税理士におすすめの転職エージェント・転職サイト16選

国家資格のひとつである税理士は、おおむね安定している職種だといえるでしょう。しかし、「今の年収よりも高い職場で働きたい」「キャリアアップを目指して転職したい」といった方も少なくありません。そこで今回は、税理士や会計業界に強い転職サイト・転職エージェントについてご紹介します。税理士転職のコツなどについても解説するのでぜひ参考にしてみてくださいね。

税理士におすすめの転職エージェント16選

税理士は、税理士におすすめの転職サイトをいくつかご紹介します。転職サイトや転職エージェントは、転職する目的によって使い分けることをおすすめします。

ハイスタ税理士

ハイスタ税理士は、税理士法人・会計事務所・事業会社の税務部への転職に強みを持つ、業界専門の転職支援サービスです。税理士や科目合格者に特化したアドバイザーが多数在籍しているので、細かい希望にも寄り添い、ひとりひとりのキャリアプランに合った求人を紹介してくれると評判です。

求人全体の約90％が非公開求人で、なかには監査法人やCFO候補、財務マネージャーといったハイクラス求人も数多く取り扱っています。もちろんキャリアアップを目指す人だけではなく、転職未経験の人でもスキルや経験を活かしたサポートを行ってくれるので安心。

士業・管理部門に特化している転職エージェントだからこそ、職務経歴書の添削や面談対策なども徹底的なサポートを受けられるため内定率も高めだといわれています。

ジャスネットキャリア

1996年日本で初めて公認会計士が創めた人材紹介、人材派遣会社で、会計、税務、経理・財務分野に特化したエージェントです。税理士法人・監査法人および一般事業会社5000社を超えるの取引実績があり、これまで2万人以上の登録者の転職を有益な求人情報と質の高いコーディネートでサポートしています。

監査法人・コンサルティングファーム・税理士法人などのプロフェッショナルファーム、グローバル企業〜中堅中小企業などの一般事業会社へ会計士、税理士、経理職で転職活動をされる方へおすすめの転職エージェントです。

正社員x在宅ワーク特集や経理職のための働き方診断、経理の仕事と転職のすべてがわかるコラムコーナーなどコンテンツも充実しています。

※北海道・東海・関東・関西・海外を中心に全国対応：20代・30代の男女、WEB面談を実施しています。

ジャスネットキャリアへ無料登録

税理士･税務スタッフの転職【最速転職HUPRO】

「最速転職HUPRO」は税理士法人・会計事務所に特化した転職サイトです。
たったの60秒の“会計業界特化”の『最速転職診断』が好評で、「転職者の経歴とスキル・意向」と「保有求人情報」を自社開発のAIよるマッチングで、希望に沿う書類選考通過率が高い求人を最速で提案してくれます。

WEBサイトには、HUPROでしか見れない会計事務所の就業環境や社風・内部情報がわかる特集ページなどもあり、転職する気がなくてもためになるコンテンツが盛りだくさんです。中でも100項目以上のスキル項目に及ぶ『AI診断コンテンツ』は、特に利用する価値があります。

・会計事務所・税理士法人の最新求人が、常時4000件以上あり
・25〜45才の税理士法人・会計事務所への転職希望者
・東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、大阪府、兵庫県、京都府、福岡県のみの対応です。

最速転職HUPROへ無料登録

税理士事務所経験者の転職サービス【ミツカル】

ミツカルは税理士事務所での税務経験者の転職をサポートするサービスで、無料登録するだけで今より良い条件の税理士事務所からオファーが届きます。関東、関西、東海の大都市圏を中心に全国の会計事務所から年収650万円以上・残業時間35時間以内の好条件求人等を検索できます。

独自の転職前に短期職場体験を提供していることから転職ミスが起きにくい仕組みを提供していることから多くの税務経験者の満足度の高いサービスです。

※税務経験1年以上の方で、正社員希望の方限定です。税理士や公認会計資格を持っていなくてもOKです。
※全国対応(厳しい審査に通過した事務所のみ登録されています)

ミツカルへ無料登録

MS-Agent

25年以上の豊富な転職ノウハウと、最新の求人・転職情報をもとに、専任のキャリアアドバイザーが求職者に最適な転職をサポートします。おもに総務・人事部門など、大手上場企業や外資系など管理部門から資格のスペシャリストまで求人を抱えています。公開されている求人はたくさんありますが、それよりも多いのが非公開求人です。

企業はより良い人材を求めて、非公開にしている求人情報がたくさん抱えているといわれていますが、MSAgentではキャリアアドバイザーとの直の交渉によりそれらの求人情報を提供してもらうことができます。キャリアアドバイザーは、求められる人材と求める仕事のマッチングをしっかり行ってくれるので、転職後のミスマッチを防ぐことにもつながります。

職種に特化したセミナーや相談会を随時開催。転職関連のコラムも掲載している、管理部門特化型の転職エージェント。総務求人は600件ほど公開しています。

MS-JAPAN　へ無料登録

レックスアドバイザーズ

レックスアドバイザーズは公認会計士や税理士専門に特化した転職支援サービスです。主にシニアマネージャーや将来の幹部候補といった高ポジションの求人を得意としており、転職でキャリアアップを目指す人におすすめです。ひとつひとつの求人情報も濃く、地方求人の量も豊富なのでUターン・Iターンの方にも対応しています。

レックスアドバイザーズは、これまでの数多くの会計士や税理士の転職をサポートしてきたからこそ、キャリアアップするための独自のノウハウやコンサルティングによって転職成功を実現しています。

アドバイザーの質も高く、紹介される求人の説明も丁寧に教えてくれると話題なので、「忙しくて面談に行く時間がなかなか取れない」「自分のペースで転職活動を進めたい」方はぜひ利用してみてください。

マイナビ税理士

マイナビ税理士は、数あるマイナビのサービスの中でも、税理士に特化した転職支援サービスです。キャリアアドバイザーとの個別面談で、今後のキャリアプランや転職活動のプランをじっくり計画することからスタートします。

求人へ応募する際は、応募書類と併せてキャリアアドバイザーが推薦状を書いてくれます。自分を客観的に評価してくれる推薦状は、競争の激しい転職活動において大きなプラスになります。また、面接のスケジュール調整や自分ではなかなかやりにくい給与などの条件交渉も代わりに行ってくれます。さらに、入社後のサポートも手厚いことで評判です。

将来のキャリアプランまで相談に乗ってくれ、二人三脚で転職活動を進めていくキャリアアドバイザーは、税理士業界についての知識も豊富なので安心です。

マイナビ税理士は、大手事務所やBIG4税理士法人（KPMG税理士法人・PwC税理士法人、EY税理士法人、デトロイト　トーマツ税理士法人）などを目指す人におすすめです。

マイナビ税理士へ無料登録

マイナビ会計士

マイナビ会計士は、人材紹介サービス大手のマイナビが運営する「会計士」「試験合格者」「USCPA」に特化した転職サービスです。大手ならではの太いパイプがあるからこそ、おもに事業会社の求人に強みを持っています。

通常、大手上場企業や外資系企業、ベンチャー企業といった事業会社は募集はあってもかなり限られているといわれており、そこまで紹介してくれない転職サイトがほとんど。しかしマイナビ会計士は、競争率の高い人気の事業会社の求人を数多く保有しているので内定率も高めです。非公開求人も多いので、ほかの転職サイトでは出会えなかった優良求人に出会える可能性もあります。

内情に詳しいエージェントが在籍しており、企業選定のポイントや企業が求める人物像なども教えてもらえます。「はじめての転職で不安」「しっかりサポートしてもらいたい」といった方はぜひ登録してみてくださいね。

マイナビ会計士へ無料登録

ビズリーチ

ビズリーチは税理士専門の転職サイトではありませんが、ハイクラスの求人を探しているミドル世代の人にはおすすめです。税理士・会計関連の求人については約300件（2023年4月時点）程度はあるため、ほかのサイトと比べて少ないものの年収アップを目指す人向きだといえるでしょう。

エージェントの質も高く、税理士・会計業界に精通した厳選されたエージェントがつくので安心です。電話やオンラインでも気軽に面談できるため、忙しい方でも自分のペースで転職活動ができます。

またビズリーチではスカウト機能が付いており、これまでの職務経歴やプロフィールを記載すれば企業やヘッドハンターから直接スカウトが来る仕組みになっています。キャリアに自信のある方や、今すぐ転職しなくても自分の市場価値ついて知りたい方はぜひ登録してみてくださいね。

ビズリーチへ無料登録

パソナキャリア

パソナキャリアも税理士に特化した転職エージェントではありませんが、あらゆる職種や業種を取り扱っており、管理部門専門の転職サービスもあるので安心して利用できます。

利用者からの評判も高くパソナキャリアは、2019年～2021年のオリコン顧客満足度調査において、「転職エージェント部門」で総合1位を獲得した確かな実績があります。元人事や元経理といった管理部門経験者のアドバイザーも多数在籍しているため、より親身になって相談に乗ってほしいといった方は利用するといいでしょう。

パソナキャリアは、主に一般企業の財務や経理への転職を目指す人におすすめの転職エージェントです。実際に利用した転職者の半分以上が年収アップを実現しています。

ビズリーチへ無料登録

アカナビ

アカナビは会計事務所・税理士法人・経理専門の転職サイトです。「残業が少ない」「資格取得援助制度がある」といった求人も数多く取り扱っているので、働きながら資格試験の勉強がしたい方や育児やプライベートと両立できる職場を探している方におすすめです。

またアカナビでは正社員だけではなく、時短正社員、契約社員、非常勤、業務委託、派遣社員、パートなどさまざまな雇用形態から選べる求人も多数掲載されています。ほかにも、働く環境や福利厚生なども「20代～30代が多い」「フレックス制度あり」「語学力を生かせる職場」など、かなり細かに検索できるので、条件がいろいろある人にも参考になります。

これから資格取得を目指す人や復職を考えている方、育児中の女性の方はぜひアカナビをチェックしてみてください。

人材スカウト

人材スカウトは株式会社ビスカスが運営する、会計事務所・税理士法人に特化した転職サイトです。大規模事務所だけではなく、少数精鋭の規模の小さい事務所まで幅広く取り扱っており、初心者から有資格者まであらゆる求人を掲載しています。中途採用を目指す人でも、新卒、第二新卒、一度職場を離れて復帰したい方などさまざまな状況に対応しています。

27年以上の確かな実績があり、企業からの厚い信頼で全国4,200カ所以上の事務所とのネットワークもあります。ひとつひとつの事務所の雰囲気や強みなどを把握しているからこそ、入社後のミスマッチも低めだといわれています。

人材スカウトのホームページでは、それぞれの職場の内情や転職のコツといったお役立ちコラムも掲載されています。「転職をするかどうか迷っている」「はじめての転職で不安」といった方は見ているといいでしょう。

人材ドラフト

人材ドラフトは、おもに経理・財務・税務会計の分野に特化した転職サイトです。おもに大手企業から会計事務所、開始系企業、税理士法人、シンクタンク系など幅広い業種に対応しています。

人材ドラフトには名の通り、「ドラフト指名」というものがあり、企業の方から直接求職者にスカウトメールが届くので、転職活動に時間を割けられない方や自分の市場価値を把握したい方にも役立ちます。

未経験者や比較的経験の浅めの人にもスカウトが来るので、すぐには転職しなくてもほかの選択肢があることを知れるのでおすすめです。

さらに人材ドラフトには「エージェントサービス」も展開しており、ここでは求人紹介だけではなく書類添削や面接対策などをおこなってくれます。実際人材ドラフトを利用した方には、書類選考に通りやすいといった口コミもあるので、書類選考に自信のない方は利用してみるといいでしょう。

会計求人プラス

会計求人プラスは会計士や税理士事務所を数多く取り扱う転職サイトです。とくに首都圏での求人を多数掲載しているので、都心での転職を考えている人は利用したほうがいいでしょう。

また、取り扱っている求人のおおよそ3割が「未経験OK」の求人なので、これから税理士の資格を取ろうと思っている方や実務経験が浅くて不安な方でも気軽に利用できるのもうれしいポイントです。ほかにも会計求人プラスでは、元営業職やIT職などの異業種からの転職でも、個々のスキルを活かせる求人を紹介してくれます。

プロフィールを作成すれば企業からスカウトメールが届き、匿名でも利用できるので「自分がどんな求人を紹介してもらえるの？」と気になる段階の方でも使えます。

エルキャリ

エルキャリは「財務」「経理」「人事」といった、管理部門専門に特化した転職エージェントです。設立してからの年数は浅いですが確かな実績があり、おもにベンチャー企業や新規事業をおこなう一般企業での経理や財務部門、コンサルティングファームへの転職に強みを持っています。

税理理の一般的な職場である会計事務所や事業求人だけではなく、税理士試験勉強中の方でも試験のサポートや理解の深い職場も取り扱っているので、これから資格取得を目指す方でも転職できます。

求人は東京中心なので、地方への転職を考えている方には向かないですが、都内での転職希望者にはおすすめです。希望があれば、土日や祝日、平日でも夜間の面談も受け付けているので、興味のある方はぜひ相談してみるといいでしょう。

税理士求人も充実のリクルートエージェント

転職エージェントの中でも、国内最大手といえるのがリクルートエージェントです。人材業界最大手のリクルートブランドであり、専属のキャリアアドバイザーは一流揃いといえます。全国規模の求人案件を非公開で抱えています、税理士の公開求人と非公開求人を合わせると、常時1000件ほど保有しています。
まずは登録をしてみるのに最適な転職エージェントです。

初めての転職活動は何かと心配ごとがありますが、大手ブランドのノウハウが凝縮されているので安心感がありますし、多数の成功例を誇るので、転職活動が未経験の方はまずは抑えておきたい転職エージェントといえるでしょう。

リクルートエージェントへ無料登録

税理士・公認会計士におすすめ転職エージェント・転職サイト24社比較ランキング 

税理士転職の動向

税理士の転職市場は、個人の確定申告時期である年度末から法人の決算時期である4月〜5月を越えた時期に動き始めます。会計事務所でも企業の経理担当者でも同様です。

近年は、中小企業でも海外取引が増えて、複雑な会計処理や税務処理が必要とされ、高いスキルを持った税理士の需要は高まっています。

税理士資格を持っていることがメリットになるのではなく、さらにもう一段階ステップアップして、顧客である企業と一緒に会社の未来を考え、積極的な提案ができる力を持つ税理士が求められています。

税理士・会計士が転職サイトを利用するメリット

税理士や会計士に特化した転職サイトを利用すれば、転職活動を効率的に進められるほかにも以下のようなさまざまな恩恵を受けられます。

税理士の転職市場に精通したエージェントからサポートが受けられる

とくにエージェント型の転職サイトを利用すれば、税理士や会計士の転職市場に精通した専門のキャリアアドバイザーから以下のサービスを受けられます。

• キャリアカウンセリング
• 求人紹介
• 書類添削
• 面接対策
• 入社日程や面接日の設定
• 入社後のサポート、給与交渉

すべてひとりでやるとなると、在職中の転職活動ではかなり負担が大きいので、手が回らない部分はすべて代行してもらえるのは助かりますよね。

また、各企業ごとの対策や求める人材の特徴などを把握しているエージェントもあるので、転職が初めての方や経験が浅くて自信のない方でも安心です。ひとりひとりの希望や条件は違うため、長期的なキャリアプランについても相談できるので、通常の転職サイトと並行して利用するのがおすすめです。

情報収集ができる

転職サイトを利用するメリットには、税理士業界や転職動向についての情報収集ができるのも挙げられます。一般的に税理士や会計士といった職業は、ほかの職種と比べると専門性の高さから情報不足に陥りがちです。情報が不足すると対策もしづらくなり、なかなか転職が決まらなかったりなんてことも少なくありません。

ほかにも、一般企業よりも求人自体が見つからなかったり、求人があっても希望する条件やポジションじゃなかったりすることもあります。

しかし税理士専門の転職サイトを利用すれば、ネットに掲載されている口コミや内容以上の詳しい職場の内情や雰囲気について知れます。企業がどんな人材を求めているのか、実際に働いている人からどんな評価を得ているのかなどを把握できればミスマッチも防げます。

非公開求人に出会える

転職サイトやエージェントを使えば、一般では出回らない非公開求人や思わぬ優良求人に出会える可能性がぐっと上がります。

とくに税理士業界では、人気のBIG4や会計事務所などは応募が殺到することからあえて非公開にしている企業もたくさんあります。「ほかの転職サイトではなかなか出会えなかった」といった人でも、非公開求人の中で見つかることも。

さらにスカウト機能を利用すれば、自分から探さなくても自分のスキルや経験を見て直接スカウトメールが来るのでより効率的に転職活動を進められます。

税理士・会計士が転職サイトを利用するデメリット

税理士業界に特化した転職サイトを利用すればさまざまなメリットがありますが、逆にデメリットになる面もあります。そこでここでは、デメリットについていくつかご紹介します。

小規模や事務所の求人募集が少ない可能性がある

転職サイトによっては、小規模の税理士法人や事務所の募集が少ないところがあるので注意しなければいけません。なぜなら小規模の事務所の場合、募集活動にお金を掛けられないといった背景があるからです。

もし小規模の事務所に転職したいといった場合は、知人や学校OBの伝手を使うか、転職サイトでも小規模の取り扱いがあるところを選ぶといいでしょう。

異業種への転職がしにくい

税理士や会計士の中には、監査法人や税理士法人以外の転職を考えている人もいるでしょう。しかし税理士専門の転職サイトでは、一般的に異業種への転職には使いづらいといったケースが多い傾向にあります。

とくに一般企業への転職実績がない転職サイトに登録してしまうと、希望と違った求人やなかなか内定が決まらないといった状況に陥る可能性も。

もし大手企業や上場企業といった一般企業への転職を目指すのであれば、一般企業への転職実績のある転職サイト・エージェントを利用するのがおすすめです。事務所ではなく企業向けのアピールポイントや、選考基準などについても詳しく聞けるので、ぜひ活用してみて下さい。

税理士が転職活動を成功させるためのポイント

税理士は専門的な職だからこそ、転職の際にはいくつか気を付けなければいけないことがあります。そこでここでは、税理士の転職活動を成功させるポイントについてご紹介します。

自分のスキルを把握しておく

一般的に税理士として求められるスキルには以下の法務知識が挙げられます。

• 資産税（相続税、贈与税、譲渡所得にかかる所得税）
• 事業承継
• 国際税務
• M＆A

このほかにも税理士として働くには、コミュニケーション能力やコンサルティング能力、いかなる案件にも柔軟に対応できる臨機応変さなどが必要となります。

また転職の際は、自分がどの知識や経験について強みを持っているかどうかの分析も必要です。幅広い知識や実務経験があることももちろん大切ですが、広く浅くよりかは特定の分野に対して高度なスキルがあることをアピールする方が有利に働くこともあります。

企業がどんな人材を求めているのか、自分の能力を発揮できるかどうかの見極めが大事になるのです。

転職先の強みや特徴をおさえる

自分自身のアピールポイントについて把握したら、つぎは転職債の強みや特徴をしっかりと理解することが大事です。税理士個人で得意不得意があるように、事務所や企業によっても中心的に取り扱っている得意分野などは異なります。

おもに税理士が働く転職先には以下のものが挙げられ、それぞれでメリット・デメリットが違ってくるので必ず入社前に確認するようにしましょう。

• BIG4税理士法人…
  「EY税理士法人」「KPMG税理士法人」「PwC税理士法人」「デトロイト　トーマツ税理士法人」の4つを指す。人気が高く、競争率が高い。年収水準が高いメリットがあるが、独立や開業を目指す人には不向き。
• 特化型事務所…
  特定の業種に絞ってサービスを展開しており、自分の得意分野とマッチすれば採用されやすい。他の分野についても学びたい人には向かない。
• 中堅税理士事務所…
  税務・会計における幅広い業務経験が詰めるが、ハードワークになる傾向にある。
• コンサルティングファーム…
  クライアントは大手企業～ベンチャー企業までさまざま。あらゆる業界で重宝されるスキルが身に就くが、受け持つ担当が増えるとハードワークになりやすい。

とくに育児中の女性やプライベートと両立して働きた位といった希望がある方は、なるべくハードワークになりにくい職場に転職するのがおすすめです。

職場の内情や職場環境については転職エージェントや面接で聞いたり、口コミなどで検索するのもひとつです。

CFO候補も視野に入れてみる

とくに「BIG4税理士法人」「大手監査法人」「税理士事務所」出身の方であれば、一般企業に転職した際にCFOのポジションになれる可能性もあります。CFOとは財務を戦略に取り込む最高財務責任者のことで、CEOなどと同等の扱いになるケースもあるポジションのことです。

また反対に一般企業への転職によって、収入ダウンにつながるおそれもあるので注意が必要です。とくに民間企業の管理部門への転職の場合、一般の会社員と同じ扱いになります。

ほかにも一度企業への転職をすると、会計や税務業務の特殊さより、銀行や信用金庫、証券会社といったほかの企業への転職ができにくくなるといったデメリットがあります。

転職する際は、メリット・デメリットを考慮したうえで、慎重に企業選びをすることが何よりも大事です。

35歳以上の転職では、税務知識以外のスキルも必要

税理士の転職では税務知識のみが必要だと思いがちですが、35歳以上になるとほかにもマネジメント能力や営業力、調整力なども求められる傾向にあります。さらに40歳以上になると、より強くなっていくとされています。

転職するタイミングによって異なりますが、年齢を重ねるごとに一般的な税務知識だけではなく、国際税務・移転価格・SPC・IPOといった、ほかの人との差別化ができる能力や価値が必要となることを頭に入れて置きましょう。

転職先の離職率や離職理由について詳しく聞く

興味のある職場が見つかったら、離職率や離職理由についても聞いてみましょう。「人間関係」「給与が低い」「残業や休日出勤が多い」といった場合、転職するメリットがない恐れもありますからね。逆に離職率が低い職場であれば、社員の定着率が高いということなのでおすすめです。

離職率や離職理由は会社を知るために必要な基準の一つなので、長く働き続けていきたいと考える人ほどネガティブな面も知るようにするのが大切です。

転職先によって転職するタイミングを変える

先ほど述べたように、税理士の転職先には税理士事務所や税理士法人、金融機関、コンサルティングファーム、一般企業などが挙げられます。それぞれの職場によって採用時期が異なるため、自分が希望する職場がいつ募集しているのかを把握することが重要です。

おもに上記4つの職場の採用時期は以下の通りになるといわれています。

• 税理士事務所、税理士法人…8月後半、12月、4月～5月
• 金融機関…１月～2月
• コンサルティングファーム…8月～12月
• 一般企業…企業によって異なる

一般企業は企業ごとに異なるため、自分自身で求人動向をチェックしなければいけません。

また、事務所によっても若干タイミングが異なる可能性があるので、逆算して転職活動を始めるようにしましょう。

未経験から税理士になるには？資格の取り方や失敗しない転職先の選び方

会計事務所を辞めたい税理士が有利に転職できるおすすめの転職先は？

その他の税理士向け転職エージェント比較

まとめ

税理士のハードな仕事を続けながら転職活動を進めるのは簡単なことではありませんが、経済的なことも考えるとやはり、転職が決まる前に仕事を辞めることは避けたいものです。そこで、転職支援サービスをうまく活用することがポイントになります。

転職支援サービスはたくさんありますが、登録は履歴書や職務経歴書の内容と同様で、だいたい5分から10分程度で済みます。基本的には利用も無料なので、まずは、おすすめの転職サイト・転職エージェントに登録してみてはいかがでしょうか。