「一人ひとりの顧客を長くサポートできる仕事がしたい」、「頑張っただけ給料に反映される仕事がしたい」などの理由から、「未経験だがハウスメーカーの住宅営業に転職したい」と考える人もいます。

ここでは、未経験からハウスメーカーの住宅営業に転職する方法と、ハウスメーカーのホワイト企業を見極める方法を紹介します。また、住宅営業の仕事内容や収入、ノルマについてもまとめました。

未経験からハウスメーカーの住宅営業に転職したい人は、参考にしてください。

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職種
オールマイティー
公開求人数
200,034件
対応地域
全国
おすすめ年代
20代~

目次

ハウスメーカー・住宅営業の仕事内容・年収・将来性は?

住宅営業の仕事は家を売った後もずっと続く

住宅販売の営業は「コンサルティング営業」と呼ばれ、住宅の購入をすすめるだけでなく、ライフプランのヒアリングや資金計画のアドバイスなども行います。また、顧客のニーズを汲み取って、設計部門との橋渡しをするのも住宅営業の仕事です。

家を売って終わりではなく、物件を引き渡した後もメンテナンスやリフォームなどを通じて、顧客と長く付き合っていきます

ハウスメーカー・住宅営業の年収は成績次第

住宅業界の営業職は、インセンティブの比率が高く、1棟売り上げるごとに5~10万円前後の歩合がつきます。したがって、契約が取れる人であれば、20代後半で年収1.000万円を超える人も珍しくなく、30代では年収2,000万円を超える人も出てきます。

ただし、契約が取れない人は年収が低いばかりでなく、担当の展示場を異動させられたり、接客させてもらえなくなるなどで退職に追い込まれます。

住宅営業のノルマは毎月1棟が相場

大手ハウスメーカーの営業ノルマは、毎月1棟が相場になっています。退職に追い込まれない最低ラインとしては、新入社員の場合で2ヶ月に1棟は契約を取ることが必要になります。

入社5年目以降は、少なくとも3ヶ月に2棟のペースで契約を取れないと厳しいです。

また、戸数ではなく、「年間3億」など金額でノルマを設定している住宅メーカーも多いです。その場合は、安い住宅しか売れないと厳しいです。

住宅営業は長時間勤務で休みが少ない

住宅営業は個人の顧客が営業先になるため、顧客の都合に合わせて営業に行く必要があります。そのため、日中は営業活動をし、夜に会社に戻ってから事務処理を行い、退社できるのは22時~終電近くです。

また、住宅購入の決定権を持つのがご主人の場合も多いので、夜間や土日に営業に行かなければならないことも多く、休みが月に1~2日といった企業も多いです。

さらに、ハウスメーカーは労働組合がない企業も多いです。

住宅営業のキャリアパスは、入社5年目くらいから役職がつくのが一般的

住宅営業として入社後は、5年目くらいで課長、10年目くらいで支店長といったキャリアパスが一般的です。入社15年くらいになると、役員になる人も出てきます。

ただし、これはノルマをこなせる人の場合の話で、契約が取れない人は入社3年以内に退職に追い込まれます。

時代に適合できないハウスメーカーは淘汰されていく可能性が高い

少子高齢化に伴い、国内の人口は減少傾向にあるため、ハウスメーカーの将来性は、時代に合った住宅を開発できるかどうかにかかっています。

2015年の国内世帯数は5,340世帯でしたが、2035年には4,956万世帯まで減少すると予想されています。

こうした中、ハウスメーカーが生き残っていくには、「海外に市場を求める」、「今後も増加が見込まれる、単身者世帯や高齢者世帯をターゲットとする商品企画」といった工夫が必要になります。

時代のニーズに適合できないハウスメーカーは、淘汰されていく可能性が濃厚です。

ですが、ハウスメーカーを利用することは消費者にとってメリットが多いため、規模を縮小しながらも、市場自体は残っていくと考えられます。

未経験からハウスメーカーに転職する方法

未経験で住宅営業に転職できるのは、基本30歳まで

30歳までは、住宅業界が初めてで営業経験もなくても、住宅営業として採用してもらいやすいです。他業界でも営業職の経験がある人の場合は、35歳まで可能です。

35歳を過ぎて未経験の人の場合は、営業職としての実績がないと住宅営業への転職は厳しいです。

ですが、営業職は他の職種に比べて採用のハードルが低いので、営業向きな性格の人の場合は、多少年齢が高くても採用してもらえることもあります

住宅営業で活かせるスキル・経験

他業界での経験やスキルの中にも、住宅営業で活かせるものがいろいろとあります。これまでの経験でアピールできるものがないか、探してみましょう。

コミュニケーション能力

営業職の中でも、住宅営業は特に、コミュニケーション能力が重要になります。住宅営業は、専門知識のない顧客のニーズを漏れなく聞き出す必要があるからです。

さらに、家を買ってもらった後も顧客との付き合いが続くので、コミュニケーションが苦手だと本人的にも辛いです。

また、設計にも気持ちよく動いてもらうなど、社内での人間関係も円満に処理できなければなりません。

PC・事務スキル

不動産営業の仕事では、Word、Excelに加え、画像処理ソフトも使用します。パソコンの勉強から始めていたのでは仕事にならないので、応募前にマスターしておいた方がよいです。

また、営業職は事務作業も多いため、事務経験も評価されます。

マネジメント・接客経験

プロジェクトリーダーなどのマネジメント経験があれば、コミュニケーション能力の証明になるので有利です。

販売職経験者など、接客に慣れていることも営業の仕事に通じるので評価されます。

住宅営業への転職に有利な資格

普通免許が必要な求人もありますが、未経験・資格なしで応募できる求人も多いです。しかし、以下の資格を持っていると転職に有利になり、入社後の仕事もやりやすくなります。

・宅地建物取引主任者
・ファイナンシャルプランナー
・住宅ローンアドバイザー
・不動産仲介士

賃貸仲介からスタートすると即戦力が身につきやすい

未経験から住宅営業に転職したい場合は、先に賃貸仲介の仕事に転職するのもおすすめです。売買よりも契約数が多く、場数を踏めるので、住宅営業に必要な即戦力を習得しやすいからです。未経験で入社する人も多いので、いきなり住宅営業に転職するよりも採用されやすく、住宅営業へのステップアップも目指しやすいです。

賃貸仲介でも、入居から退去までの一連の仕事を覚えることができ、不動産投資の運用のノウハウなども学べます。

また、新規開拓が中心の住宅営業と違い、反響営業がメインなので、営業の経験がない人も比較的取り組みやすいです。

未経験からハウスメーカーに転職、失敗しない転職先の選び方

ハウスメーカーからブラック企業を見分ける方法

住宅営業の離職率が高い

住宅営業の多くがすぐに辞めてしまうハウスメーカーは、商品価値に対してノルマが厳しすぎる可能性があるので、避けた方が無難です。

同じ内容でいつも求人を出している

同じ内容でしょっちゅう募集を掛けていたり、中小のハウスメーカーが大量募集している求人は、離職率が高いブラック企業の可能性が高いです。

ですが、リフォームなどの新規事業に参入するために、人員を大幅に増やす必要がある場合もあります。志望先の事業計画などを調べてみるとよいでしょう。

「夢」「やりがい」などの抽象的な前向きワードが多い

求人情報やホームページの社長挨拶に、抽象的な前向きワードが多用されていたら要注意です。こうしたワードは、ブラック企業の研修という名目の洗脳でも多用されるワードだからです。

特に、メッセージが熱いわりに、勤務条件や待遇などの応募者に必要な情報が網羅されていない場合は、ブラック企業だと思った方がよいです。

年収例が異常に高い、昇給について書かれていない

異常に高い年収例が掲載されている場合は、ノルマが厳しい可能性があります。また、昇給についての説明がない場合は、在籍期間が長くなっても、給料が初任給と変わらないままの可能性があります。

ハウスメーカーからホワイト企業を見分ける方法

平均年収が高い

平均年収が高い企業は、事務などインセンティブがない職種も年収が高い可能性が高い可能性があります。

社員全体の年収が高い企業は、従業員を大事にしていることが多く、働きやすい可能性が高いです。

福利厚生が充実している

ホワイト企業は従業員を大切にするので、福利厚生が充実しています。最低でも、以下の4つの福利厚生が用意されている企業を選びましょう。

・労災保険
・雇用保険
・健康保険
・厚生年金

上記の保険・年金は、正社員に加入させることが法律で義務づけられています。パートやアルバイトも、労働時間などによっては加入させなければなりません。

年間休日日数が120日以上

週休2日+祝祭日休み+GWや年末年始の長期休暇ありで計算すると、1年間の休日日数は約120日になります。

したがって、年間休日日数が120日以上ある企業なら、きちんと休みを取れる可能性が高いです。

また、育児休暇や介護休暇など、自分に必要な休暇の取得実績の有無も見ておきましょう

研修などの育成制度がある

雇用した人材を長く使う気がある企業は、育成制度も整っていることが多いです。特に未経験の場合は、働きながら必要な知識を学べるので安心です。

採用ステップが長い

採用ステップが長い企業は、人間性も重視して選考するので、人格が円満な人が集まりやすく、職場の人間関係が良好なことが多いです。

志望先の業績も調べておく

ですが、これらの条件を満たしていても、業績が落ちていている企業は、入社できても先行きが不安です。

応募前に、志望先の最近の業績もリサーチしておきましょう。

効率よく住宅営業の優良求人を見つけたいなら転職エージェントを利用する

ハローワークや転職サイトの求人票を注意深く読んでも、求人票に嘘の情報が書かれていることもあり、求人票の嘘を見破るのは困難です。

また、未経験可で本当に条件がよい求人は、応募の殺到を避けるために、非公開求人になっていることも多いです。

効率よく住宅営業の優良求人を見つけたいなら、転職エージェントで非公開求人を紹介してもらう方法がもっとも手っ取り早いです。志望先の詳しい内部情報も教えてもらえるので、求人票の嘘に騙される心配もありません

さらに、選考通過のための転職支援も受けられるので、不利になりがちな未経験転職もスムーズに進められます。

未経験から住宅営業に転職したいなら大手総合型転職エージェントがおすすめ

未経験から住宅営業に転職したい人が利用するなら、大手ハウスメーカーの求人が多く、サポート力が高い転職エージェントがおすすめです。

リクルートエージェント

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最大手の転職エージェントで、求人数が業界最多です。大手企業の求人を中心に、幅広い業種・職種の求人が豊富に揃っています。全国対応なので、首都圏以外の求人も豊富です。

良質な求人が多いことで知られており、住宅・不動産業界の非公開求人は約2万件を保有しています。取扱い求人数が多いので、紹介してもらえる求人数も他社より多いです。

サポート力が高く、対応がスピーディーなので、転職が決まるまでも早いです。

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まとめ

ハウスメーカーの住宅営業は、経験者の方が有利ですが、未経験OKの求人もあります他の仕事での経験やスキルでも、住宅営業への転職に活かせるものは積極的にアピールしましょう。特に、コミュニケーション能力は、住宅営業でも非常に重要です。

また、以下の資格は実務経験がなくても取得でき、住宅営業への転職に有利です。

・宅地建物取引主任者
・ファイナンシャルプランナー
・住宅ローンアドバイザー
・不動産仲介士

ただし、ハウスメーカーはブラック企業も多いので、良質な求人を見極めることも大切です。効率よく住宅営業の優良求人を探すには、転職エージェントで非公開求人を紹介してもらう方法がもっとも効率がよいです。