私立保育園勤務の保育士は給料が少ない、勤務時間が長くて土日休めない、など悩みは多いですよね。

公立保育園なら給料アップ・残業少ない・土日休みが実現できます。

ここでは、私立保育園と公立保育園の違いをまとめてあります。また、公立保育園への転職方法もまとめてありますので、参考にして下さい。

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公立と私立の保育士の違い

公立保育園と私立保育園の違い

公立保育園

公立保育園は地方自治体が運営しています。公立保育園の保育士は公務員となりますので、給料も地方公務員に準じた給与となります。自治体の規定に従い毎年昇給、1年間に5,000円、2年目以降はその倍となっていきます。またボーナスは平均60万円以上という調査結果があります。

勤務時間は8:30~17:15といったところが多く、休日も基本的に土日祝日、離職率が少なく人手不足も発生していないので残業も少ないという特徴があります。育児休暇制度が徹底しているので、結婚・出産後も働き続けている保育士が数多くいます。そのため、保育士の平均年齢は高く、離職率が低い傾向にあります。

ただ、数年ごとに自治体内での転勤があります。自治体内での転勤なので自宅から通えなくなることはあまりありません。しかし、転勤先は保育園とは限らず、児童福祉施設や子育て支援センターなどに配属されることもあります。

私立保育園

社会福祉法人、宗教法人、企業などが運営しています。運営団体の方針によるので、毎年昇給する保証はありませんし、保育園によって給与額もさまざまです。ボーナスは首都圏の保育園で平均30~40万円と言われています。

延長保育を取り入れているので、勤務時間は長く、7:00~20:30の中でシフト制をとっているところがほとんどです。土曜日保育を実施している園も多いので、土曜出勤がある場合は、平日1日と日曜日が休日となります。

私立保育園は運営母体によってさまざまな特徴があります。例えば、運営母体がキリスト教だと、礼拝があったり、お寺が運営していると座禅を組んだりというところもあるようです。

また、英会話やスイミングを学べる、通園バスがある、夜間保育を行うなど、園独自のさまざまな取り組みを行うこともあります。

公立の保育士の求人倍率は高い

公立の保育士は、欠員が出て補充が必要なときに募集されるので、毎年決まった人数の募集はありません。しかしながら、公立の保育士の人気は高く採用試験の倍率は、自治体によっても差はありますが、20倍を超えることもあります。

公立保育士は「臨時職員」も

公立の保育園で働くには臨時職員という働き方あります。1年間などの契約期間があり「非常勤保育士」、「定数外職員」と呼ばれることもあります。公立保育園では、正職員よりも臨時職員として働いている人の方が多いというのが現状です。そのため、仕事内容は正職員とほぼ同じで、担任などの責任のある仕事を任せられることもあります。

しかし、給与は時給1000円程度のところが多く、仕事内容と給料が釣り合わないというのが臨時職員の辛いところです。ただ、臨時職員の給与や待遇は自治体によってばらつきがあるので、応募をする前にしっかりと募集要項を確認しましょう。

臨時職員の募集は、それぞれの自治体が必要応じて行っています。自治体のホームページやハローワーク、広報誌などさまざまなところに求人情報が出る可能性があります。ただ、自治体によっては、「登録募集」で臨時職員を募集しているところもあるので注意が必要です。

登録募集とは、登録だけしておいて、仕事が発生したときに、声をかけられるというものです。登録をしてもすぐに仕事がある訳ではなく、確実に紹介してもらえるものでもないので、すぐに仕事を始めたい人には、不向きな方法です。

公立の保育士に転職する方法【面接・志望動機・自己PR】

自治体の採用試験に合格することが条件

公立の保育士になるためには各自治体が実施する試験に合格する必要があります。試験を受ける前に気をつけてほしいのは、年齢制限です。定めている年齢は各自治体によって異なりますが、30歳前後から35歳くらいまでのところがほとんどです。試験を申し込む前に必ず試験が受けられる年齢かを確認しましょう。

1次試験は過去問で傾向をつかもう

1次試験は、一般教養と専門知識から出題されます。一般教養は、国・数・英・理・社の5教科に加えて、現代文、物理、化学、政治、経済など高校卒業程度の知識が求められます。

専門知識では、保育に関する専門的な知識が求められます。保育士の資格を取るには、大学や専門学校などで必要な課程を学ぶ必要があり、そこで学んだ社会福祉制度や保育原理などを問われます。

面接では志望動機と自己PRがカギ!

2次試験は、面接が行われます。その他、ピアノ演奏などの実技試験や、適正試験、小論文などを行う自治体もあります。

自治体によってさまざまな2次試験の方法がありますが、なんと言っても面接に重点を置く自治体がほとんどです。子どもたちや保護者と接する機会が多い保育士の仕事では、コミュニケーション能力がとても大切になります。明るい表情とハキハキした受け答えを心がけましょう。

面接で聞かれる質問としては、「なぜ保育士になりたいのか」や「こんな場面ではどうするか?」などです。本番で落ち着いて答えられるよう、あらかじめ志望動機や、自己PRにつながるエピソードなどを用意しておきましょう

試験の時期

試験期間のスケジュールとしては、欠員がでると7~8月に募集をかけ、9月に1次試験、10~11月に2次試験を行うといった感じで募集から合格まで数ヶ月かかります

しかし、公立の保育士は、欠員が出た場合のみ募集がかかるので毎年決まった時期に必ず試験が行われるというわけではありません。希望する自治体などがあれば、こまめに情報をチェックしておきましょう。欠員補充のための募集なので、募集人数多くはありませんが、安定した公務員は人気があるので、常に倍率が高い試験となります。

採用試験に合格しても、すぐに仕事ができるわけではない

自治体の試験に合格したからといって、すぐに保育士として仕事を始められるわけではありません。合格者は採用候補者名簿に登録され、施設からの採用の申し出を待つ事になります。施設からの申し出があって、初めて採用となるわけです。

ここで注意したいのは、登録有効期限は1年間ということです。期間が過ぎてしまうと、再度試験の受けなおしになってしまいます。

すぐに働ける公立保育園を見つけるには

公立の保育園で働くには、試験やタイミングがかなり重要になってきます。しかし、募集の情報をタイミングよく見つけるのは至難の業です。そこで、保育士求人サイトに登録することをおすすめします。希望を伝えておけば、すぐに働ける公立保育園がある場合は教えてくれます。また、採用試験を受ける前にキャリアコンサルタントに相談することもできるので、効率よく公立保育園を探すことができます。

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まとめ

公立保育園は私立保育園よりもメリットがたくさんあります。

・地方公務員に準じた給与、毎年昇給、ボーナスあり
・土日祝日休み、残業少ない
・育児休暇制度が徹底

公立の保育士に転職する流れは以下の通りです。

・自治体の採用試験1(次試験、2次試験)を受ける
・施設からの採用の申し出を待つ
※受験資格は30歳前後まで、登録有効期限は1年間

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