MRにおすすめの転職エージェント・転職サイト11選！MR転職に強い29社比較一覧表や選び方も紹介

MRとは、医薬品の営業担当者です。製薬業界の中では比較的、未経験でも転職しやすい職種として知られています。しかしMRへの転職はどのように進めれば良いのか、どの転職エージェントや転職サイトを利用すればよいのか、多くの疑問や不安があるでしょう。

この記事では、MRの転職におすすめの転職エージェント・転職サイトを、比較ランキング形式で紹介します。

MRに未経験で転職する際に必要なスキルや、MRの仕事内容など、転職に役立つ情報を網羅しました。

MR向けの転職サイト・転職エージェントの選び方についても、詳しく解説しています。

また記事の最後には、MRの転職に強い29社の比較一覧表も掲載しています。

※2024年7月時点の公開求人数を掲載しています。取り扱い状況により、一部地方の求人がない場合もございます。

製薬業界の転職におすすめの転職エージェント・転職サイト！求人動向・年収・未経験の可否も徹底解説

MRの転職に最適な転職エージェント・サイトの選び方

利用する転職エージェント・転職サイトによっては、MRの求人情報が少ない、MRの転職事情に詳しいアドバイザーが在籍していない、ということがあります。

次のポイントを確認し、MRの転職に強い転職エージェント・サイトを選びましょう。

MRの求人が豊富か

最も重要なのは、MRの求人が多い転職エージェント・サイトを選ぶことです。

求人の選択肢が多ければ、希望する条件に合った職場を見つけやすくなります。

各エージェント・サイトの公式ページで、MRの求人件数を確認してから登録すると良いでしょう。

大手総合型と業界特化型を併用する

MRの転職では、大手総合型と業界特化型の転職サイト・転職エージェントを併用するのがおすすめです。

大手総合型の転職サービスは、取り扱っている業種・職種が幅広く、広い視野で転職を検討できます。MRの求人数も多いです。

一方、MRや製薬業界に特化した転職サイトや転職エージェントは、医薬品業界・製薬会社の動向に詳しく、MR職の求人を効率的に探せるメリットがあります。

また、MRの転職支援の経験が豊富なコンサルタントが多いです。彼らはMRならではの転職事情や、医薬品業界に精通しています。より適切なアドバイスを提供してくれるでしょう。

公式サイトでアドバイザーのプロフィールや専門分野をチェックできる場合もあるので、確認してみましょう。

複数の転職エージェント・転職サイトを併用する

転職サイト・転職エージェントは、1人で何社でも登録できます。転職活動を効率的に進めるには、複数の転職エージェントや転職サイトを併用するのが効果的です。

大手の転職サイト・転職エージェントでも、すべてのMRの求人を網羅しているわけではありません。異なる転職サイト・転職エージェントを同時に利用することで、より多くのMRの求人情報にアクセスできます。

希望に合う企業や、優秀なアドバイザーと出会える可能性が高まるでしょう。

MRの転職におすすめの転職エージェント・サイト

MRの転職におすすめの転職エージェント・サイトは、次の11社です。各社の特徴を表で比較しました。

各サービスの特徴を活かし、幅広く情報収集を行ってください。

※2024年7月時点の公開求人数を掲載しています。取り扱い状況により、一部地方の求人がない場合もございます。

理系出身者におすすめの転職エージェント・サイト徹底比較！年収アップを狙える転職サービスや理系出身者で未経験転職におすすめのサービスを紹介

doda

dodaは大手総合型の転職サイト・転職エージェントです。製薬業界やMRの求人数も非常に多く、大手企業の求人や、未経験者歓迎の求人も見つけやすくなっています。

dodaの求人数は240,795件と、数ある転職サイトの中でも非常に多いです。MR、CRA、医療機器営業、品質管理・保証といったメディカル業界の求人を専門的に取り扱う、「dodaメディカル」というカテゴリーもあります。自分で求人を探して応募するだけではなく、エージェントサービスを利用し、今後のキャリアやおすすめの転職先についてアドバイスを受けることも可能です。

また、dodaメディカルには、メディカル業界専任のキャリアアドバイザーが在籍しています。MR向けの転職コンテンツも充実しており、MR経験者のための個別相談会もあるのでおすすめです。

dodaの詳細
会社名	パーソルキャリア株式会社
住所	〒100-6328 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F

dodaの評判・口コミを徹底調査！特徴やサービス内容までくわしく紹介

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ビズリーチ

ビズリーチは、即戦力になれるハイクラス人材に特化した転職サイトです。　登録すると、管理職や専門職、次世代リーダー、グローバル人材などに向けた、高品質なスカウトが届きます。

ビズリーチでは、3分の1以上が年収1000万円以上の求人※1です。厳選された28,900社以上※2の企業がビズリーチを利用しており、一定の基準を満たした優秀なヘッドハンターも7,300人以上※2います。

転職すると年収が下がるリスクを抱えながら転職活動しているMRも多いですが、ビズリーチでは役職つきの求人や、好待遇な求人だけを専門に扱っているので、年収を維持したい・上げたい人におすすめです。MRの経験を活かして、キャリアアップも実現できます。

※1　2023年10月末時点
※2　2024年1月末時点

ビズリーチの評判・口コミは最悪？ばれるって本当？悪質・ひどいと言われる実態を徹底解説【2024年最新】

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MR BiZ

MR BiZは、製薬メーカー・CSOのMR求人専門の転職エージェントです。MRとして就業経験がある方や、MR認定資格をお持ちの方向けのサービスとなっています。

「もし良い新薬や良い条件に巡り会えたら転職したい」というMRの本音をサポートするために、MRが転職で必要とする情報を網羅しています。情報を一度に収集・比較することが可能です。

ただしMR BiZの公開求人数は、かなり少なく、2024年7月時点で28件のみです。とはいえ転職を希望する企業や、条件に合致する企業が募集を始めた際に、通知を受け取れます。求人情報の取りこぼしが少ないです。

さらにMR転職のプロが、「実務経験が2年しかないが、経験3年以上必須の求人に応募したい」といった、応募条件に関する交渉や、年収に関する交渉も代行してくれます。書類選考に強い応募書類の添削や、面接術のレクチャーも実施中です。土日のカウンセリングにも対応しています。

MR Bizの詳細
会社名	株式会社クイック
住所	〒530-0018 大阪市北区小松原町2-4　大阪富国生命ビル

type転職

type転職エージェントは、IT/WEB、ハイクラス、事務/管理、営業、販売/サービスの転職支援に強い転職サービスです。これら5つの領域には、専門のアドバイザーが在籍しています。「営業や販売の経験を活かして転職したい」「MRとして培った営業経験を異業種で活かしたい」という方におすすめです。

type転職エージェントには、今まで34万人の転職支援をしてきた実績※1があります。20年以上もの歴史を持っている老舗ならではの安心感が魅力です。求人数は、非公開求人と合計で、27,000件以上あります（2024年7月時点）。

さらに、利用者の年収up率が79％※2と高い点も魅力です。営業・販売・MR経験者で、年収アップを目指す人にもおすすめとなっています。

※1　type転職エージェントを通じて、転職を成功させた方の累計数（2023年1月現在）
※2　年収up希望者の年収up率（計測期間2021年10月1日～2022年9月30日/自社調べ）

type転職エージェントの詳細
会社名	株式会社キャリアデザインセンター
住所	〒107-0052 東京都港区赤坂3-21-20 赤坂ロングビーチビル

type転職エージェントの評判は悪い？口コミから特徴やメリット・デメリットを徹底調査

type転職エージェントへ無料登録

JACリクルートメント

JACリクルートメントはイギリスで誕生した、ハイクラス向けの転職エージェントです。日本では1988年に転職サービスを開始して以来、30年以上にわたって実績を積み上げてきました。

外資系企業やグローバルポジションへの転職に強く、中国等の世界11カ国に34拠点があります。また、メディカル系クライアント企業との太いパイプも持っています。

英文レジュメの添削や、英語面接対策などのサポートも受けられるので、「語学力を活かしてMRに転職したい」という方にもおすすめです。

JACリクルートメントの詳細
会社名	株式会社ジェイエイシーリクルートメント
住所	〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目105 神保町三井ビルディング

JACリクルートメントへ無料登録

JACリクルートメントの評判は良い悪い？口コミからメリット・デメリットを徹底調査

LHH転職エージェント

LHH転職エージェントは、世界60の国と地域で事業を展開する大手総合人材サービス会社「アデコ」が運営しています。外資系企業や日系大手企業などのハイレベルな求人を取り扱う転職エージェントです。

年収700万円以上の求人が多く、MRとしての専門知識や、営業職としての実績を活かして転職したい人に向いています。求人数はそれほど多くないですが、世界最大級のグローバル企業というネットワークを活かした、独自の求人や非公開求人が強みです。LHH転職エージェントで転職した人の62%が年収アップしています※。

また、ハイクラス向けの転職エージェントは「スキルや経験が不足している」という理由で、登録・面談を断ってくることがあります。しかしLHH転職エージェントでは、面談希望を断わられにくいです。MRへ未経験転職で大手ではなかなか相手にしてもらえない場合でも、頼れる存在です。

1人のキャリアコンサルタントが、求人先の企業と求職者の両方を担当するスタイルなので、求人情報が正確でミスマッチが少ない、というメリットもあります。

※2023年4月LHH転職エージェント調べ

LHH転職エージェントの詳細
会社名	アデコ株式会社
住所	〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-7-1　霞が関東急ビル

LHH転職エージェントの評判・口コミをもとにメリット・デメリットを徹底調査

LHH転職エージェントへ無料登録

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、国内最大級の転職エージェントです。求人数がトップクラスで、さまざまな業界の優良求人を取り扱っています。

公開求人も多いですが、特に非公開求人数の多さが強みです。約30万件もある※1ので、好待遇な隠れた求人を紹介してもらえる可能性があります。

異業種からMRへの転職にも、MRからMRへの転職にも、MRから異業種への転職にもおすすめです。面接対策や履歴書・職務経歴書の添削など、転職活動の無料サポートも充実しています。平日夜や土日祝日の相談もOKなので、在職中の転職活動を効率よく進めることができます。

※1　企業が採用を予定している人数2023年3月23日時点

リクルートエージェントの詳細
会社名	株式会社リクルート
住所	〒100-6640 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー

リクルートエージェントの評判は悪い？口コミからメリット・デメリットを徹底調査

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MRウォーカー

MRウォーカーは、MR、MSL、臨床研究職などの転職支援をおこなっています。製薬メーカー、CSO企業、医療機器、治験企業などへの転職に適したサイトです。

求人数は少ないですが、10年以上の経験をもつ、メディカル業界専任のコンサルタントが常駐しています。MR出身のベテランコンサルタントも在籍しているので、MRやメディカル業界に詳しい担当者からのサポートを期待する人におすすめです。

土日祝日、21時以降の夜間も相談できます。365日、いつでも転職相談を受け付けているので、忙しい人にもおすすめです。地方在住の方でも、最寄り駅付近で対面相談の実現が可能となっています。

MRウォーカーの詳細
会社名	株式会社キャリアスタジオ・ジャパン
住所	〒103-0027 東京都中央区日本橋3-2-14 新槇町ビル別館第1

MR de R

MR de Rは、MRと製薬・メディカル業界に特化した転職エージェントです。業界に精通したコンサルタントが、キャリアプランを提案してくれます。

MR専門の転職エージェントだからこそ、きめ細かいサポートが受けられます。MRの求人だけではなく、MRの経験が活かせる別の職種の求人もあるので、キャリアチェンジを考えている方にもおすすめです。

年収1,000万円前後の高収入な求人もあります。1～2分程度で簡単に登録できるので、気になった人は利用してみてください。

MR de Rの詳細
会社名	MWH HR Products株式会社
住所	〒107-0062 東京都港区南青山1丁目3−3 青山1丁目タワー 4階

CSOナビ

CSOナビは、コントラクトMR転職専門サイトです。登録すると、MR転職に精通したMR専任コンサルタントが、それぞれに最適なコントラクトMR求人を提案してくれます。

求人数は56件しかありませんが、コントラクトMRへの求人を目指す方にはおすすめです。また、「リモートMR求人情報」や、「ミドル・シニアMR求人情報」も、数は少ないですが掲載されています。

コントラクトMR転職に関する情報も掲載されているので、情報収集のために活用したい方にも適しています。

CSOナビの詳細
会社名	株式会社キャリアスタジオ・ジャパン
住所	〒103-0027 東京都中央区日本橋3-2-14 新槇町ビル別館第1

アンサーズ

Answers（アンサーズ）は、製薬業界に特化した転職サイトです。MRだけではなく、品質管理/品質保証、PMS、リエゾン、薬事など、さまざまな職種に対応しています。

公開求人数は1,739件（2024年7月16日時点）と少なめです。しかしMRの求人を効率的に探したい人や、製薬業界での経験を活かして転職したい人、理系出身の専門性の高さを活かして転職したい人にはおすすめできます。

大手企業の求人もあるので、製薬業界で年収アップやキャリアアップを目指す方にもおすすめです。

アンサーズの詳細
会社名	株式会社クイック
住所	〒530-0018 大阪市北区小松原町2-4　大阪富国生命ビル

MRの転職を成功させるコツ

MRの転職を成功させるコツは、次の通りです。

コミュニケーション力・プレゼンテーション力・論理的思考力などをアピール

「薬剤師の資格を持っている」「医学部・薬学部出身」などの背景を持たない人は、面接で何をアピールすればいいのか、不安に感じるでしょう。

MRへの転職でアピールできるポイントがないと感じる人は、コミュニケーション力を強調して伝えるのがおすすめです。接客・販売や営業などのエピソードを交えて説明しましょう。

また、論理的思考力やプレゼンテーション能力なども、医薬品について説明するうえで役立つので、重宝されやすいです。

給与額だけで転職先を判断しない

年収アップのために転職するなら、大手製薬会社などの年収レンジの高い企業か、または希少疾患用医薬品を扱う企業に転職するのがおすすめです。ただし、年収アップを目的に転職する場合は、求人で提示される給与額だけで判断するのは危険です。

応募先の年収を正確に把握するには、入社後の給与体系や評価方法もチェックすべきです。特に評価方法は、「売上金額を重視する」「専門知識や行動量を重視して評価する」など、企業ごとに評価の基準が異なります。

また、実際にどのくらい年収アップできるのかを知る上で、非課税の営業日当の金額や、住宅手当などの福利厚生のチェックも必須です。

志望先の実態を把握する

MRの転職は売り手市場と言われていますが、妥協無く自分のやりたい領域に合った求人を探しましょう。

そのためには求人情報に書かれていることを読むだけでなく、実際の勤務時間や担当領域先の病院・医師の雰囲気なども事前に調べておくことが大切です。転職エージェントでも、志望先の実態を詳しく教えてもらうことができます。

キャリアアップ・年収アップしやすい職種に目を向ける

「すでにMRの経験がある」「製薬業界で経験がある」という人が、キャリアアップのために転職したい場合、オンコロジーMRやMSL、または管理職を選ぶのがおすすめです。

これらの職種は、高年収を実現できます。

管理職を目指す場合は、勤務年数5年以上、MR経験が複数領域にまたがっていることが望まれるのが一般的です。

ただし、MRが目指せるキャリアは製薬会社・企業によって異なるため、注意が必要です。

研究職におすすめの転職サイト・転職エージェント8選！比較ランキングや異業種・未経験転職の方法も紹介

MRは未経験でも転職可能？

「MRはまったくの未経験だと、転職が厳しいのではないか」と不安に思う人もいます。

しかしMRは、未経験でも転職できる可能性が高いです。

MRは未経験でも製薬業界に挑戦できる数少ない職種

MRは未経験でも製薬業界に挑戦できる、数少ない職種です。教育システムが充実しているため、短期間でのキャッチアップが可能となっています。また、コミュニケーション能力が高く医療従事者と密な信頼関係ができる人なら、未経験者でも戦力になれます。

なお製薬業界の多くの職種は、基本的に、未経験だと転職が難しいです。

たとえば製薬業界で研究職に就きたいと思っても、「理系大学で学んだ研究テーマに関する専門知識」「院卒以上」などの条件が求められます。

専門知識がない文系出身者でも転職できる

専門知識がない文系出身者でも、MRに就職・転職が可能です。

2016年発表のMR認定センターの調査によると、MRのうち薬剤師の有資格者は13.2％、その他の理系出身者は27.7％、文系出身者は56.9％でした。

MRの出身専攻分野	割合
薬剤師の有資格者	13.2％
その他の理系出身者	27.7％
文系出身者	56.9％

つまりこの調査では、薬剤師含む理系出身のMRよりも、文系出身者のMRのほうが多かったということになります。

MRの場合、医薬品に関する理系の学歴を持たない人でも、基本的には問題なく転職できるということです。

理系出身者・業界経験あり・医薬品の知識ありだと有利

以上の通り、文系出身でも問題なくMRにはなれますが、医学部・薬学部出身だという人は歓迎されやすいです。また、MRの業務が未経験でも、製薬業界での経験や、医薬品の専門知識があると、転職で評価されます。

しかし、業界経験・医薬品の知識がなくても応募できる求人は多いです。

MRにとって医薬品の知識は、どんな企業でも必須ですが、「採用された後に身に付ければよい」としている求人が複数見られます。

とはいえ、採用されたとしても、「本当に医薬品の知識が身につくのか」「自分に務まるのか」と不安に感じるでしょう。

しかし、専門知識がなくても、心配しすぎることはありません。

MRとして転職した後は、ほとんどすべての企業で、「MR認定資格」の取得が義務づけられます。資格試験に向けた勉強を通じて、MRに必要な医薬品の知識を身につけられるのです。

企業によっては英語力も有利だが必須ではない

さらに英語ができると、新薬の最新情報を英語で収集したり、海外企業との会議に参加したりできるので、外資系企業・日系企業問わず有利になることがあります。

ただし、英語力がなくても応募できる求人は多いです。

外資系やグローバル求人に強い転職サイト・エージェントを徹底比較！選び方のコツと利用のメリットを解説

自動車免許は必須

MRに未経験で転職するためにほぼ必須なのは、自動車免許です。MRは基本的に、都市部でも地方でも、車で移動します。

そのため、自動車免許を持っていない人は、まず取得しましょう。

営業や販売の経験が必要な求人も多い

営業や販売の経験を必須条件にしているMRの求人も多く見られます。

MRへの未経験転職で企業側から特に見られているポイントは、コミュニケーション力だからです。MRは未経験でも、営業や販売などの経験がある人は、有利に転職できます。

製品の特徴について人に説明しながら何かを販売してきた経験や、お客様とハキハキと明るくコミュニケーションを取れるスキルは、MRの業務でも活かしやすいです。

営業や販売の経験がないと、応募できる企業が限られてしまいます。

なおMRの採用選考では、20代後半・営業経験5年程度の人の通過率が比較的高いです。若さゆえのポテンシャルと経験の両方を持っていると評価されます。

MRの年収

大手転職サイト「doda」が発表した2020年の『職種別の平均年収ランキング』によると、MRの平均年収は697万円です。生涯賃金は、3億6,446万円にもなります。

同調査によると、MRの平均年収は、投資銀行業務、ファンドマネジャーまたはディーラー、戦略または経営コンサルタントに次ぐ第4位です。しかもMRは、営業系で最も平均年収が高い職種という結果が出ています。MRは高収入を得られる仕事だとわかります。

なおこの調査によると、営業系の職種でMRの次に平均年収が高いのは、医薬品メーカーの営業（平均年収：573万円）、医療機器メーカーの営業（平均年収：559万円）です。MRと一緒に転職先として検討してみるといいでしょう。

なおMRの年収相場は、以下の通り、企業規模に比例します。

大手企業の場合約800万円～1,100万円

年収が高い医薬品会社としては、アンジェス、第一三共、新バイオ製薬、武田薬品工業などがあげられます。

これらの大手医薬品会社は、平均年収が約800万円～1,100万円と、非常に高いです。

なお、上場している製薬会社の平均年収は、有価証券報告書で確認できます。たとえば第一三共株式会社の2024年3月期の平均年収は、有価証券報告書によると、1,113万円（平均年齢: 45.5歳）でした。

これはMRだけの平均年収ではありませんが、ひとつの目安になるでしょう。

外資系企業の場合～1200万円

たとえば「サノフィ」は、フランスを本拠とする製薬・バイオテクノロジー企業（売上高世界第4位）の日本法人です。このような外資系企業は、日本で上場していないので、平均年収の詳細が分かりません。

しかし転職サイトでさまざまな外資系企業のMRの求人を見てみると、外資系企業のMRの年収は約800万ほど、上限はおおよそ1,200万円ほどだと想定できます。

なお外資系で働いているMRの中には、年収2,000万を超える人もいると言われています。

なお、世界の製薬会社の売上高ランキングTOP10は、すべて海外の企業で構成されています。

中小企業の場合～750万円

中小企業のMRの年収は、上限が750万円程度だと言われています。

年収水準は企業規模に比例するので、高収入を狙うなら大手企業のほうが有利です。

MRの将来性

これから転職するなら、将来性がある仕事を選んだほうがよいといえます。MRに将来性はあるのでしょうか。

MRの数は減っている

MRの数は減少しています。MR認定センターの「2021年版MR白書」によると、MRの数は2013年時点で65,752人でした。しかし2020年時点では53,586人しかおらず、7年間で12,166人減少しています。

最近は医師がMRを必要としなくなってきており、MR職が飽和している状態です。大規模な早期退職を募る企業や、MRの新規採用を控える企業が目立っています。

MRの需要減少の理由

なぜMRの需要が減ってしまったのかというと、大きな要因は、2012年4月からMRによる医師の接待が原則禁止となったことでしょう。2019年には、厚生労働省よって「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドラインについて」が設けられました。

「MRは接待が仕事」と言われていた時代もありましたが、現在では医師と製薬企業の癒着がメディアで大きく報じられた影響もあり、コンプライアンスの強化が求められています。以前よりも営業活動しづらい状況です。

また、営業活動をオンラインで実施する機会が増え、1人の担当者がカバーできる範囲が広がったことも、MRの数が減っている理由です。

さらに、研究開発費の高騰や、新薬がなかなか開発されないことなども、MRの需要減少に繋がっています。

MRという仕事がなくなる可能性は低い

需要の低下と共に、数が減っているMRですが、MRという仕事がなくなる可能性は低いでしょう。

医薬品は人間にとって、なくてはならないものであり、たとえ景気や時代が変化しても、需要が減りにくいです。新薬が開発され続ける限り、その営業をするMRも必要とされると考えられます。

MRのキャリアパス

MRとして働き続けることに不安を感じたら、別の仕事に移ることも考えましょう。

MRが今後目指すべきキャリアパスとしては、以下のものが考えられます。

キャリアアップの王道は、管理職を目指すことです。営業所長やエリアマネージャー、本部の管理職などに昇進する道があります。ただしポジションが限られているので、競争は激しく、険しい道のりです。

また、MRとして身に付けた業界の知識と営業力を活かしやすいマーケティング部門や、専門性が高い「ファーマコビジランス」「MSL」などの職種を目指す道もあります。

加えて、MRから薬剤師への転職も考えられます。薬剤師はMRより残業や転勤が少なく、ワークライフバランスの取れた安定した暮らしを実現しやすい仕事です。

医療機器メーカーをはじめとした、MRと関連性がある他業種の営業職や、MS（医薬品卸販売担当者）なども検討できます。

20代おすすめ転職エージェント22選！未経験・年収アップ・女性向けなど目的別まとめ

MRの転職におすすめの転職エージェント・サイトに関するQ＆A

MRの転職におすすめの転職エージェント・転職サイトに関する、よくある質問に回答します。

MRとは？仕事内容が知りたい

MRとはわかりやすく言うと、医薬品に特化した営業担当者です。病院や薬局などに赴いて、自社の医薬品の安全性や有効性などを、医療関係者に対して説明します。

なおMRは、Medical Representativeの略称であり、日本語では「医薬情報担当者」です。

MRはきつい仕事？楽すぎ？

MRの仕事をきついと感じるかどうかは、人それぞれです。きついという意見もあれば、楽すぎるという意見もあります。

MRには営業ノルマがあります。一度ノルマを達成しても、さらに難しいノルマを課せられることもあるので、「MRは体力的にも精神的にもきつい仕事」と感じる人も少なくありません。

また、「医療従事者との良好な関係構築が難しい」「常に新しい知識をキャッチアップするのが大変」という意見も見られます。

しかし「会社の人間関係のストレスが少ない」「待ち時間が多い」「直行直帰できる」「基本的に自由で、サボってもバレにくい」などの特徴もあり、MＲは楽だと感じる人もいるようです。

とはいえ最近はデジタル化が進んでいるので、訪問した軒数や現在位置などを、会社側に管理される可能性があります。昔よりも自由に過ごせなくなっていると知っておきましょう。

ワークライフバランスを重視したいMRにおすすめの転職先は？

ワークライフバランス重視で転職したいなら、CSO企業のコントラクトMRがおすすめです。勤務地が限定されていて転勤の心配がなく、残業も少ないです。出産などのライフイベントでキャリアが中断している女性MRの復帰に熱心なCSOもあります。

ただし、CSO企業の多くは住宅補助がないため、現職よりも年収が低くなる可能性が高いです。さらに、CSOでは40代前半くらいまでの人材が求められることが多いため、40代後半以降は担当できるプロジェクトがなくなってしまう可能性も考えられます。

MRの年収アップ転職におすすめの転職エージェントは？

ハイクラス向けの転職エージェントがおすすめです。

年収アップ転職するなら、高収入の非公開求人を紹介してもらうことが重要です。非公開求人は高収入の案件が多い傾向にあります。高収入の非公開求人を豊富に取り扱っているのは、ハイクラス求人専門の転職エージェントです。今回ご紹介したビズリーチやJAC

MRからの異業種転職におすすめの転職エージェントは？

MRは年収が高いため、転職すると年収が下がってしまうことが多く、よく確認せずに転職すると収支バランスが崩れてしまう恐れがあります。実際に、転職後の年収が大きく下がることを知って転職を諦めるMRも多いです。

大手の転職エージェントはさまざまな業種・職種の求人が豊富で、キャリアを生かして年収をキープしたまま転職可能な求人を提案してもらえるので、MRの異業種転職に最適です。

MRのキャリアを活かして異業種転職するならどんな仕事がおすすめ？

MRのキャリアを活かして異業種転職したいなら、代表的なところでは以下の選択肢が挙げられます。

・臨床開発モニター（CRA）
・治験コーディネーター(CRC)
・CROの営業職
・医療系広告制作会社
・医療機器メーカー営業
・医療系経営コンサルタント
・医療系人材紹介会社のキャリアコーディネーター　など

他にも生命保険の営業やメディカルライターなど色々な選択肢がありますが、そこに転職することで現状の不満を解消できるかを考えた上で、転職先を選ぶことが大切です。

MR向け転職エージェント・転職サイトの比較一覧は？

MR向け転職エージェント・転職サイトを、比較一覧表でご紹介します。

記事の前半では紹介しきれなかった転職エージェント・転職サイトもあるので、MRに強い転職サービスを多く知りたい方は目を通してください。

転職サイト・エージェント	レビュー
リクルートエージェント	・業界最多の求人数で、求人情報を収集する上で欠かせないエージェント。非公開求人も20万件以上 ・営業力、交渉力が高い ・業種を問わず、転職するなら必ず登録すべきエージェントと言われている ・強引という口コミもある
JACリクルートメント	・国内外に数多くの拠点を持つ、外資系企業とのコネクションが強い転職エージェント。外資系製薬会社とのコネクションも強い。 ・ハイクラス求人に強く、エグゼクティブの転職に適している ・MRから他業種への転職支援にも積極的
MR BiZ	・MR向け求人数が業界最多の転職エージェント ・メガファーマから中堅まで幅広い求人がある ・非公開求人をはじめ、他社が取り扱っていない求人もある ・大手製薬会社やCSOとのパイプが太く、求人発生のリークも早い
type転職エージェント	・首都圏のみに対応する総合型転職エージェント ・1都3県の幅広い求人を網羅しており、求人数は約1万4,000件 ・求人の約80%が非公開求人で、年収アップに成功した利用者は71% ・キャリアアドバイザーは業種・業界ごとに担当が分かれた専任制
パソナキャリア	・3万件以上の求人を保有する、大手総合型転職エージェント ・求人の約70%は非公開求人 ・各専門分野の転職に精通したキャリアアドバイザーによる専任制 ・IT系、企画、マーケティング、営業、メーカーの求人に強い
マイナビエージェント	・2万2,000件以上の求人を持つ、総合型転職エージェント。非公開求人は1万7,000件以上 ・MR、メディカル業界専門のページがあるので求人検索しやすい ・各業界専任のキャリアアドバイザーに担当してもらえる ※首都圏・関西圏に在住の20代〜30代のみ受付中
LHH転職エージェント	・アデコが運営する転職エージェントで、外資系企業の求人に強い ・求人数は1万8,000件以上 ・MRの転職支援にも積極的で、大手製薬会社や関連機関への紹介実績も豊富 ・業界に精通したコンサルタントの支援が受けられる
ビズリーチ	・ハイクラス求人専門の転職エージェント ・無料で登録できるが、本格的に利用するなら有料会員へのアップグレードが必要 ・MRの求人も年収800万円以上の求人のみを取り揃えている ・他のエージェントからのスカウトも受けられる
doda	・メディカル業界の求人数がトップクラスの転職サイト ・MRに特化した転職コンテンツや個別相談会もある ・エージェントサービスもあり、メディカル業界出身のキャリアコンサルタントの転職支援が受けられる
ミクスオンライン	・リクルートエージェントと、医療情報ポータルサイトのミクスオンラインが互いの強みを共有、提携することで、医療関係者が利用しやすいサービスになっている ・医療関係者が多数利用するのでMRの求人も集まりやすい
MRdeR	・MR専門の転職エージェント。求人数は約180件 ・領域別やポジション別など、詳しい条件で求人検索できる ・ベテランMRの求人に絞った検索も可能 ・MR業界に精通したコンサルタントの転職支援が受けられ、入社実績も高い
MRジョブ	・MR専門の転職エージェント。 ・公開求人数は56件程度で、別途非公開求人あり。求人の95%が非公開求人 ・MR出身のコンサルタントにサポートしてもらえる ・夜間、休日も電話相談可能（完全予約制） ・MR向け転職コラムが充実
MRリンク	・MR、医療機器営業専門の転職サイト ・経験者向けの求人数は30件程度だが、大量採用の求人もある ・エリアや領域を指定して求人検索できる ・医療業界出身のコンサルタントにサポートしてもらえる ・入社お祝い金あり
CSOナビ	・コントラクトMR専門の転職エージェント ・CSO企業を徹底比較して、自分のキャリアに最適な企業を選べる ・CSO企業に精通した専任コンサルタントの転職支援が受けられる ・面接とは別に、各企業との非公式面談が可能
アゴラコンサルティング	・MRなどメディカル業界専門の転職エージェント ・求人数は約130件、MR求人も多い ・面接官の教育研修も行っているコンサルタントが支援するので、書類対策や面接対策が充実 ・模擬面接によって、合格率が非常に高くなっている
MR-WALKER	・MR専門の転職エージェント ・MRの利用者数が業界最多 ・登録から相談までを匿名でできる ・社名公開の求人も多い ・検索条件が充実 ・製薬会社年収ランキングなどコンテンツも充実 ・正社員として転職すると転職お祝い金10万円を支給
MR転職ナビ	・MR専門の転職エージェント ・求人数が多く、約450件を保有。内、非公開求人が300件以上 ・ベテランMRも利用しており、30代の利用者がもっとも多い ・MRの転職事情や市場動向に詳しいコンサルタントのサポートが受けられる
メディプラBiz	・製薬、医療系企業専門の転職エージェント ・業種別の特集が組まれており、MRの求人に限定して検索できる ・2017年7月現在のMR求人は35件 ・経験5年以上の、医療業界に詳しいコンサルタントの支援が受けられる
アクターキャリア	・医療、介護業界専門の転職エージェント ・MRに絞って求人検索できる ・医療、介護業界に精通したコンサルタントの支援が受けられる ・登録施設以外の新規開拓、条件交渉も可能 ・社会保険労務士が在籍し、労務に関する相談もできる
アプシェ	・MR専門の転職エージェント ・MRの育成事業も手掛ける会社が運営しているので、業界に精通している ・MR活動報告システムなど、MRが働く企業向けのシステム提供も行っており、企業とのパイプが太い
アポプラスステーション	・MR経験者向け転職サイトで、MR歴25年のベテランMRが社長を務めている ・契約する製薬会社がCSO業界最多の50社以上 ・20～50代まで幅広い年代の求職者に対応できる求人を取り揃えている ・MRの教育、フォロー体制も充実
リクナビNEXT	・リクルートが運営する転職サイト。転職者の8割が利用 ・リクルートエージェントにも同時登録できる ・求人の85%は、他の転職サイトに掲載されていない限定求人 ・スカウト機能があり、非公開求人のオファーが届くことも
en転職	・求人情報のポータルサイトで、年齢や性別によってカテゴリーが分かれている ・希望条件にマッチした求人が掲載されるとメールで知らせてくれる ・レジュメを登録すると、企業からのスカウトを受けられる
マイナビ転職	・求人数約8,000件の転職サイト ・81%はマイナビ転職だけの限定求人 ・スカウト機能あり ・MRの求人掲載数は少ないが、転職ノウハウのコンテンツは充実している。（2017年7月時点のメディカル営業求人数は24件）
enミドルの転職	・en ジャパンが運営する、30～40代のための転職サイト ・常時2万件以上の求人を掲載。年収600万円以上の求人も豊富 ・他社エージェントや企業からのスカウトも受けられる。エージェントが保有する非公開求人は3万7,000件
キャリコネ転職サービス	・企業の口コミ、評判から転職先を探せる転職エージェント ・企業の口コミサイトが運営母体なので、信憑性の高い口コミから面接情報などを得られる ・他社転職サイトに同時登録でき、20万件以上の求人を一括検索できる
ランスタッド	・世界最大級の転職エージェント ・内資系、外資系のMR転職に強く、MRの求人が300件以上 ・全国の求人に対応しており、希望勤務地に海外も選べる ・コンサルタントコンテストの上位入賞者が在籍。利用者の満足度が高い
アイデムスマートエージェント	・大手転職エージェントで、MRの転職支援にも力を入れている ・大手からベンチャー、中小企業まで幅広い求人を取扱い ・求人数が少なく、MRの求人は50件程度。コンサルタントの業界専門性も低い ・サポートは丁寧
エリートネットワーク	・20~30代の転職に強い、正社員専門の転職エージェント ・医療、製薬業界の転職にも強く、MRの求人は約80件保有 ・企業と求職者を1人のコンサルタントが担当するので、ミスマッチが起こりにくく、企業の細かい情報も入手しやすい

MRに転職する際は転職エージェント・サイトを活用して成功させよう

「今よりよい職場に転職したい」といっても、何を重視するかで「よい職場」の条件も違ってきます。キャリアアップしたいのか、年収アップしたいのかなど、転職の目的を明確にした上で、目的に合った転職先を選ぶことが大切です。

また、自分に合った転職先を選ぶには、職場や担当先の病院・医師の雰囲気や、実際の勤務時間などをしっかりリサーチしておくことも大切です。志望先の詳しい実態を知るには、転職エージェントから情報をもらうのが確実です。

本記事を参考に、転職サイトやエージェントを上手に活用しましょう。

MR（医薬情報担当者）の転職先の選び方、ジェネリックMRやコントラクトMR、CSO