仕事の悩み相談！自分を見失いそうな時や疲れ果てた時など人間関係が苦しい時は

自分を見失いそうなほど疲弊している

職場の人間関係に疲れ果てた時、もしくは、あまりのストレスで自分を見失いそうになっている時、人は転職を考えます。「もうこれ以上は耐えられない」というギリギリの状態であれば、後先考えずとりあえず逃げることも一つの選択肢です。仕事のために命を擦り減らしてしまっては元も子もありません。

しかし、仕事を辞めるのは簡単ですが、転職するのはそれほど簡単なことではありません。給料も勤務時間も勤務地も気にしないというのであれば、もちろん転職先は見つかります。少なくともこれまで職業生活を営んできた方であれば、社会経験があるので転職先が一つも見つからないことはないでしょう。

ただし、「転職先はどこでもいいから、とにかく今の職場から逃げたい」という一心では、また同じことを繰り返す可能性が高いです。そこで、今の仕事を辞めたいと思っている方ために、辞める前にできることや転職の心構えなどをお伝えします。

退職理由に人間関係を挙げる人は多い

ある転職サイトが実施したアンケートによると、以前の職場の退職理由として最も多かったのは「給与の低さ」とのことでした。それに続く第2位が人間関係です。お金は生きるのに必要ですから、それが十分でないのはもちろん転職を考える大きな理由となるでしょう。

ただ、人間関係に恵まれており、毎日楽しく仕事ができているのなら、給与の低さを理由に辞める人はここまで多くならないのではないでしょうか。「給与は低い、加えて、人間関係も良くない」というのが、大方の退職理由だと推測されます。

実際、人間関係に不安を感じる人はどの年代でも少なくありません。しかし、若い世代になるほどその傾向が顕著になると言えるでしょう。たとえば、公益財団法人日本生産性本部の調査によると、新入社員で人間関係に不安を覚えると回答した人が全体の3分の2以上を占めました。

最近の若者は、人間関係にドライで、職場の人たちとも「所詮仕事上の関係であり、深く付き合う必要がない」と考える人が多いと言われています。全体的に職場の飲み会が少なくなっているのも、一つにはそういう理由もあるでしょう。しかし、そういう人たちでも、できるなら出会う人と良好な関係を築きたいと思っているはずです。

実際、先の日本生産性本部の調査では、仕事上の人間関係を広げたいと答えた新入社員は、全体の約95％にも上りました。

実際に退職してしまう前に

多くの人が「本当は良い人間関係を築きたい」と思っていながら、実際はそれが難しく、そのせいで余計なストレスにさらされています。その結果、「それなら、最初からなるべく人とかかわらないようにすればいい」との考えに至る人が若い世代を中心に増えているのでしょう。

しかし、無計画にいきなり辞めてしまっては後悔する可能性が高いです。確かに、人間関係の悩みは、給与や部署などよりも希望通りに解決することはずっと難しいでしょう。とはいえ、退職するまえに以下のことは試してみてください。

他人が変わらないのなら自分を変えられないか

上司や同僚、もしくは部下との人間関係がストレスとなり、そのせいで転職を考えているとします。あなたは何とかその人たちと良好な関係を築こうと努めましたが、やはりうまくいきません。そういう時は、他人を変えようとすることはすっぱりあきらめて、自分を変えられないか考えてみましょう。

自分の性格を変えろというわけではありません。考え方をちょっと変えるだけです。たとえば、これまで気の合わない相手ともなんとかして良い関係を築こうとしていたのを、所詮仕事上の関係であり仲良くする必要はないと考えます。友人関係ではないのですから、そもそも職場の人間関係がうまくいくとは考えない方が賢明です。

必要以上に気を遣うことはやめて、「自分は自分、他人は他人」と自分のことに注意を集中するように心がけてみましょう。

信頼できる人に相談する

一人で溜め込むのがストレスであれば、信頼できる相手に仕事の悩み相談をするのもよいでしょう。誰にも相談せずにいきなり仕事を辞めてしまう人も少なくありませんが、最終的に転職することになるとしても、第三者の意見を聞く心の余裕は残しておきたいところです。

もちろんちょっと相談したぐらいで解決できる問題なら、そこまで深刻に悩むことはないでしょう。しかし、たとえば人間関係の悩みなら、自分以外にも実に多くの人たちが経験していることがわかります。最終的な選択は変わらないとしても、「他の人も同じように悩んでいるんだな」と知ることは大切です。

公正な機関に相談

人間関係の悩みはさまざまですが、ハラスメントなど法的にも問題がある行為でお悩みなら、会社の人事部やしかるべきところに相談しましょう。「こんな人たちがいる職場は一刻も早く辞めてしまいたい」という気持ちは当然ですが、パワハラやセクハラなどの被害を受けていて、何も言わずに自分だけが辞めてしまっては泣き寝入りになってしまいます。

時間が癒してくれる傷もありますが、根本的な問題は変わりません。相談内容によっては、即刻対処してくれて、職場の人間関係が刷新される可能性もあるのです。

我慢して生きるほど人生は長くない

自分の考え方を変えようとしてみたり、誰かに相談してみたりといろいろやったにもかかわらず、やはり状況が変わらない場合は、もうこれ以上我慢する必要はありません。転職を念頭になるべく早く退職しましょう。これ以上無理をしても良いことは何もありません。無理をすると心や体を病んでしまうこともあります。その前に転職して再スタートを切りましょう。

もちろん転職すれば万事うまくいくとは限りません。退職しようかどうかと考えている時は、心身ともにギリギリの状況ということもよくあるので、その時は転職ですべてバラ色のように思ってしまうのも仕方ないでしょう。しかし、慌てて転職しても、また同じように人間関係で悩むことになってしまう可能性も高いのです。

心身ともに疲弊している状態で良い転職先を探すのは難しいです。ですから、なるべくなら退職後すぐに転職するよりも、新しい職場で働くまでに一定期間休養するのが理想でしょう。有給休暇が残っているのならそれを利用し、休職制度が利用できそうならそれを利用するという手もあります。

そういう制度が利用できない、働かずに休養する余裕がないとしても、ビジョンなしで転職活動をすることはおすすめできません。まずは転職サイトなどに登録し、求人一覧を眺めながら、「自分が本当にやりたいことは何か」をじっくり考えるぐらいの余裕は欲しいところです。

悩んでばかりで動けなくなるのも問題ですが、無策での転職活動はあまり成功しません。せめて、「こんな仕事をしたい」というビジョンを持ち、前向きな気持ちで行動するようにしましょう。

そして円満退社を目指す

悩み疲れて仕事を辞めるとしても、何も言わずに突然退職するのはあまりよろしくありません。「職場に迷惑をかけるから」といった建前ではなく、転職活動において不都合を感じることが多いからです。

たとえば、転職活動を始めるには、離職票を始め、前の職場から受け取るべき必要書類がいくつかあります。バックレるように辞めてしまっては、職場の人と顔を合わせるのが難しくなり、転職活動そのものまで難しくなってしまう恐れがあるのです。もちろん早急に逃げるべき事態もありますが、可能であればなるべく穏便に円満退社を目指してください。

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