなります。異業種への転職自体がかなり難しいとされる30代後半でも、現職と同職種であれば比較的転職しやすいです。

これまでの経験を改めて振り返り、自分が持っているスキルや強みを明確にしておきましょう。

スキルには業種を問わず活用できるものもある

仕事のスキルには業種別の実務経験や専門知識もありますが、業種を問わず求められるスキルもあります。
例えば、「プロジェクトリーダーの経験があり、プロジェクトをスムーズに進めることができる」、「マネジメント経験があり、周りの人間に円滑に動いてもらうことができる」と言ったスキルは、業種が変わっても活用することができます。

コミュニケーション能力は異業種への転職でも強みになる

特にコミュニケーション能力に基づいたスキルはどの業種でも必要とされますが、習得するのが難しいスキルでもあります。この能力が足りない人も多いため、このようなスキルを持っている人は、異業種への転職の際も大きな強みになります。

30代からでも育てる気のある会社を選ぶ

まず、異業種で未経験の職種を選ぶ場合は完全に0からのスタートになるため、30代からでも育てようという意思がある会社を選ぶことが大変重要です。

未経験の仕事に転職したい理由を明快にする

また、30代の場合は未経験の職種になぜ今からチャレンジするのかを明快に説明できることも重要です。会社が求める未経験求職者の人物像は、「今の段階で未熟でも、今後の成長が見込める人」です。
そのような人物像を印象付けるには、未経験の異業種に転職しようとしている理由が明快で、相手の会社が納得できるものであることが大切です。

親身なサポートで転職実績NO.1 リクルートエージェント

リクルートエージェント

全ての業界に幅広いコネクションを持っているので、紹介される求人数は業界1位の多さで、非公開求人数は9万件にも及びます。
求人の種類も大手企業から外資系企業など幅広く、業界最大手の転職エージェントなので企業からの信頼も厚いです。そのため、転職者に有利な選考あ年収交渉をすることができます

各業界に精通したアドバイザーが、異業種・未経験転職でも親身になってサポートしてくれます。

全国主要都市に19箇所あり全国を網羅しており、土日の相談が可能なのも有難いですね。

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30~40代の異業種転職、先輩が年下になる可能性があるけど大丈夫?

年下の先輩に頭を下げたくないなら転職を考え直した方がよい

先輩が20代でも素直に教わる姿勢が大切

30代で未経験の異業種に転職すると、自分より若い20代の上司や先輩のもとで働くことになる可能性があります。特に30代後半での転職となると、ほとんどのケースで年下の先輩がいる職場で働くことになります。

どうしても年下に頭を下げたり指示をされるのが嫌だという人は、転職を考え直した方がよいです。年齢が下でも、仕事のキャリアでは相手の方が上なのですから、素直に指導していただく姿勢でのぞむ方が上手く行きます。

態度が悪い先輩がいる職場は避けた方が無難

とはいえ、あまりに態度が悪い先輩がいる職場だと働きにくいのも事実です。仕事はできても、社会常識や一般常識がない若い先輩にイライラさせられることもあるかもしれません。あまりにも態度が悪い先輩や非常識な先輩がいる職場は、避けた方が無難です。

転職前に職場の雰囲気をリサーチしておく

転職先の人間関係のトラブルを回避するには、どんな人がいる職場なのかを事前に知っておきたいところです。ですが、転職サイトなどを利用して自力で応募する形だと、職場の雰囲気は働くまで分かりません

しかし、転職エージェントを利用すれば、どのような先輩がいるのかを事前にチェックできます。転職エージェントは、求人を出している会社に頻繁に足を運ぶため、それぞれの職場にどのような人がいるのかを細かく知っています。

転職エージェントが扱っていない求人は調査を依頼する

転職サイトなどで見付けた求人が転職エージェントに載っていない場合は、エージェントにその求人の調査を依頼してみましょう。転職エージェントは求人を扱う際の審査が厳しくブラック企業が自動的に排除されるので、転職サイトに掲載されていて転職エージェントで扱っていない求人は、ブラック求人の可能性があります。
転職エージェントに調査を依頼することで、職場にどのような人がいるか分かるだけでなく、信頼できる求人かどうかも分かります

一人ひとりの求職者に親身な転職エージェントを利用する

転職エージェントも、効率よく業務をすすめることを重視するエージェントから、1人1人の求職者に親身に対応することを重視するエージェントまでさまざまです。細かい不安や希望がある人は、親身な転職エージェントを選ぶことが大切です。

キャリアカウンセリングが親身なSpring転職エージェント

Spring転職エージェント

Spring転職エージェントは求職者の担当者と法人担当を、同じスタッフが兼任しています。転職をサポートするスタッフが、求職者の情報と会社の情報の両方を熟知しているため、スタッフ間で情報の行き違うことがなくミスマッチが起こりにくい体制になっています。「若い先輩と上手くやれるか心配」といった不安もしっかり考慮してもらえます。
また、Spring転職エージェントは市場価値が低いと考えられる求職者であっても、希望すれば必ず面談に応じてくれます

※40代まで、一都三県、東海地方、関西地方の転職者限定です。

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年収ダウンしがちな異業種転職で年収アップする方法とは?

キャリアを生かしながら年収レンジの高い業界に転職する

たとえ異業種転職であっても転職をするのであれば年収アップは譲れない、という人も多いはずです。異業種転職で年収アップするためには、年収レンジの高い業界に転職することが大切です。業界によって年収レンジは異なり、例えば同じIT業界でも、メーカーよりコンサルティング会社の方が給与水準は高いのが一般的です。
自分のキャリアで、どの業種のどのポジションの求人を狙えるのかを調べることが大切です。

未経験でも年収アップを狙える求人を見つけるには

自分で自身のキャリアに合った求人を見つけるのはとても大変ですが、転職エージェントを利用することでキャリアコンサルタントから年収アップ・キャリアアップが可能な求人を提案してもらうことができます。

また、「未経験OK」と記載されている求人でも、いざ面接に行ってみると「未経験OKなのは20代まで」など、求人に書かれているのと違う場合もあります。ムダ足を踏まないためには、事前に「本当の採用基準」を把握する必要がありますが、その会社に知り合いがいないと情報を得るのが困難です。

type転職エージェント

type転職エージェントは対象エリアが関東限定ですが、1人1人の求職者を丁寧にサポートしてくれます。
キャリアカウンセリングが丁寧で、職務経歴書などの書類もしっかり読み込んでくれるので、自分のスキルや強みを明確にでき、志望動機も明快になります。
また、転職者の年収アップに力を入れており、転職者全体の71%の年収をUPさせた実績を持っています。年収アップに成功した人には異業種への転職者も数多く含まれています。type転職エージェントは、領域別のキャリアアドバイザーが専任でつき、転職活動のフォローを行います。業種をまたいでも通用する応募者の強みを見つけ、応募書類や面接でその強みをアピールする方法を教えてくれます

東京・埼玉・千葉・神奈川限定ですがお薦めです!!

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女性が異業種転職するときに抑えておくべきポイント

30代女性は男性と違い、女性ならではの押さえておくべきポイントもあります。

女性の30代はライフステージが変化しやすい年代のため、会社の方もすぐに辞められてコストだけが掛かるリスクを回避したいので、面談でプライベートなことで答えにくい質問をせざるを得ないことも多いです。

プライベートな質問をされたときに黙秘すると採用されない

結婚・出産の予定や子どものことなどを面談で質問されることも多いです。デリケートな話題ですし、法律違反またはそれに近い質問でもあるので、法律上は答える義務のない質問です。

ですが、回答を拒否すれば反抗的な人・組織に向かない人と受け取られてしまい、採用されにくくなります。

プライベートに関する質問には模範回答で答える

しかし、プライベートに関する質問には正直に事実を述べる必要はありませんし、回答内容によって不採用になることがあるので、正直に答えればよいというものでもありません。
自分の状況によっては嘘の回答をすることになりますが、本来答える義務のない質問ですし正直に答えたところで計画通りに進むとは限りません。会社の担当者もその辺りを承知の上で、それでも質問して安心したいだけです。

質問をされたときは、マニュアル通りの模範回答で答えるのがベストです。

プライベートな質問への模範解答

①結婚の予定・恋人の有無

結婚の予定はありません
恋人はいません

「結婚の予定がある」「恋人がいる」というだけで不採用になることも多いです。

②妊娠の予定・育児中の仕事について

・将来出産を望んでいる人は、「まだ妊娠の予定はない
妊娠・育児中も仕事を続けたいと考えている
・実家の両親が子供を見てくれる、保育園に入れるつもりであるなど、仕事と両立させる手段を講じている

強い志望動機が回答の信憑性に繋がる

未経験の異業種に転職を希望する人の場合は特に、「本当に未経験の仕事をする気があるのか・続ける気があるのか」という部分を確認したくて質問されることも多いため、回答に信憑性を持たせることも大切です。
結婚や子供のことに関する回答に信憑性を持たせるためには、強い志望動機をアピールし、「そう言う動機なら仕事をしっかりやってくれそうだ」と感じさせるのも効果的です。

異業種転職しやすい業界・職種は?

未経験で異業種に転職する場合、職種によっても転職のしやすさが異なります。異業種でも正社員として転職しやすい職種とは、一言で言えば「未経験者歓迎」の求人が多い職種です。

異業種からの転職でも歓迎される業界

異業種転職受け入れ実績順位業界名
1位商社
2位流通
3位サービス
4位メディア

異業種の受け入れ率が最も高い業界は商社・流通、次にサービス、メディアという順になっています。
これらの業界は事業を拡大するために、新規事業立ち上げの際、他分野の知識と経験豊富な人材を組織が欲しがるケースがよくあります。

また営業やサービスといった仕事は、扱う商材が変わっても過去に身につけたスキルを仕事に活かしやすいため、業界をまたいだ転職がさかんです。

異業種転職しやすい職種ランキング

  1. 介護士

    介護を必要とする年齢の人が増加の一途をたどる一方で、離職率が高く、慢性的に人材が不足している職種です。未経験者を歓迎する求人も常時出ています。高齢者のお世話をするイメージが強いですが、身体障害者のための施設や児童福祉施設などにも求人があります。
    介護士にはさまざまな資格がありますが、無資格の人は入社してから、働きながら資格を取る方法もあります。
  2. 販売・サービス職

    飲食店スタッフや販売スタッフ、ホテルのスタッフなどです。慢性的に人材不足な職種で、未経験者を積極的に採用している会社も多い職種です。旅行関係や塾講師など、一部に資格が必要な求人もありますが、基本的には特別な資格がなくても転職できる職種です。
    異業種への転職の中ではハードルが低い職種と言えます。最低限のマナーを守ることができ、明るくハキハキした人に向いています。
  3. 営業職

    ノルマが達成できずに離職する人が多い反面、向いている人には年収アップに繋がりやすい職種です。30代未経験でも、大手企業に転職しやすい職種でもあります。対人スキルが高く、商品を売り込むことが得意な人に向いていますが、やり方を学んで実践すれば誰でもできる職種です。
    ただし、営業先の種類によっては成績がそのまま給料に反映されるので、ノルマをこなせないと生活できなくなる職種です。本気でない人は止めた方がよいでしょう。
  4. IT系職種

    プログラマーやシステムエンジニアなどです。大手企業への転職は難しいものの、人材不足の職種なので、中小企業やベンチャー企業であれば転職できる可能性があります。
    IT系の職種は一般的に、30代から始めたのでは上流工程と呼ばれる設計構築業務やマネージメントなどの、やりがいのある仕事に就くことはできないと言われています。ですが、集中的に学ぶ気があれば30代未経験からのスタートでも3年あれば充分に遅れを取り戻せる職種です。
    出世が早い業界なので20代で役職付きの先輩などのもとで働かなければなりませんが、それだけ新人でもチャンスを得やすい職種でもあるということです。未経験者OKの求人なら研修制度があるので、まずはそこで働きながらしっかり学びましょう。

異業種転職は厳しい!未経験OKの求人が少ない職種

一般事務職は未経験OKの求人が少ない

大手の会社は完全に分業化されていて、一般事務職もエキスパートが求められるため、30代の未経験者が転職するのは困難です。一方、中小企業も30代の未経験者は採用されにくいです。さらに中小企業は即戦力にならない人材を採用する余裕がないのが現状です。
このため、一般事務職は未経験者歓迎の求人が極めて少ないです。なお、一般事務職は派遣社員など非正規雇用の求人が多いデメリットもあります。

Webデザイナーは若いうちから始めないと難しい

Webデザイナーへの転職を希望する人も多いですが、30代の未経験者が採用される可能性は非常に低いです。習得すべきスキルと知識が膨大で、30代未経験者を採用しても使い物になるまでに長い年月が掛かってしまうからです。
仮にWebデザイナーに転職して生計を立てるとすると、現役のWebデザイナーと同等のスキルを習得した上で、提示できるポートフォリオも作成しなければなりません。勤務や育児などを続けながらの30代には、現実的ではないでしょう。

管理職は即結果を出せる人でないと採用されない

30代というと、転職と同時に役職を求める人もいるでしょう。ですが、管理職として採用されるのは入社後早い段階で結果を出せることが見込める人だけです。組織のリーダーとして働いてもらうには、既存の従業員よりも優秀な人材でなければ務まらないからです。
そのため、未経験の業界に30代で転職するのは、かなり困難といえます。

研究者などの専門職は競争倍率が高く転職は困難

研究職は求人自体がかなり少ないのに対し希望者が多いので競争倍率が高く、「若いときに研究をしていて、しばらく研究から離れていた」という人でも転職は困難です。
最新の専門知識が重要な職種であること、他の職種で習得したスキルを活用する場がないことも、30代で異業種しか経験のない人が入り込む余地がない理由です。

「未経験歓迎」求人に要注意

異業種への転職を強く希望する人は、求人票に未経験歓迎と書かれている企業につい応募してしまいがちです。
しかし未経験歓迎の仕事の多くは、誰でもできる仕事でスキルが身につかない仕事や、労働条件が過酷で、誰もやりたがらない仕事だったり離職率が高く人の入れ替わりが激しいブラックな仕事の可能性があるので、よく調べて応募することが必要です。

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まとめ

30代で未経験の異業種に転職するには、現在のスキルを活かせる異業種×同職種の仕事を選びましょう。また、応募書類・面接では志望動機が明快であること現在のスキルが明確であることも重要です。さらに、年収レンジの高い業界を選べば年収アップも可能です。
女性が異業種転職する場合は、プライベートな質問には模範解答で答えるようにしましょう。

介護・サービス系・営業職が30代未経験からでも転職しやすい職種です。異業種転職は年齢が上がるほど難しくなるので、なるべく早く転職を済ませましょう。