「転職してみたものの、新しい職場が思っていたのと違う」、「もとの職場に戻ってやり直したいけど、出戻り転職ってやっぱり気まずい?」

転職に失敗して、元の職場に戻りたいと思う人は少なくありません。ここでは、出戻り転職の実態メリット・デメリット出戻り転職を成功させる方法出戻りができない場合の対処法についてまとめました。

以前の職場でやり直したいという気持ちがある人はぜひ参考にしてください。

転職に失敗して出戻りする人、実は結構いるって本当?

出戻りしたいと思う人は実は多い

転職が失敗した時に、別の新しい転職先を選ぶのではなく、元いた職場に戻りたいと考える人は少なくありません。

出戻りを希望する理由はさまざまですが、待遇に魅かれて大手企業に転職したけれど、自分には中小企業の方が向いている、など新しい職場になじめずストレスを感じている人が、元の職場へ戻りたいと感じているケースがほとんどです。

出戻り社員を再雇用した事がある企業は67%

一度退職した社員を再雇用する企業は存在します。出戻り社員を再雇用したことのある企業は全体の67%となっています。この数字は一見出戻りを歓迎する企業が多い印象を与えますが、出戻りを希望した人全員に対する採用率ではないので注意が必要です。

出戻り社員を再雇用する企業の規模は業種によってバラつきがあり、一概には言えません。また企業が社員の再雇用制度を設けている企業は全体のわずか12%に留まっているので、出戻り転職は決して簡単ではなく、誰でもいつでも再雇用してもらえるわけではないので、転職には慎重な判断が必要です。

外資系企業は出戻り転職が推奨される傾向にある

その中でも外資系企業では、わりあい出戻り転職の比率が高いというデータがあります。外資系企業は実力主義の企業が多くもともと人の出入りがさかんです。年功序列制をとっていないことが多いので、一度退職した人が戻ってきても、実力でポストや待遇が決定し、社内が混乱することがあまりないのが原因です。

転職に失敗して出戻りをする際のメリット・デメリットは?

出戻り転職のメリット

即戦力になりやすい

出戻り転職者はもちろん経験者なので、ゼロから仕事を覚えなくて良いというメリットがあります。社内での仕事の進め方も理解しているため、即戦力として活躍できます。

以前の人間関係を活かせる

出戻り先の社内・社外の人間関係が復活するので、仕事をスムーズに進めていけます。また失敗した転職での人脈も活用できるので、出戻りの人はずっと同じ企業にいた人よりも広い交友関係を仕事に活かせる可能性があります。

出戻り転職のデメリット

気まずい・歓迎されない

出戻り先には退職した理由を問わず、一度その会社を辞めることを決断した人を温かく迎えてくれる人ばかりではありません。戻ってくることに不快感をあらわしたりする人もいるかもしれません。出戻り経験者の中には気まずい雰囲気や居心地の悪さを感じたことのある人がたくさんいます。

以前とは環境が変わっている

その会社にいなかった間、トップの人事異動や企業の方針転換で出戻り先の社内環境が大きく変わっていることがあります。経費削減で以前より少ない人員で仕事をまわしていたり、評価制度が変わっていたりすることもよくありますので、戻る前に今の様子が戻りたい環境のままなのか確認する必要があります

かつての部下が上司になっている

出戻った時に退社した時のポジションや待遇が保証されているわけではありませんかつての部下が自分の上司になっているケースがよくあります。お互いにやりにくさを感じることがあり、そのことが自分の評価に影響を及ぼすこともあるので注意が必要です。

転職に失敗して出戻りを成功させるためにすべきこと

事前の根回しを行う

前職の人にそれとなく話を聞く

出戻りのデメリットをできるだけ少なくするためには、事前に根回しをしておくことが不可欠です。前職の同僚、上司・人事担当者に連絡をとって出戻りができる様子なのかそれとなく話を聞くことが大切です。

根回しのポイント

聞いておきたいポイントは、会社が今人材不足の状態にあるかどうか、会社が以前と大きく変わっていないかの2点です。

人手不足であったら会社にとってもややリスクのある出戻り採用も、研修がいらないというメリットがあるため戻れる可能性が高くなります。会社の今の雰囲気や上司になる可能性がある人の顔ぶれも確認しておきます。

話しを聞いて、出戻りができそう・戻りたいという気持ちが変わらなかったら、出戻りを考えている事を伝えましょう。戻ることを認められるのか客観的に判断してもらって上手くいく見込みがあれば、自分が出戻りするためのサポートを丁寧にお願いします。

履歴書、面接の為の準備を行う

選考課程での注意点

出戻りの多くが、他の志望者と同じく応募書類を提出して面接という流れとなります。面接では、一度退社している企業から出戻りを検討してもらえることへの感謝を忘れずに表現しましょう。

志望動機が合否のカギ

なぜ出戻りをしたいのか、志望動機をしっかり考える必要があります。転職に失敗した今の勤務先のネガティブな話しは謹んで、この会社でなければできないことがあることを面接官が納得できるように説明します。

そのプロセスで、転職して気づいた出戻りしたい会社の魅力を伝え、転職先での経験や人脈を仕事にどう活かし、どのように会社に貢献できるのか明確にします。

転職に失敗して出戻りできる人の特徴

転職に失敗しても出戻りできる人の特徴は次の通りです。

円満に退社をしている
長く勤務していた
当時会社に貢献していた
退職後も連絡を取り合っていた

出戻りをかなえるには、これらの特徴をすべて満たしていることが必要です。出戻りを成功させるのは普通の転職よりハードルは高いといえます。能力だけでなく人柄も大きく影響するのが出戻り転職なのです。

出戻りできない人の対処法

新しい転職先に行く方がしがらみが無くていい

前の会社にツテがなく、自分は出戻りが難しいと感じた人は、新しい転職先を探す方がおすすめです。新しい転職先にはしがらみが無く、自分の能力と関係ないところで、出戻りということで他の社員から厳しい評価をもらうことはありません。

出戻りに成功したところで待遇が以前と同じに戻るとは限らないため、年収アップ・キャリアアップを狙いたい人は新しい環境に挑戦する方が簡単です。

新しい転職先に行けば再就職手当(失業保険)も貰える

以前と同じ企業に勤めることは失業保険にも影響します。失業保険を受け取っている人が、早期に就職すると再就職手当というものをうけとることができますが、受け取りの条件に「離職前の事業主に再び雇用されたものでないこと」という一文があります。

同一の企業だけでなく、資本提携がある子会社に就職した場合も、再就職手当がもらえないので、出戻り転職は注意が必要です。

早期離職を繰り替えさないために

早期退職の原因は、自分の想像と実際の職場の現状が違うことで起こるものが多いです。そのため、しっかりと転職先の企業について調べて企業の実情を知っておくことが大切になります。

自分1人では転職先の企業の内情を知るのは難しいですが、転職エージェントを利用すれば簡単にできます。転職エージェントは利用者の転職を無料で支援してくれるサービスで、様々な企業の採用担当などにつながりがあります。

今までにエージェントを利用して入社した人とのつながりもあるので、企業の詳しい内情を知っています。事前に企業の情報を知っておきたい人は利用することをおすすめします。

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まとめ

転職に失敗して元いた企業に出戻りする場合、即戦力で働けて人脈を活かせるというメリットがありますが、戻っても歓迎されずにポストや収入も保証されないなどのデメリットもあります。

出戻り転職を成功させるには、円満に退職した、自分に企業から歓迎される能力がある、今でも前の会社の人と交流があるなどの条件をクリアしている必要があります。

出戻り転職は難しいので、自分のキャリアに合っている新しい転職先を見つける方が簡単です。自分にあった企業をみつけて転職を成功させましょう。