転職活動をしていると、企業によっては転職サイトとハローワークで同時募集を行っていることに気が付くことがあります。同じ企業であっても求人内容が異なる場合、どっちの情報が本当なのでしょうか。

ここでは、ハローワークと転職サイトの記載が違う理由について解説しています。ハローワークと転職サイトそれぞれの特徴と、ホワイト求人を見分ける方法も解説していますので参考にしてください。

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職種
オールマイティー
公開求人数
200,034件
対応地域
全国
おすすめ年代
20代~

目次

同じ求人なのにハローワークと転職サイトで記載が違うのはなぜ?

募集媒体によって雇用したい人材が異なる

転職サイトやハローワークでは、応募資格が限定されて募集をかけている場合があります。「経験」「免許」「資格」といった項目ごとに各媒体で異なる人材を必要としているときに活用している企業があるからです。

また、実際に応募する際、転職サイトかハローワークかで、どちらを選ぼうか悩むことがあります。しかしながら、求人担当者側からすると、どちらを選んでも応募してきてくれた転職者に対して不利になることはありません。

求人票は「労働契約」ではない

転職活動を行う上で、求人票を見る機会は多くなります。この求人票は労働条件を記載しているものであり、雇用契約書ではありません。あくまでも目安であり、転職サイトとハローワークに出稿した段階では異なるケースもありますので、給与や休日など詳しい契約条件は面接でしっかりと確認することが必須です。

転職サイトとハローワークの違いは?どっちを使えばいい?

ハローワークと転職サイトでは、実際のところ、どのような違いがあるのでしょうか。大きく捉えると、最も異なるのは企業側の採用コストです。これはハローワークが無料で掲載できるのに対し、転職サイトは有料となっているからです。

ハローワークの特徴

地元地域の求人が多い

ハローワークは地元地域に密着した求人を多数抱えています。ハローワークは職業安定法によって成り立っており、転居が無い職業を紹介するように努めなければならないからです。

これによって転職サイトでカバーできない地域の就職サポートが可能となっています。

職業訓練や各種手当が受けられる

ハローワークを利用するメリットとして、様々な職業訓練を無料で受講できることが上げられます。

条件によっては、失業保険や再就職手当、就業手当などの各種手当を受けることができるため、手当てをもらいながら転職につながるスキルを身に着けることも可能なのです。

企業の採用コストがかからない

ハローワークには先述の通り、採用コストがかかりません。どのような企業でも求人を掲載できるのです。そのために入社後の高い期待に負担がかかるといったことは起こりにくいといえます。

その一方で、無料であるために、企業側からすると、ハローワークからの応募の期待度は低いともいえます。

ブラック企業の可能性も

転職サイトの求人と比較すると分かりますが、年収自体はやや低めに設定されています。

どのような人でも利用できるが相談員によって対応が変わる

ハローワークではどんな人でも無料で利用できる手軽さがありますが、相談員によって対応がまちまちなケースもあります。

また、忙しくて相談するにも待ち時間がかかってしまう恐れがあります。

転職サイトの特徴

細かいサービスが充実している

転職サイトには履歴書や職務経歴書の書き方、面接の指導といった細かいサポートが充実しています。求人の希望条件をWEB上で細かく指定でき、転職サイト独自のマッチング機能を用いて、自分に合った企業を探してくれます

サイトによっては、応募者の適正年収を算出し、転職市場での自分の市場価値を調べることもできます。これにより、リクエストに合った企業側からのスカウトメールが来ることもあり得ます。

手間がかからず、入社後の期待度が高い

転職サイトは24時間活用できるメリットがあり、PCから直接エントリーできます。あらかじめ作成しておいたレジュメを利用できるうえに、応募から採用の流れまで一目瞭然で教えてくれるので、ハローワークと比べても利用するのに手間がかかりません

また、転職サイトは採用コストがある分、企業も本気で人材を欲しているものです。当然ながら、入社後の期待度はハローワークよりも高くなりやすいといえます。

ハローワークと転職サイトはどっちがおすすめか

地元の企業に就職したい場合はハローワークがおすすめ

先述した通り、ハローワークは職業安定法により、地元に密着した企業の求人を数多く取り扱っています。地域密着型の企業は、求人サイトに掲載しても募集が少ないことから、ハローワークでしか求人を出してない企業も多く地元地域に密着した企業で働きたいと考えている人にとっては、転職サイトを利用するよりも、ハローワークを利用した方が条件の合う求人に出会える可能性もあります。

また、取り扱っている求人の量も多いですし、誰でも利用できるのがハローワークのメリットです。転職サイトでは40代、50代の求人はほぼなく、転職は厳しいため、年齢が高めな層もハローワークの方が、自分の希望する求人に出会える可能性があります。

良い求人を探すなら転職サイト

転職サイトに求人を掲載する企業の多くは、大企業や、求人広告費にお金をかけられる経営が安定している企業が多いです。また、転職市場では20代から30代の人材を欲している求人が多く出回っているため、転職サイトを利用することで、大企業や優良企業の求人を見つけることが可能です。

入社後の期待度も大きいため、将来的なキャリアを築くことができる企業にも出会えるでしょう。

第二新卒や30代の人、一定の知名度がある企業に勤めたいと考える人には転職サイトがおすすめです。

ハローワークでホワイト企業の求人を見分ける方法とは?

転職サイトを利用せず、ハローワークだけで転職活動を行っていくには、ブラック企業を見抜けないといけません。ブラックかホワイトかを判断するには求人票から必要な情報をチェックしていくことが大切です。

「時間外」の項目は必ずチェックを

時間外についての記載があったら、必ず時間外手当(残業代)について、どのような表現で取り上げられているかみておきましょう。

月平均10~20時間という書き方では、担当する職場だけなのか、従業員全員なのか、はたまた年間を通して月平均が10~20時間なのか。繁忙期があればもっと残業時間が増える月もあるわけです。

特に賃金(給与)では時間外を含めた平均給与を記載していることがありますので、残業代を含んでいない給与なのかもチェックしておきましょう。ブラック企業ではサービス残業の可能性もあり得ますので、給与と時間外を明確に区別できそうか判断しておきましょう。

「年間休日」は何日か

年間休日も大切な指標です。基本的に年間休日が120日以上だと、完全週休2日制に加え、祝日や大型連休に休暇があることがうかがえます。

多くは休日105日だったり、週休2日制と記載されているケースもあるでしょう。このような場合ですと、祝日の週は土曜日出勤だったり、隔週で土曜日出勤するような企業もあります。

「賞与」欄もチェックしよう

賞与が有ると無いとでは、モチベーションに大きな差がでます。賞与が無い企業よりも、賞与が出ている企業のほうが業績は安定しているといえます。また、賞与の基準も判断材料になります。

参考になるのが「賞与2か月分以上」でしょうが、4か月以上もでる場合には、ホワイト企業の可能性は極めて高くなります。賞与の記載が無い企業はブラックである確率も上がります

「育児休業取得実績」や「加入保険等」の項目も忘れずに

育児休業や介護休業などの取得実績があり、加入保険等の項目に「退職金制度:あり」と記入がある会社は、福利厚生面で社員に対する待遇が手厚い可能性が高くなります。

求人票に「事業所名」が明記されている場合は、企業HPを必ずチェック!

応募する前に企業のホームページを確認して、会社概要や取り扱い商品などをチェックしておきましょう。財務状況がしっかりしているかを判断するためにも、特許を取得しているか、取引先が大手企業であるかは重要です。

前職が家族経営の会社で痛い目に遭った人は、会社の幹部に同姓が複数存在していないかもチェックしておきましょう。

ハローワークに登録している求人票には中小企業が多いため、ホームページ自体が作成していないことも多くありますが、取引先には記載されているある場合もありますので、企業ホームページは怠らずにチェックしていきましょう。

転職活動はハローワークだけでなく、転職サイトと併用すると効率がいい

転職の効率化には、ハローワークと転職サイトのメリットを併用しよう

効率よく転職活動をしていくためには、ハローワークと転職サイトの併用がおすすめです。

例えば、転職先の候補や各種条件などを明確に持っている人であれば、ハローワークでも条件に近い勤務先を見つけられるでしょう。しかし、ただ漠然と地元での就職を考えているだけで、どのように働きたいかが明確になっていな場合には、ハローワークでは情報が多すぎて求人を探しきれない可能性もあります。

そのような場合、条件を細かく設定して検索できる転職サイトで、自分に合った働き方やどのような職種で働くのかイメージを具体化させてから、転職サイトでは載っていない地元企業をハローワークで見つける方法もあります。

また、転職サイトを併用することで、情報に違いがあったり、ハローワークではわからない企業情報を知ることもでき、ブラック企業を避けることができます

転職サイトを利用するなら、全国の求人を数多く取り扱っているリクナビNEXTがおすすめです。

転職サイトで求人数が最多のリクナビNEXT

リクナビNEXT

リクナビNEXTは大手企業のリクルートグループが運営している転職求人サイトです。取り扱い求人数が豊富で、全国の求人に対応しています。

スカウト機能があり、職務経歴書を登録しておくと、期待度が高いスカウトが届くこともあります。

スカウトは選考前提に送られてくる興味通知オファーや、企業から直接面談などを前提に送られてくるプライベートオファーを利用すると書類通過率がアップし、自分の希望する条件の企業により多く出会えるのでおすすめです。

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転職エージェントを併用することでブラック求人を回避

ハローワークや転職サイトで良い求人が見つからない場合、非公開求人を数多く取り扱っている転職エージェントのサービスを利用すると良いです。

転職エージェントには担当となるキャリアコンサルタントがおり、人材のプロに直接相談に乗ってもらえます。豊富な経験と知識をもつキャリアコンサルタントから、応募書類の添削や模擬面接などの手厚いサポートを行ってもらえ、自分の条件に合った求人だけをピックアップして紹介してくれます。

企業とのやり取りはすべてエージェント経由で行うため、条件交渉などの煩わしい作業もすべて代行してくれますし、企業の内部情報も教えてもらうことができるので、ミスマッチを避けることができます。

転職エージェント最大手のリクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、転職成功実績ナンバーワンの総合型転職エージェントです。独自に保有している非公開求人は約20万件もあり、希少価値の高い求人も多く含まれています

非公開求人は、公開求人よりも年俸などの待遇面において恵まれていることが多く、またリクルートエージェントに登録している人しか応募できないため、内定が決まりやすいです。

各業界事情に精通した470名以上のキャリアアドバイザーは実績豊富で、応募書類の添削に至るまで手厚くサポートしてくれるので安心です。転職先で活躍できることを目標に、またその後のキャリア形成も考えてのサポートしているので、転職後の退職率がわずか4%以下と特に高評価です。

拠点も全国主要都市に19箇所あり全国を網羅しており、土日の相談が可能です。

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20代なら就職Shop ブラック排除・書類選考なし

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ハローワークに楽しく通うためには

負のパワーに飲まれない

ハローワークは職安(公共職業安定所)からネーミングが変わり、明るい印象を受けますが、実際にはどんより重い雰囲気に包まれています。転職希望者だけでなく、失業中の人も通うだけに、転職応募者が20代や30代前半であると、自身の父親の世代が職を探している光景を目の当たりにします。

その重苦しい独特の負のオーラに飲まれず、転職は明るい未来を探すことが前提であるのを忘れないように心がけましょう。

現地での仕事検索は、大変な労力を要することを心得よう

ハローワークのインターネットサービスは、転職サイトのようにホームページから簡単に利用できるような内容ではなく、画期的ではないので仕事検索にもコツがいります。

まずは初回登録だけ済ませておいて、求職番号から新着や希望に沿った求人を自宅PCなどから探していったほうが効率は良いでしょう。

ご近所や職場にバレずにハローワークへ通う方法

近所や職場にバレずにハローワークに通いたい人もいるでしょう。基本的にハローワークの登録情報が漏れる心配はありません。

失業中で近所に知られたくないなら同じ服装と同じ時間で出かける

失業中であるのを近所に知られたくない場合、ハローワークに通うのも、例えば出勤時の服装は今までと同じもの(スーツ等)を着用しておき、自宅を出る時間もずらさないように気を付けましょう。

ハローワークの営業時間は、基本的に8時30分~17時15分で土日祝日は定休日であり、在職中でカレンダー通りの日勤の人にとっては頻繁に通うのは難しくなっています。

仕事検索はインターネットを用いて自宅で行い、有給休暇を活用したり、お盆などの長期休暇を挟んで通うようにしていきましょう。

まとめ

ハローワークと転職サイトで掲載内容が違うのは、募集媒体によって雇用したい人材が異なるからです。なお、ハローワークは無料で掲載できるため、ブラック企業の求人が多数含まれています。優良企業将来的なキャリアを築くことができる企業への転職を考えているならば、転職サイトを利用した方が良いです。

転職活動の効率化を考えるならば、ハローワークだけで活動するのでなく転職サイトの併用がおすすめです。また、転職エージェントを併用することでブラック求人を回避することもできます。