警察官は、毎年の競争倍率が毎年7〜9倍にも昇ると言われる人気職業ですが、実は離職する人も少なくありません。離職理由のトップは、やはり厳しい規律についていけないことですが、他にも様々な理由があります。肉体的な問題や、憧れていた理想と現実とのギャップに直面してしまうことも多いのです。

警察官の転職理由

配属先が合わない

人それぞれ警察官に抱くイメージや理想は異なりますが、実際の配属先によって携わる仕事の内容は大きく差があります。

交通課では取り締まりや交通安全運動だけでなく、事故現場で死傷した人を目の当たりにすることもありますし、地域課では安全パトロールもしますが、地域のもめ事の仲裁などで位置ばさみ状態になるケースもあります。

精神的なストレスを貯めてしまう人も少なくありませんし、正義感が強い人ほど辛くなる現実も多々あります。

警察組織の構造

上下関係の厳しい完全な縦割り組織や階級制度など、警察という組織自体になじめない人も少なからずいます。警察組織ではキャリアとノンキャリの違いは明確で、幹部や管理職になるのは国家公務員採用試験(Ⅰ種)に合格して入職したキャリア組だけです。

身体的な不安

休日が不定期でろくにとれなかったり、夜勤や長時間の過酷な労働は年齢とともにきつくなります。 最近の凶悪犯罪などの影響もあり、自身の身の安全に不安を覚えて、結婚や家族ができると将来に悩む人もいます。

警察は体育会系的な風土も非常に強く、閉鎖的な面もあるため、不向きな人にとっては本当に辛い日々となります。人間関係もあり、いじめ・パワハラなどで、心身ともにボロボロに病んでしまうケースも決して珍しくありません。

警察官の転職先はどこが多いの?

警察官を離職する人は本当に少なくありませんし、教師の次に離職率の高い職業です。警察官を辞めた後の職業としては、警察時代の経験を生かせる職業として、やはり警備会社に勤務する人がダントツで多いです。

警備員

一番多いのはやはり、大手の警備会社などに勤務するパターンです。高度な警備経験があれば、かなり重宝されますし警察官時代のノウハウが生かせる職業で、転職者は多いです。

自動車学校の教官

交通課に勤務していたような人は、自動車学校などに転職する人も多くいます。

トラック運転手

在職中に大型免許を取得していたりすると、引っ越し業者、宅配関係、運送関係のトラック運転手などになる人もいます。特に警察組織の縦割りや人間関係に嫌気がさした場合は、自分一人だけで仕事ができるトラック運転手へ道を選ぶ傾向があります。

スポーツインストラクター

警察官では武道に長けた人や、体育系、スポーツなどに強みのあるケースが多いので、スポーツジムのインストラクターや、教員免許を持っていれば体育教師になる人もいます。

警察官の転職では、まずは自分の「得意」や「強み」を徹底的にピックアップすることが重要です。

警察官におすすめの転職先

一般の人が、元警察官に抱くイメージは決して悪いものではありませんし、警察で培われた能力の需要も少なくありません。体力があり、規律の厳しい固い職業ですし、20代の元警察官なら未経験業種であっても転職はさほど難しく無いのです。30歳以上になると、まったくの未経験業務は難しくなるので、得意分野や特殊能力、あるいは管理職としての経験やスキルなども必要になります。

採用担当者からみた元警察官の強みは

  • とにかく体力がある
  • 体育会系の上下関係を叩き込まれているため、忠実である、礼儀正しい
  • 修羅場の経験や、泥臭い現場など場数を踏んでいるので、根性や精神的タフさがある

警察の中では当たり前だったことが、一般社会では特別なことだったり強みになることは多々あります。 警察での経験やスキル、一般の人がもつイメージは、民間企業でも役立ちますし、転職時のアピールの仕方で有利にも働きます。逆にマイナスになることもありますので、転職のプロの目でチェックしてもらうことも、大きなポイントになります。

”警察官の仕事は大変きつい”ということは、世間では周知なので、アピール次第で自己演出も可能です。「体力には自信があります」「きつい仕事には慣れてます」と『爽やかな笑顔』で言われたら、悪い印象を持つ人はいません

警察官の転職活動のポイント

一般的には、警察官は 「つぶしが利かない」と言われがちで、民間企業の空気になじめないともされています。警察という組織が、完全な階級制で上意下達の世界であり、命令が絶対で、黙って従っていればよいという風土のためでしょう。つまり、警察では場の空気を読んだり、相手の気持ちを配慮したりするようなコミュニケーションを必要としていなかったので、コミュニケーション能力に欠けた人も多いためです。

意識的に、人当たりよく、笑顔で、コミュニケーションスキルを示すことが、ポイントになります。

元警察官には、一般社会のビジネス感覚に欠けていたり、社会人としての一般常識やマナーの無い人も少なくありません。一般企業で新入社員が学ぶ新卒教育を、警察官は経験していませんし、商慣習も知らないのです。民間企業への転職には、履歴書・職務履歴書の書き方や、面接のノウハウなどまで、転職エージェントに相談してしっかりアドバイス受けることが転職成功の近道です。

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