「エントリーシート対策なんてまだ始めていないのにどうしよう…!」
「インターン選考で提出するエントリーシートって、何をかけばいいの…?」
インターンを開催する企業は年々増加しており、就活生の9割が参加しているというデータも。
インターンには事前に参加者を絞るため、選考を設けていることも多いです。
インターン選考は「エントリーシート(ES)」が85%という調査結果が出ており、参加するためにはインターン選考時期までに好印象を与えるエントリーシートを書けるようにならなければいけないことがわかります。
インターンが就活生にとって当たり前となった今、ただエントリーシートを提出するだけでは参加が厳しくなるというのが現実です。
つまり、「採用選考の時期になったらES対策すればいいや」という考えでは、インターンに参加できないのです。
また、エントリーシートを書くために、自己分析や企業研究も早い時期から始める必要があります。
今回は、インターン選考を突破するためのエントリーシート(ES)の書き方を解説します!
エントリーシート(ES)を書く際のポイント!
まずは、エントリーシートを書く上で意識してほしいことをお話します。
エントリーシートを書く際に、もう一度「なぜこの企業を志望しているのか」「インターンに参加する目的はなにか」を明確にしましょう。
エントリーシートを読んだときの採用担当者の気持ちを考える
エントリーシートは、企業の採用担当者が読みます。
当たり前のことですが、読み手を意識してエントリーシートを書く人は少ないのではないでしょうか。
自分がどれだけ伝えたいことがあっても、読み手に伝わらなければ意味がありません。
採用担当者はエントリーシートを読んでなにを知ろうとしているのか。
エントリーシートのどんなところを評価基準としているのか。
実際に企業の採用担当者があなたのエントリーシートを読んで点数をつけているところを想像してみてください。
相手の目線に立ってみれば、どのようにエントリーシートを書いたら良いのか見えてきます。
企業理念や社風と合っているか
採用担当者は「自分たちと一緒に働く人材」を採用したいと考えます。
- 企業の理念や目標に共感してくれているのか
- 自分たちの雰囲気と合っているのか
エントリーシートから、「どれだけ企業に合っている人間なのか」を読み取ります。
自分の考え方や人間性をわかりやすく伝えなければ、選考している学生の姿はイメージできません。
志望動機を書く際は、抽象的な表現ではなく、できる限り具体的なエピソードを交えましょう。
アピールしたスキルや経験は企業で活かせるものか
「スキルや経験があったほうが就活に有利」
なんとなくそう思っている人は多いですが、スキルや経験もアピールの仕方によっては効果がなくなってしまうことも。
見出しでもお伝えしましたが、アピールできるスキルや経験は「志望する企業で活かせるもの」のみです。
IT企業のインターン選考で、いきなり「釣りが得意で、県の釣り大会で3年連続優勝しました!!!」とアピールしても「へぇ~」と思われるだけですよね。
たとえ釣りよりも自信がないスキルだとしても「プログラミングを勉強中です」と書いてあるほうがIT企業のエントリーシートでは効果があります。
意味のないスキルや経験はありませんが、使いどころは考えるべきだということです。
例のように、1番自信のあるスキルよりも2番目以降のスキルのほうを書いたほうが良い場合もあります。
採用担当者がどんなスキル・経験に興味を持つのかを想像しながら自己PRを書くようにしましょう。
一見志望する企業と関係がなさそうなスキルを「IT業界では〇〇に活かせると考えております」とするのも、変わり種としてはアリです。
「志望する業界・企業を自分のスキル・経験を結びつけて書く」ということを覚えておきましょう。
インターンの内容と学生の目的が合っているか
インターンでは、企業ごとにさまざまなプログラムが用意されています。
「志望する企業のインターンだから」「日程がちょうど良かったから」という気持ちだけでエントリーシートを書くと、採用担当者は「この人はなんのためにインターンに参加するんだろう…」と思ってしまいます。
まずは参加するインターンに対して目的意識をもちましょう。
「社員さんに自分の能力をアピールしたい」という目的であれば、用意された課題に対して誰よりもたくさん意見を出そうという目標が立ちますよね。
「興味のある企業についてもっと知りたい」という目的であれば、社員さん対してたくさん質問を用意しておこうと思うかもしれません。
このように、目的がはっきりしている人はインターンでどう動こうと思っているのかが明確です。
「インターンで学びたいこと」の内容が濃ければ濃いほど「この人はインターンに参加する価値があるな」と思ってもらえます。
志望度の高さ・企業に対する熱意があるか
新卒採用をする上で重要視されるのが「気持ち」や「熱意」の部分です。
- 企業に対してどれだけ熱い思いを抱いているのか
- 自分が企業で働く姿をはっきりイメージ出来ているのか
採用担当者は、企業に貢献してくれる人材を求めています。
どれだけ優秀でも、志望する企業に対して斜めに構えているのはよくありません。
志望動機で志望度の高さが伝わるよう、「なぜこの企業を選んだのか」を読み手が納得できるように書きましょう。
論理的でわかりやすい文章を意識する
先ほどもお話しましたが、どれだけ一生懸命エントリーシートを書いても読み手が理解できなければ意味がありません。
思いをそのまま言葉にすることも素晴らしいですが、考えを整理して論理的に組み立てることが必要です。
コツですが
- 言いたいことを書き出す
- 優先順位をつける
- (優先順位が1位の事柄から順番に)
事柄について「なぜそう思ったのか/そうしようと思ったのか」を書く - 上記に関連した具体的な経験を書く
ノートに書き出したら、読みやすい文章にしていきます。
志望する業界や企業に合わせて話題を決めることも大切です。
読みやすい文章とは
- 句点が2つ以上入らない
- 1つの文(読点まで)に言いたいことは1つまで
書いたら、他の人に読んでもらいましょう。
内容を知らない人が読んだときに、どれくらい自分の言いたいことが伝わっているのかを確認します。
友だちでも両親でもOKですが、OBや就活を終えている先輩とつながりがあれば添削をお願いしてみましょう。
他人に読んでもらうことでエントリーシートの質を高めましょう。
一番伝えたいことは最初に書く
文章を書くときに意識してほしいのが、「一番伝えたいことは最初に書く」ということです。
日本人は、大事なことを最後にもっていく傾向があります。
しかし、エントリーシートや面接では結論を先に書きましょう。
有名なのはPREP法(Point、Reason、Example、Point)と呼ばれるもので、先ほど紹介した文章を書くポイント+最後にもう一度「一番言いたいこと」を書きます。
人間は話の最初と最後をよく覚えているものです。
一番伝えたいことはバシッと最初に書きましょう。
ESの書き方【基本情報・学歴】
ここからはエントリーシートの書き方を紹介します!
まずは、【基本情報・学歴】の部分です。
日付:提出する日かその前日
西暦か元号かは応募する書類で統一
氏名:ふりがなと書いてあるものにはひらがなで、フリガナと書いてあるものはカタカナで記入
年齢:エントリーシートを送った日の年齢を記入
住所:都道府県やマンション名などは省略せずに記入
電話番号:日中(志望する企業の就業時間中)に連絡が取れるものを記入
上記の注意点を踏まえ、丁寧に記入しましょう。
字がきれいかどうかではなく、丁寧にESを書こうとしているかが重要です。
好印象な顔写真のポイント
- 清潔感のある服装や髪型
- 服装はシンプルなものが好ましい
- 爽やかで明るい表情
- 顔写真の裏面にボールペンで学校名と氏名を記入
- 写真は最後に貼る
顔写真の裏面には学校名と氏名を記入します。
顔写真がエントリーシートから外れてしまった場合のためです。
顔写真を最後に貼る理由は、エントリーシートを書き損じてしまったときに顔写真を無駄にしないため。
エントリーシートは就活中に何度も書くので、顔写真を無駄づかいするのはもったいないですよ。
逆に、印鑑は失敗する可能性が高いので最初に押します。
きれいに印鑑が押してあるエントリーシートに内容を書き始めましょう。
印鑑はシャチハタではなく朱肉のものを選ぶことを忘れないでくださいね。
学歴は中学校から記入する
学歴は中学校入学から現在までのものを書きます。
入学・卒業年は、自分が生年月日などで使っている書き方に合わせましょう。
アルバイト経験は職歴に入らないので注意
エントリーシートには職歴を書く欄がありますが、ほとんどの大学生は何も書かなくてOKです。
職歴にはきちんと社員や契約社員として企業に入社したことがある場合にのみ書きます。
アルバイト、インターンは書けないので注意してください。
アルバイトやインターン経験を採用担当者にアピールしたい場合は、経験として自己PRの欄で書きましょう。
資格・趣味・特技は当てはまるものをすべて記載する
エントリーシートには資格や趣味、特技などを書く欄があります。
ここには自分が持っている資格、趣味、特技をなんでもいいのでたくさん書きましょう。
「なんでもいい」というのは、テキトーに書いても良いという意味ではなく、「業界や企業とは関係のないことでも良い」ということです。
先ほど例に挙げた「IT企業を志望している釣りが得意な学生」は、特技の欄で釣りをアピールできますね。
「自己PR」や「志望動機」、「ガクチカ」と比べて存在感は薄いですが、好奇心やチャレンジ精神が旺盛なこと、自分の個性を伝えることができます。
変わった趣味は読んでいて目に留まるので、思い切って書いてみるのもアリですよ。
ESの書き方【自己PR】
自己PRは、自分がどんな人間なのかがよくわかるように書きましょう。
「どんな人間なのか」をもう少し具体的に説明すると
- どんなことにワクワクするのか
- 何をすることが楽しい/やりがいなのか
- 何を実際にやってきたのか
- 他人とはどう接するのか
つまり、自分の価値観や生き方を採用担当者に伝えます。
あなたはエントリーシートを出した企業を志望しているのですから、自分の価値観・人間性と企業との関連性をアピールします。
「こんな価値観だから貴社の〇〇という部分に合う」
「こんな経験をしてきたから、貴社ではこんな行動ができる」
自己PRを書くポイントは、できるだけ具体的なエピソードを用いることです。
「私は優しい人間です」と書くのと、
「私は恋に悩んでいる後輩の話を5時間聞きました」と書くのではどちらがイメージしやすいでしょうか。
自分が伝えたい考え方や価値観、人間性は、必ず反映されたエピソードがあるはずです。
最初から上手く書こうとせず、メモなどで考えを整理してわかりやすく書きましょう。
ESの書き方【志望動機】
インターン選考のエントリーシートでは、「インターンの目的・目標」、「この企業のインターンに応募した理由」の2点がわかるように書きます。
- インターンの目的・目標
- この企業のインターンに応募した理由
あくまでもインターン選考の志望動機ですので、「企業に対する熱意」があることを踏まえつつ、伝えることは「インターンについて」です。
「企業の雰囲気を知れる機会だから」
「直接〇〇会社の社員さんとお話できるから」
「グループワークで自分のコミュニケーション能力やリーダーシップ力を試したいから」
企業が用意しているプログラムや「求める人物像」に沿った内容にできると良いでしょう。
志望動機も自己PR同様に、自分のエピソードを用いて話します。
自分がインターンで活かせる強みとして、過去の経験に触れることはアリですが、「経験したこと」だけではなく「経験から何を感じ、何を学んだのか」まで深堀りできると好印象を与えられます。
提出する前に確認してほしいポイント
ここからは、エントリーシートを企業に送る前に確認してほしいことを紹介します。
せっかく一生懸命書いたのに、誤字などの小さなミスを見逃すのはもったいないです。
採用担当者があなたのエントリーシートを読んだときに「ツメが甘いな」「仕事でもミスを起こしそうだな」と余計なイメージをもってしまうかもしれません。
もう一度記入ミスがないか確認する
エントリーシートを書き終えたら、最初から最後まで自分で読み返してみましょう。
「自己PR」や「志望動機」に目が行きがちですが、住所のフリガナの下記忘れ、印鑑の押し忘れなど、記入ミスは思わぬところにあるものです。
誤字脱字、記入漏れを一通り確認したら、友だちなどに一度読んでもらいましょう。
自分以外の人に読んでもらってミスがないのであれば、安心してエントリーシートを提出することができます。
郵送で提出する際は「送付状」を同封する
エントリーシートはメールで送る場合と郵送する場合があります。
どちらで送れば良いのかは企業側の指示に従いましょう。
郵送する場合に気をつけてほしいのは、「送付状」というものを同封するということです。
「送付状」の存在を知らない大学生も多いのではないでしょうか。
送付状は、誰からの、どのような内容の書類なのかを簡潔に記したものです。
エントリーシートを郵送で提出する際は送付状を忘れないようにしましょう。
エントリーシートが折れない封筒を使用する
エントリーシートを郵送で提出する場合は、エントリーシートや送付状を折らなくても良いサイズの封筒を使用します。
角型2号というサイズなら、A4用紙を折らずに入れることができますよ。
封筒の色ですが、茶色だと中身が透けてしまいますので、白色の封筒がベストです。
封筒に書く宛名は略さずに正式名称で書きましょう。
早めの対策でインターンへの参加権を勝ち取ろう!
いかがでしたか?
エントリーシートをインターン選考の段階で書くためには、今から動き出したほうが良いでしょう。
インターンに参加することで企業への理解が深まりますし、好印象を与えることができれば内定にも近づきます。
エントリーシート対策やインターンを真剣に取り組めば、採用選考の時期に他の学生との差別化を図ることも可能です。
ぜひこの記事を参考に、インターン選考のエントリーシートを書いてみてください!