先日、文部科学省と厚生労働省より、21卒の2020年10月1日現在の内定率が発表されましたね。
大学生の就職内定率(10/1現在)…69.8%
内定率を見れば分かるように、今年はコロナ禍で例年よりも内定獲得が厳しくなっています。
就活も終盤戦に入り、大学卒業を4ヶ月後に控えた12月。
内定が無い就活生は焦りや不安でいっぱいですよね。
今回は、12月に内定が無い原因と、内定獲得のために絶対にやっておくべきことを紹介します。
【22卒】12月は就活生にとって超重要!今スグ始めたほうが良いことって?
12月に無い内定の4年生が絶対にやっておくべきこと3つ
では早速、12月に無い内定の就活生が絶対にやっておくべきことを解説します。
- 他人に協力してもらい自己分析を行う
- 「就活」を攻略する方法を考える
- 志望する業界や職種の幅を広げて応募する
他人に協力してもらい自己分析を行う
12月までに自己分析や業界研究・企業研究、SPI対策、ES作成、面接練習などさまざまな取り組みを行ってきましたよね。
就活はやるべきことが多すぎますが、12月というギリギリの時期にもう一度やり直してほしいのが「自己分析」です。
言葉だけ聞くとやる気が出ないし「そんなことするよりも企業研究をしたり面接を受けたりしたほうが良いのでは?」と思う人もいますよね。
しかし、そのように焦っている人ほど就活において自己分析が足りていないといえます。
自分自身の特性や強み・弱みが分かってこそ会社に貢献できますし、分かっていない人が自分を上手くアピールできるわけありませんよね。
また、自己分析が足りていないのに企業について熱く語られても「代わりはいくらでもいる」状態になります。
大切なのは「自分はこうだ!!!」と決定することではなく、できるだけ「他人から見える自分」と「自分が認識する自分」を理解し、近づけることです。

具体的な自己分析の方法
自分が話した(考えた)内容をメモ
↓
(すべての内容に対して)なぜそう思ったのか?
↓
自分こんなところあるな
↓
こんな価値観があるんだ
こんなことがしたいのかもしれない
机に向かって過去、今、将来の自分のことを考えるというのも大切ですが、実は自己分析は自分ひとりでは完結しないものです。
他人に話すことで自分が本当に熱意をもってできることが分かりますし、他人という比較対象がいるから自分の得意・不得意が分かります。
そのため、友だちや先輩、先生など、さまざまな立場や距離感の人と対話する時間を設けましょう。
話す内容は夢などの大きなテーマでも良いですし、些細なことでも良いです。
軸があるなと感じたり、就活を終えていたりする人に対しては「自己分析がしたいんだよね」と話すと、話題づくりに協力してくれるかもしれません。
また、自己分析のために機会を設けなくても、自分の思考のクセや価値観を探すという意識をもてば自己分析はできていきます。
- 熱中できることや楽しいと思うこと
- 人間関係や社会でイラっとすること
- 抱えている問題、悩み
- 理想の自分
できれば内容はメモや録音をして記録して、どんな人の前にどんな自分がいるのかを分析してみてください。
正直、自己分析ができればそこから就活の軸と呼ばれる「業界・企業選びの条件」が芋づる式に出てきます。
あとは「どうすれば自分をきちんと面接官に伝えられるのか?」を考えられれば内定率は上がります。
「自分はなぜ就活をするのか?」を考える
そもそも「自分はなぜ就活をしているのだろう…?」と考えることも重要です。
就職したくない、就職する理由が無いのに就活をしている時点で軸なんてものはありませんよね。
「就職したいか?」という問いに元気良くYESという人はなかなかいませんが、就活を成功させた人は自分なりの「就職する理由」をもっています。
理由のない行動をひとつずつ無くしていけば、遠いと感じていた内定もすぐそこです。
「就活」を攻略する方法を考える
自分に軸があっても、やりたいことがたくさんあっても、就活を攻略する方法を知らなければたくさんの就活生の中で勝ち残ることはできません。
そのため、就活の基本的なルールやマナー、内定がもらえる学生の特徴を知りましょう。
具体的には
- 好印象を与える態度や行動
- 企業は新卒に何を求めているのか
- 企業はどんな学生を好むのか
など
ただし、自分を偽る必要はありません。
攻略法をつかって自分にマッチする企業に自分のことを知ってもらうという意識をもちましょう。
就活の面接で落ちる理由を徹底解説!やってはいけない行動と受かるコツを紹介!
志望する業界や職種の幅を広げて応募する
「自分はここに行きたい!」「私はこれがやりたい!」と、ひとつに決めるのは12月に無い内定の就活生にとっては毒です。
自分なりに軸をもって取り組んでいるのかもしれませんが、実際に上手くいっていないのですから考え直すべきです。
先ほどもお話しましたが他人(人事)から見た自分と、自分が認識している、こう思っている自分が違っていれば「本当にこの人これが得意なのかな?」「ここより向いている業界ありそうだな…」と思われます。
また、単純に挑戦する数が少なくて内定がもらえていない可能性も。
自分のイメージできることは、自分の経験の範囲内のものでしかありません。
そのため、一度選択肢の幅を広げて面接を受けてみてください。
12月に無い内定な就活生の特徴
ここからは、12月に無い内定な就活生の特徴・あるあるを解説します。
- エントリー数が少ない
- 面接で自信がもてず声が小さい
- 自分の学歴や経験を過信している
- 自分自身のことをあまり分かっていない
- 目的がないまま就活をしている
- 就活そのものを分析できていない
後半3つの「自分自身のことをあまり分かっていない」「目的がないまま就活をしている」「就活そのものを分析できていない」に関しては、先ほど「絶対にやっておくべきこと」でお話しした内容ですので、前半3つについて解説します。
エントリー数が少ない
エントリー数が少なく、持ち駒が無くなってしまったパターン。
エントリーしたらSPIや書類審査があり、それを通過した中から面接を受けることになりますよね。
10社エントリーして10社の面接を受けられるわけではないので、少し多めに、少しでも興味がある企業にはエントリーしておくべきです。

むやみやたらに応募するのもNG
エントリー数を増やしすぎるのも危険です。
書類の提出期限を管理しきれなかったり、すべての面接の質を落としてしまったりする可能性があります。
たくさんエントリーしても、自分のスケジュールをきちんと管理して選考を進める企業を絞るなどの工夫をしましょう。
面接で自信がもてず声が小さい
面接で自信のない人や元々声が小さい人は12月に無い内定になる可能性が高いです。
どれだけあなたが素敵な人でも、面接の場で本当の自分を知ってもらえなければ落ちてしまいます。
また、企業側の気持ちになってみれば分かりますが、自信の無い人を採用しても活躍してくれそうにないですよね。
こちらも自己分析をして自分が自信をもって強みだ・好きだといえることを明確にすれば改善します。
苦手な人でも始めと終わりだけは大きな声を出そう
面接の印象をアップしたい人は、心理効果として実証されている「初頭効果」と「親近効果」を使いましょう。
「初頭効果」は第一印象のことです。
入室時の身だしなみや姿勢、笑顔(表情)で勝負しましょう。
「親近効果」は「終末効果」とも呼ばれ、最後の印象が良ければ面接全体の評価も高まります。
どれだけ楽しいデートだったとしても最後の最後に嫌なことがあればその日は「楽しかった」とはいえませんよね。
逆に、最後に恋人の笑顔が見られたら素敵な思い出になります。
声が小さい人は、最初の挨拶や自己紹介、話の最後のフレーズ、最後の挨拶だけでも大きな声を出しましょう。
質問に対してまずは元気良く「はい!」というだけでも大きく印象が変わります。
オンライン面接対策をしよう
オンライン面接は、対面での面接とは攻略法が異なります。
インターンやグループディスカッションでも同じことがいえるでしょう。
PC画面上で、自分の声がどのように聞こえるのかを、あらかじめ家族や友人にチェックしてもらうことをおすすめします。
またPCの画質や音質、通信速度なども調節できるのであればするべきです。
回線の調子が悪いところで面接を受けるのはNGですので、就活を機にWi-Fiを新調することも検討しましょう。
自分の学歴や経験を過信している
自分の学歴や経験を過信している人も12月まで無い内定になる可能性があります。
学歴や「ガクチカ」は単なる判断基準です。
それよりも企業は、なぜそのような行動をしたのか、経験から何を感じたり学んだりしたのかという「人間性」を知りたがっています。
12月まで内定が無いのであれば、学歴や過去のことに頼らず、今ここにある自分で勝負してみましょう。
12月に無い内定から逆転する方法
次に、無い内定から逆転する方法を、冒頭の3つ以外にも2つ紹介します。
- メンタルボロボロの人は一度切り替える
- 自分が落ちる原因を分析する
メンタルボロボロの人は一度切り替える
まず、12月に入り身体的にも精神的にも限界を迎えているという人は、一度きちんと休みましょう。
家でダラダラするよりは、温泉に入ったり自然に触れたり、癒やされる行動をするのがおすすめです。
内定がもらえない流れを断ち切り、明日から元気良く頑張りましょう。
自分が落ちる原因を分析する
自分が落ちる原因を知れれば、解決策を考えることができますよね。
落ちるタイミングによっても振り返り方が違いますので、書類選考と面接の2つの段階に分けて考えてみましょう。
- 書類選考で落ちる場合
- 面接で落ちる場合
書類選考で落ちる場合
書類選考で落ちる場合は、エントリーシートを見直しましょう。
エントリーシートで大切なのは、一貫性です。
また「この会社でしか自分の実現させたいことはできません!」という思いとその根拠が述べられていることが求められます。
事業内容などの表面的なことだけでなく、企業の理念やビジョンから自分の価値観と合う部分を見つけましょう。
面接で落ちる場合
自分で面接後に振り返りをするのはもちろんのこと、落ちた企業にフィードバックを求めるという方法もあります。
また、面接練習を誰かに手伝ってもらい、感想や改善点を求めることも大切です。
自分だけでは気付けないことは意外とたくさんありますので、ここはプライドを捨てて友だちや先輩を頼りましょう。
就活支援サービスに頼る
エントリーシートから面接まで、就活に関するサポートを行ってくれるサービスはいくつもあります。
就活を経験してきた先輩や就活や業界に詳しいプロのアドバイザーに頼りましょう。
ただ仲間やアドバイスをしてくれる人がいるだけで、孤独な就活ではなくなり精神的なストレスが減りますよね。
基本的に学生は無料で利用できるため、今内定が無い人はすぐに利用することをおすすめします。
12月に内定ゼロは正直やばい?
最後に、12月に無い内定はどれほどやばいのかについてお話します。
- 約7割の学生は就活を終えている
- 採用を行っている企業自体はある
約7割の学生は就活を終えている
まず、12月には7割以上の4年生が就活を終えています。
全体の3割に入っていると思うとかなり焦りますが、内定が無いものは仕方がないです。
ここからはどれだけ踏ん張れるか、プライドを捨て、自分を変えていけるのかが求められます。
特に20卒以降の就活は、コロナの影響で多くの業界で採用人数が減りました。
例年よりも、内定が無い状態はやばいといえます。
採用を行っている企業自体はある
問題なのは、12月に採用を行っている企業はまだあるのかということですよね。
結論からいうと、採用を行っている企業はあるので安心してください。
しかし、大企業や有名企業の席が埋まっていたり、求人数が少なくなっていたりするのは事実。
自分では上手く見つけられなくなってきたら、大学のキャリアセンターや就活エージェントなどを頼りましょう。
落ち着いて考える・動くことが大切
最後に、12月まで無い内定でも落ち着いて行動することが大切です。
「焦らない」というのは「大丈夫だと思う」のとは少し違います。
「自分を変えるために行動することで、今の状況を大丈夫にする!」と思うことで面接での印象も良くなります。
焦りや不安で動くのではなく「じゃあどうすれば良いのだろう?」と冷静に考えることが内定への近道です。
結論、短期間で自分を変えることは可能!最後まで諦めないで
いかがでしたか?
タイムリミットは近づいていますが、短期間でこの状況を変えることは可能です。
是非「絶対にやっておくべきこと」を今日から実践してください!