カレーが好きな方の中には、カレー屋を始めたいという方や、自分でも美味しいカレーを作ってお客さんに食べてもらいたいと考えている方もいるでしょう。

ここでは、カレー屋を経営したいと考えている方に向けて、カレー屋の仕事内容や平均年収、カレー屋を開業するまでの流れなど、カレー屋を始めるために必要なノウハウをご紹介します。

カレー屋経営の魅力とは?

カレー屋の仕事内容とは

1つ目は接客です。お客様が来店した際に席へ案内したり、注文を取ってキッチンに伝えることのほかにも、出来上がった料理を運んだり、会計作業をおこなうことが主な仕事内容です。ほかにも、混雑時以外にはトイレの清掃などもおこなっています。

2つ目は調理です。これはカレー屋を営業していく上でメインの仕事ということができるでしょう。大手のカレーチェーン店の場合は工場で調理されたカレーを温めて盛り付けしてから提供するところもあるようですが、個人店の場合は、そのお店でカレーを煮込んで作ります。

いつ注文しても同じ味を提供できるように工夫したり、季節によって異なるメニューを考えたりすることもあります。

やりがいや魅力を知ろう

カレー屋のやりがいとしては、数多くあるスパイスの中から独自に調合して、お店の看板ともなるカレーの味を自分で作っていくことです。カレー屋を経営していくためには、カレーの味がとても重要になります。良くも悪くも、カレーの味でお客様に選んでもらえるカレー屋になれるかどうかが決まってしまうのです。

自分の好みの味がお客様に受け入れてもらえるかどうかということは大きなプレッシャーにもなりますが、その味が高く評価された時の喜びは大きなものになります。また、お客様に提供するカレーの種類や季節ごとの商品など、自分で1から作り上げていけることが魅力です。

適性や必要なスキルとは

カレー屋で仕事をするのに向いている人としては、カレーが好きな人を挙げることができます。カレーが好きな人であれば、お客様にメニューに書いてある、それぞれカレーのおいしさをきちんと伝えることができます。店内もカレーの匂いが充満するので、それでもカレーが好きというような方が向いています。

また、研究熱心な人も向いているでしょう。カレー屋を始めるためには、お店でどんなカレーを提供するのか、さまざまなスパイスの組み合わせを試しながら考案していく必要があります。お客様に喜んでもらえるカレーを作るのは簡単ではありませんが、試行錯誤しつつ自慢の一品を作る手間をいとわないことが大切です。メニューを考えることが好きという方も向いています。

また、宅配サービスをおこなう場合には原付バイク免許を持っていると良いでしょう。そのほかには、お客様に喜んでもらおうという強い思いを持つことも必要です。

現状と将来性について学ぼう

カレー屋は、個人で経営しているお店のほかに、チェーン店も多く出店しているのが現状です。また、調理済みの食品を購入する中食(なかしょく)へ消費も傾き、外食する機会が減ってきています。飲食業界にも通じることですが、カレー屋は開業して10年後にも営業を続けている店舗は、全体の10%以下だと言われています。生き残るのはなかなか厳しいのが現状です。

また、このような現状の中では、カレー屋としてお店を構えるだけでも家賃や光熱費など、維持費が大きくかかり、お店を維持していくことが難しくなる人もいます。そんな消費者動向を踏まえて、カレー屋はお店を構えるだけでなく、キッチンカーなど小さなスペースで営業をおこなっていく人たちも将来的には増えていくと言われています。

カレー屋の平均年収はいくらぐらい?

平均年収はいくら?稼いでいる人とそうでない人の年収は?

お店の規模や商品価格、お客様の人数によって異なりますが、カレー屋を経営している人の平均年収は、だいたい500万円~600万円ほどとなっています。また、経営が成功して稼いでいる人の平均年収は600万円以上、稼いでいない人は500万円以下の方も多くいます。

カレー屋では、1皿がそんなに高い値段設定ではないという場合が多いので、1日のうちにどれだけ多くのお客様に来てもらえるかが年収を大きく左右します。

どんな人が稼げるの?

カレー屋で成功することは少々難しい面もありますが、そんな中でもしっかり利益を出している方もいます。まずは、一生懸命働くことが重要です。お客様が来ない時でもお店の掃除をしたり、新しいメニューを考えたりと、より良いお店にしていくために常に努力している人が成功しています。

また、前向きであることも大切です。開店してすぐに繁盛するということはなかなかありません。経営を続けていくうちに徐々にリピーターも増えて売り上げも上がっていくのです。そのため、お客様が少ない時でも、必ず成功させるという強い意志を持ち、お客様に満足してもらうカレーを作ることに全力で取り組む気持ちが必要です。

カレー屋を開業するために必要なこととは?

開業までの流れを見てみよう

カレー屋を開業すると決めたら、まずは資金の準備をします。資金が調達出来たら、お店を選びましょう。どのようなお客様をターゲットにするのかを考えることでお店を構える場所も異なるので、じっくり検討して下さい。お店が決まったら店内の内装や設備を整えます。その後、お店の周りの飲食店の価格相場や原価を考慮に入れつつ、メニューを考案していきます。

これらの準備が整ったら開店前に知人や友人を集めて、実際にお店を開いた時にスムーズに提供できるかなどの最終確認をおこない、開店前の準備は完了です。開店日まではサイトやチラシを配って宣伝していきましょう。

開業資金はいくら必要?

開業資金はいくら必要なのかというのは、お店の規模や形態によっても異なりますが、だいたいの目安としては700万~800万円ほど準備している方が多いです。また、多くの人は運転資金として50~400万円ほど準備しているとのことなので、1000万円あれば余裕を持って開業することができるでしょう。

ちなみに、キッチンカーで営業する場合は、カスタム済みの中古キッチンカーを100万~400万円くらいで購入することが可能です。

資格や免許、許認可は必要?

カレー屋を経営するために、必要な資格はありません。なお、お店を営業するにあたっては飲食業営業許可という営業許可証が必要になりますが、講習に参加し、資格を取得して保健所で申請をおこなえば、比較的簡単に許可を得ることができます。カレーを作るための特別な資格がないからこそ、お店が成功するか否かは自分の実力次第ということができるでしょう。

カレー屋で儲かる経営のポイントを確認しよう!

儲けるコツをご紹介!

カレー屋で儲けるコツとしては、日々お店の改善をおこなっていくことです。より良いカレーを作るために試行錯誤を繰り返したり、お客様が足を運びやすいお店づくりにコツコツと励むことが重要です。

すぐに大きな結果が出ることは少ないですが、続けていくことでリピーターも増え、徐々に儲かるお店になっていくでしょう。

失敗する人と成功する人の違いとは?

同じようにカレー屋を経営しても失敗する人と成功する人がいますが、失敗する人の特徴としては、運転資金の準備が少なすぎた人や、店内が清潔に保たれていない場合、お店の場所が悪い場合があります。また、お店を営業していく上では致命的ですが、カレーの味が美味しくないというケースもあります。

一方の成功する人の特徴は、いつも前向きで、常により良いお店を作ろうと改善をおこなう人ということができるでしょう。また、カレーの味が良く、お客様から支持を得ている場合や、そのお店ならではの特徴的なカレーを提供していること、店内が清潔に保たれていることなどがあります。

まとめ

開業してから10年後に営業を続けているのは、全体の10%以下といわれる厳しい世界ですが、それでもカレー屋を開業して成功している人もいます。

特別な資格がなくてもカレー屋を開業することはできるので、カレーが好きな方で、美味しいカレーを作るための研究をいとわないような方には向いているでしょう。カレー屋は、自分の作ったカレーで人々を笑顔にすることができる仕事です。