「ノルマノルマと言うが、家なんてそんなにポンポン売れてたまるか」、「契約取れないし休みもないけど、給料は15万円くらいしかもらえない」、「一応売れてるけど、ノルマのために無理やり売らなきゃいけないのが嫌」…。このような理由から、住宅営業を辞めたいと思い詰める人が後を絶ちません。

ここでは、住宅営業を辞めたい人のために、ハウスメーカー以外でおすすめの転職先を紹介します。なるべく年収を下げない求人の選び方も紹介するので、住宅営業から他の仕事に転職したい人は、参考にしてください。

ハウスメーカーの住宅営業を辞めたい理由は?

インセンティブは高いけど家なんてめったに売れない

住宅営業はインセンティブの高さが魅力ですが、商材が住宅=この上ない高額商品だけに、めったに売れるものではありません。

一生に1回買えるかどうかといった商材なので、1回でも買ってくれればよい方、リピートオーダーはほぼありません。顧客の方も、誰か紹介してあげたくても、「ちょうど家を買おうと思っている」なんて知り合いはそうそういません。

ですが、会社からは売れと責められ続け、売れなければゴミ扱いされるため、居辛くなって去っていく住宅営業も多く、入社3年以内に半数が退職しています。

売れない月は給料15万円

売れる営業マンなら月収50~100万円という人もいますが、売れない営業マンの給料は15万円くらいです。給料15万円なら、ノルマがなくてもっとラクな仕事が他にいくらでもあります

仮に売れる営業マンになれても、ずっと売れる保証はないので、住宅営業を続ける限り、片時も気が休まりません。

他の営業よりプレッシャーが大きい

住宅営業は、個人の客相手に何千万、ときには何億という金額を引き出させる仕事なので、営業職の中でも特にプレッシャーが大きいです。

また、一度買ったら何十年も住み続けるものなので責任も大きく、失敗は許されません。他の物販と違い、「新品と交換するので許してください」というわけにはいかないからです。

苦手な客とも付き合い続けなければならない

首尾よく家を買ってもらえた後も、物件のメンテナンスやリフォームなどもあるので、一度買ってくれた顧客とは長く付き合い続けなければなりません。

また、付き合いを続けていけば、知り合いを紹介してもらえて新しい契約が取れる可能性もあるため、苦手な客であっても、自分の顧客として囲っておく必要があります

顧客に選び続けてもらうためには、クレーム処理などもしっかり対応する必要があるので、精神的にタフな人でないとやっていけません。

ワークライフバランスとは無縁

日中は営業に行き、会社に戻ってからも事務処理をしなければならないので、退社できるのは終電ギリギリということも珍しくありません。住宅購入の決定権を持つのはご主人という家が多いので、土日も営業に行く必要があります。

仮に土日のアポがなくても、ハウスメーカーにとって世間が休みのときは稼ぎ時なので、展示場で来場者の対応をしなければなりません。

定休日はありますが、休みの日に顧客から呼び出しが入ることも多く、月に1~2日休めればよい方というハウスメーカーも多いです。

さらに、仕事の幅を広げるために、資格の勉強もあります

住宅営業から異業種に転職、おすすめの転職先は?

住宅営業の経験やスキルを活かせる仕事なら年収が下がりにくい

住宅営業を辞めたいからといって、これまでの経験やスキルと全く関係のない仕事に転職してしまうと、完全に未経験転職になってしまうため、年収が下がりがちです。

したがって、辞めたい理由を解決できる仕事の中から、住宅営業の経験やスキルを活かせる仕事を選ぶことが、転職成功のポイントになります。

住宅営業のスキルや強みには、以下のものが挙げられます。

・コミュニケーション能力
・交渉力
・コンサルティング能力
・接客スキル
・フットワークの軽さ
・住宅ローンなど、住宅購入に関する知識
・事務処理

転職するなら、これらの強みを活かせる仕事を選ぶと、即戦力として評価されやすいので年収が下がりにくいです。

住宅営業を辞めたい人におすすめの転職先

ホワイト企業のハウスメーカー

住宅営業を辞めたくなっている人は、勤務先がブラック企業なので辛くなっている場合も多いです。家を売る仕事自体が嫌でない場合は、ホワイト企業のハウスメーカーに転職して、住宅営業を続ける方法も考えられます。

現職の経験をそのままを活かして有利に転職できるという点では、もっともおすすめの転職先です。

異業種の営業職

住宅営業で多少なりとも家を売れた人であれば、どの業界の営業職でも歓迎されます。実際、「住宅営業はもうやりたくないけど、営業の仕事は続けたい」と考える人も多く、住宅営業を辞める人の多くは、銀行の住宅ローン部門の営業や保険会社など、異業種の営業に転職する人が一番多いです。ノルマがある業界でも、家を売るよりは簡単です。

特に、法人向け仲介会社のアセットマネジメントや食品メーカーなどの法人営業は、個人の顧客が営業対象のハウスメーカーと違い、そもそもノルマがありません。残業も少なく、休みがきちんと取れることが多いです。営業先は既存の取引企業なので、住宅営業のように新規開拓しなくて済みます。

住宅営業から営業職以外の職種に転職したい人におすすめの転職先

「営業はもうやりたくない」という場合は、住宅業界の中で他の職種に転職するのがおすすめです。業種と職種の両方を変えるよりは有利に転職できるからです。

ただし、営業以外の職種は未経験な上にインセンティブもないため、今よりも年収が下がりやすいです。その点は覚悟しておきましょう。

今の会社の事務職か企画・マーケティング職

今の勤務先の中で別の職種に異動させてもらう方法です。他の会社に転職するよりも実現しやすいです。職種は、事務職か企画・マーケティング職が異動させてもらいやすいです。

事務職なら住宅営業の事務作業の経験が活かせます。また、企画・マーケティング職なら営業と連携して仕事を進めるので、住宅営業をやっていた人も取り組みやすく、業界知識も活かせます。

「職種さえ変えてもらえれば今の会社でもよい」という人は、直属の上司に相談してみましょう。

他のハウスメーカーの事務職か企画・マーケティング職

「職種が変わっても今の会社は嫌」という人は、他のハウスメーカーの事務職か企画・マーケティング職を狙う方法もあります。現職と関係のない業界よりは採用されやすいです。

住宅営業からの異業種転職で年収を下げないために

なるべく年収を下げずに住宅営業から転職したいなら、転職エージェントで求人を紹介してもらう方法がおすすめです。

転職エージェントでは転職のプロによるキャリアカウンセリングが受けられ、自分のキャリアにマッチした求人=即戦力になりやすく、年収が下がりにくい求人を紹介してもらえます

求人票だけでは分からない、実際の待遇や勤務条件なども教えてもらえるので、嘘の求人に騙されるリスクも回避できます。また、応募書類の添削や面接対策などのサポートもあるので効率がよく、現職が忙しい人も転職活動を進めやすいです。年収交渉もプロが代行してくれます。

リクルートエージェント

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求人数が業界最多の転職エージェントです。大手企業を中心に、中小・ベンチャーまで、幅広い業種・職種の求人を扱っています。全国対応で、地方求人や海外求人も豊富です。

良質な求人が多く、非公開求人も約20万件を保有しています。ホワイト企業のハウスメーカーなど、住宅営業のスキルを活かせる求人もたくさんあります。

サポートや無料セミナーが充実しており、対応もスピーディーなので、短期間で転職できる人が多いです。リクルートのブランド力があるため、年収交渉も得意です。

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まとめ

どうしても住宅営業の仕事が嫌なら、転職するのも方法の一つです。ですが、住宅営業は年収が高いので、他の仕事に転職すると年収は下がりがちです。なるべく年収を下げず、有利に転職するためには、住宅営業のスキルや経験を活かせる転職先を選ぶとよいです。

転職エージェントに相談すると、住宅営業のキャリアを活かせる優良求人を紹介してもらえます。年収交渉もプロが代行してくれるので、自力だけで転職するよりも年収が下がりにくいです。