中小企業への転職におすすめの転職サイト・転職エージェント比較

転職を考えている方の中には、「中小企業に転職したい」と思っている方もいますよね。

「人手が不足している」と感じている中小企業は多く、実際に60%以上の企業で中途採用の募集意欲があるというデータもあります。（中小企業人材確保に関する調査 株式会社商工組合中央金庫より）中小企業に転職したい方にとって、今は大きなチャンスと言えるでしょう。

しかし、「中小企業の求人の探し方がわからない」「転職経験が少なく不安」という方も多いのではないでしょうか。

中小企業への転職を手助けしてくれるのが、転職サイトやエージェントです。転職サイトやエージェントを利用すれば、求人の紹介だけでなく、面接対策や条件の交渉など様々なサービスが使えます。

本記事では、中小企業に転職する際におすすめの転職サイトやエージェントを紹介します。転職サイトやエージェントの選び方やおすすめの利用法も解説するので、本記事を参考にして中小企業への転職を成功させてください。

関連記事：おすすめの転職エージェント比較ランキングTOP20！各年代におすすめのエージェントや優良サービスを選ぶコツを徹底解説

中小企業に転職する際におすすめの転職サイト・エージェント

中小企業に転職する際に、おすすめの転職サイトやエージェントは以下の通りです。

上に挙げた転職サイトやエージェントの情報や、おすすめの理由をそれぞれ詳しく解説します。中小企業への転職を考えている方は、転職サイトやエージェント選びの参考にしてください。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、転職支援実績No.1の転職エージェントです。圧倒的な求人数を誇り、公開求人が525,661件、非公開求人が403,976件と多くの求人を取り扱っています。

従業員数99人以下の企業の求人も公開求人で89,368件、非公開求人で22,593件あるので、中小企業への転職を希望される方にもおすすめです。

リクルートエージェントはキャリアアドバイザーによる支援も充実しており、履歴書などの提出書類の作成や面接対策など、転職をサポートしてくれます。初めての転職で、不安がある方にもおすすめです。

また、企業への応募や面接などの進捗管理ができる「Personal Desktop」や、入力するだけで職務経歴書が作成できる「職務経歴書エディター」など、転職希望者をサポートするツールも充実しています。

関連記事：リクルートエージェントとリクルートダイレクトスカウトの違い！求人掲載している内容・転職サポートを徹底比較

リクルートエージェントへ無料登録

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、管理職・エグゼクティブ・専門職といった、ハイクラス・ミドルクラスに特化した転職エージェントです。大手優良企業を含む12,000社以上の企業と取引があり、転職支援実績も約43万件と多く、信頼できる転職エージェントになります。

公開求人数は21,472件と決して多くはありませんが、JACリクルートメントの求人の約75%が非公開求人であり、独占求人も多数取り扱っています。また、高年収の求人や管理職などの求人も多いです。中小企業への転職を希望する方で、現在より高い年収や管理職としてのポジションを目指している方に、ぴったりな転職エージェントと言えるでしょう。

ただし、JACリクルートメントはハイクラス向けの転職エージェントなので、経歴によっては適切な中小企業の求人が見つからない可能性もあります。自分のキャリアに自信がある方におすすめの転職エージェントです。

関連記事：JACリクルートメント ハイクラス日本最大&外資系老舗、上昇志向の強いハイキャリア層向け

doda

dodaは、業界最大級の転職サイトです。公開求人数だけでも253,649件と、国内最大級の求人数を誇ります。また、従業員数100名以下の求人も59,268件と豊富なため、中小企業への転職を希望される方にもぴったりです。

dodaの最大の特徴は、転職サイトとエージェント、スカウトの3つのサービスを同時に利用できる点です。自分の転職のスタイルに合わせて、どのサービスを使うのか選べます。

dodaはキャリアアドバイザーによる履歴書などの必要書類の添削や、面接対策にも定評があります。面接などに不安がある方や、初めて転職する方は、dodaのエージェントサービスの利用がおすすめです。

関連記事：dodaの評判・口コミを徹底調査！特徴やサービス内容までくわしく紹介

dodaへ無料登録

ワークポート

ワークポートは転職決定人数No.1を獲得した、総合型の転職エージェントです。83万人の転職相談実績があり、実績に裏打ちされた豊富な知識や経験を有しています。紹介できる求人数も豊富で、公開求人だけでも112,471件もの求人があります。

ワークポートの最も大きな特徴は、転職コンシェルジュの存在です。ワークポートでは、キャリアアドバイザーのことを転職コンシェルジュと呼び、「転職活動にまつわる様々なご要望にお応えする」という想いが込められています。

IT・Web業界を得意としており、IT業界の転職サポートを得意とするコンシェルジュが、転職活動をサポートしてくれます。豊富な知識や経験を活かしてサポートしてくれるので、IT・Web業界の中小企業への転職を考えている方は利用を検討してみてください。

関連記事：ワークポートの評判は？口コミからメリット・デメリットを徹底調査

type転職エージェント

type転職エージェントは、転職支援実績34万人の経験豊富な転職エージェントです。豊富な転職ノウハウがあるので、安心して利用できます。

公開求人が35,064件、非公開求人が21,409件と求人数も比較的豊富です。特にIT業界や営業などの分野が得意なので、これらの分野の中小企業への転職を希望されている方にはおすすめです。

また、ハイクラスな転職も得意としており、年収アップが実現しやすい転職エージェントとして知られています。type転職エージェントを利用した79%の人が、年収アップを実現しています。

関連記事：type転職エージェントの評判は悪い？口コミから特徴やメリット・デメリットを徹底調査

type転職エージェントへ無料登録

ビズリーチ

ビズリーチは、ハイクラスに特化したスカウト型の転職サービスです。年収1,000万円以上の求人が3分の1以上を占めており、管理職などの求人も多数扱っています。高年収や高いポジションで、中小企業に転職したい方に特におすすめな転職サービスです。

ビズリーチの最大の特徴は、企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く点です。企業を紹介してくれるサービスではありませんが、企業から直接スカウトが届くので、効率的に転職活動ができます。

ビズリーチは無料でも利用できますが、有料プランであるプレミアムプランの利用もできます。

	スタンダードプラン	プレミアムプラン
タレント会員（現年収750万円未満）	無料	3,278円（税込）/30日間
ハイクラス会員（現年収750万円以上）	無料	5,478円（税込）/30日間

プレミアムプランは全てのスカウトの閲覧と返信が可能になったり、転職に関するコンテンツの利用や、希望するヘッドハンターとのコンタクトも取れます。積極的に転職活動をしたい方には、プレミアムプランの利用がおすすめです。

関連記事：ビズリーチの評判は？2chの口コミ評価をまとめてみた

ハタラクティブ

ハタラクティブは、まだ職務経験が浅い20代の若手に特化した転職支援サービスです。既卒やフリーターといった方の転職支援も得意としています。18万人の方の転職をサポートしており、20代の転職に関して、豊富なノウハウを持っています。第二新卒といった20代の職務経験が浅い方が、中小企業への転職を希望される場合に、ぴったりな転職エージェントです。

ハタラクティブの特徴は、20代専門のキャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートしてくれることです。求人紹介から履歴書添削や面接対策、入社後のフォローまで徹底サポートしてくれます。キャリアアドバイザーのマンツーマンサポートの結果、書類通過率が96%、転職成功率も80%以上と高くなっています。

また、ハタラクティブはスピーディーな内定獲得が目指せる転職支援サービスです。最短で1週間程度、平均して約1ヶ月程度で就職先を決められるケースが多くなっています。

関連記事：ハタラクティブの評判はやばい？悪い口コミ・良い口コミからサービスの特徴を徹底分析

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、2年連続オリコン顧客満足度No.1を獲得した転職エージェントです。転職後に年収が上がった方の割合も、61.1%と高いのも大きな特徴になります。

新卒で利用する人も多く、新卒採用をする企業とのパイプがあるので、20代向け求人が豊富にあります。また、未経験歓迎の求人も6,421件と豊富にあります。20代で未経験分野の中小企業に転職したい方に、おすすめの転職エージェントと言えるでしょう。

マイナビエージェントでは、キャリアアドバイザーにより、徹底した面接対策を実施することで知られています。質問の受け答えから身だしなみのチェックまで、キャリアアドバイザーが様々な観点からアドバイスをくれるでしょう。「面接が苦手」「面接対策により内定率を上げたい」という人にもおすすめです。

チアキャリア

チアキャリアはベンチャー・成長企業に特化した求人情報サイトです。年間10万人が登録しており、「ベンチャー・成長企業が選ぶ就活サイト第1位」や「成長志向の人材が選ぶ就活サイト第1位」に選ばれるなど、実績も豊富です。

チアキャリアは気になる企業への応募もできますが、スカウトでの転職に大きな特徴があります。プロフィール入力後のスカウト受信率は94.6%と高く、就職成功者の80%以上がスカウトをきっかけに就職が決まっています。

また、独自の自己分析ツールやスキルアップ講座など、様々なコンテンツが利用可能です。

ベンチャーや成長著しい中小企業への転職に興味がある方は、登録してみてはいかがでしょうか。

リクナビNEXT

リクナビNEXTは、日本最大級の転職サイトです。1,178,000件と、圧倒的な求人数を取り扱っています。登録している会員数も472万人、毎週1.7万人以上の人が新規会員登録している転職サイトです。

AIによるマッチング機能や、企業からのオファー機能など、効率的な転職活動をサポートする機能も充実しています。

リクナビネクストには、様々な業種や規模の企業からの求人が掲載されています。中でも中小企業の求人は多く、掲載されている求人の約6割が従業員100名以下の企業です。多くの求人の中から、自分に合った中小企業を選びたい方に、おすすめの転職サイトになります。

リクナビNEXTへ無料登録

中小企業への転職におすすめの転職サイト・エージェントの選び方

中小企業へ転職する場合、転職サイトやエージェントを選ぶポイントは、以下の通りです。

数ある転職サイトやエージェントの中から、自分にあった転職サイトやエージェントを選ばないと、転職を成功には導けません。転職サイトやエージェントを選ぶポイントを、それぞれ詳しく解説します。

求人数が多い転職サイト・エージェントを選ぶ

転職サイトやエージェントを選ぶ際に、最も重視すべきポイントは紹介できる求人数です。

キャリア・転職メディアであるポジサラの調査によると、転職サイトやエージェントを選ぶポイントについて、最も多くの人が「求人数の多さ」を挙げました。紹介できる求人数が多ければ、選べる選択肢が広がるので、自分に合った転職先が見つかる可能性も高くなります。

中小企業の求人を比較する時には、以下のポイントを確認するのがおすすめです。

求人の情報に関して不明な点がある場合、転職サイトやエージェントに聞いてみましょう。

サービスが充実している転職サイト・エージェントを選ぶ

必要書類の添削や面接対策などの、サービスが充実している転職サイトやエージェントであれば、転職を有利に進められる可能性が高くなります。特に「転職活動を初めてする」「転職に自信のない」という方は、サービスが充実している転職サイトやエージェントを選んでください。

以下のようなサポートを提供してくれる転職サイトやエージェントを選ぶと、転職活動の役に立ちます。

転職サイトやエージェントのサポートを有効活用すれば、転職の成功確率も大きく上がります。

経験やスキルに合わせて転職サイト・エージェントを選ぶ

転職サイトやエージェントを選ぶ場合、自分の経験やスキルに合わせて選ぶのが重要になります。転職サイトやエージェントはそれぞれ得意分野が異なり、20代の経験が浅い人に特化したものや、管理職などのハイクラスに特化したものがあるからです。

	おすすめの転職サイト・エージェント
20代の経験が浅い方	リクルートエージェント doda ハタラクティブ マイナビエージェント
年収アップ目的などハイクラス希望者	JACリクルートメント type転職エージェント ビズリーチ

自分のスキルや経験に合った転職サイトやエージェントを選べば、より適切な求人を紹介してもらえる可能性が高くなります。効率よく転職活動をするためにも、自分のスキルや経験を考慮した上で、転職サイトやエージェントを選んでください。

中小企業への転職で転職サイト・エージェントを上手に活用するおすすめの方法

中小企業への転職時に、転職サイトやエージェントを上手に活用する方法は、以下の通りです。

自分に合った転職サイトやエージェントを利用しても、活用法がわからなければ、転職を成功には導けません。転職サイトやエージェントを上手に活用する方法を、それぞれ詳しく解説します。

転職する理由や目的をはっきりさせる

転職活動を始める前に、転職する理由や目的を明確にしましょう。

株式会社マイナビが実施した転職動向調査によると、男性では「給与が低かった（12.1%）」、女性では「職場の人間関係が悪かった（13.7%）」が転職理由として最も多かったと報告しました。

自分が転職する理由や目的がはっきりしないと、どの企業が自分に合っているかの判断ができません。また、キャリアカウンセリングの時に必ず聞かれるので、転職サイトやエージェントに登録する前には考えておくのがおすすめです。

キャリアアドバイザーとの相性を早めに見極める

転職サイトやエージェントを利用する場合、キャリアアドバイザーとの相性をなるべく早めに見極めるのがおすすめです。キャリアアドバイザーとは、転職を希望する人を支援してくれる専門家です。転職が成功するかどうかは、担当するキャリアアドバイザーにかかっていると言っても過言ではありません。

キャリアアドバイザーとの相性を確認するためにも、以下のようなポイントをチェックしてください。

キャリアアドバイザーとの相性は、キャリアカウンセリングなど、できるだけ早い段階で見極めましょう。

多くの転職エージェントでは、利用者の要望に応じて、担当のキャリアアドバイザーの変更に対応してくれます。キャリアアドバイザーとの相性が悪いと思ったら、早めに変更を検討してください。

キャリアアドバイザーには本音を話す

キャリアアドバイザーには、本音を話すのが重要です。本音を話せば、より自分に合った求人や、具体的なサポートを受けられるチャンスが増えるでしょう。

キャリアアドバイザーに本音を隠すことで、以下のようなリスクが発生します。

場合によっては「正直に話すのが恥ずかしい」と思う方もいますよね。しかし、キャリアアドバイザーは数多くの転職をサポートしてきたプロであり、転職を希望する人の強い味方です。

自分の希望や不安などを遠慮なく相談することが、転職成功への一番の近道です。自分の状況を正直に話せば、キャリアアドバイザーとの信頼関係の構築にもつながります。

2週間に1回程度は連絡する

転職サイトやエージェントを利用する場合、2週間に1回程度はキャリアアドバイザーに近況などを連絡するようにしてください。手厚いサポートを受けるためには、転職サイトやエージェントへの定期的な連絡が欠かせないからです。

キャリアアドバイザーへの連絡が少ないと「本気で転職する気がない」と受け取られ、求人の紹介件数が少なくなるなど、サポートの質が低下する恐れがあります。

また、キャリアアドバイザーからのメールや電話があった場合、なるべく早く返信するのも重要です。

キャリアアドバイザーと信頼関係を構築し手厚いサポートを受けるためにも、定期的に連絡や、なるべく早い返信を心がけましょう。

複数の転職サイト・エージェントを利用する

転職を成功させるためには、複数の転職サイトやエージェントを利用するのがおすすめです。

リクナビNEXTが実施したアンケートによると、2社以上の転職サイトやエージェントを利用した人は、全体の73.4%でした。

複数の転職サイトやエージェントを利用すると、以下のようなメリットがあります。

複数の転職サイトやエージェントを利用する際には、あまり多く利用せずに、2〜3社に絞ると良いでしょう。あまりにも多くの転職サイトやエージェントを利用すると、デメリットの方が大きくなるからです。

複数の転職サイトやエージェントを利用して、中小企業への転職を成功に導いてください。

総合型と特化型を併用するのが効果的!

転職サイトやエージェントを複数利用する場合、総合型と特化型を併用すると効果が大きいです。総合型と特化型を組み合わせると、幅広い多くの求人を把握しながら、業界や職種などの深い情報や求人を確認できるからです。

総合型	多くの業界や職種、属性の求人を取り扱っている 特化型より取り扱っている求人数が多い
特化型	特定の業界や職種、属性の求人を取り扱っている 各業界や属性に精通したキャリアアドバイザーの支援が受けられる

IT業界の中小企業に転職したい場合には、総合型とIT 業界に特化した転職サイトやエージェントを利用しましょう。ハイクラスへの転職を希望する場合には、総合型とハイクラス向けの転職サイトやエージェントを選べば、転職が成功する可能性が高くなります。

自分の転職したい業界や職種、自分の属性などを考えた上で、転職サイトやエージェントを慎重に選んでください。

中小企業に転職するメリット

中小企業への転職には、大企業への転職にはない魅力があります。

中小企業に転職するメリットがわかれば、転職後にメリットを活かせる可能性が高くなります。メリットをそれぞれ解説するので、中小企業に転職するかを判断する材料にしてください。

幅広い仕事の経験が詰める

大企業で働く場合と比較して、中小企業で働くと幅広い様々な仕事にチャレンジできる可能性が高くなります。大企業と比較して、中小企業では社員数が少なく、一人の社員が複数の業務を兼務するのが一般的だからです。また、社員が少ないので、分業体制が整っていないケースも多くあります。

幅広い仕事の経験を積むメリットは以下の通りです。

中小企業で幅広い仕事を経験できれば、あなたの成長につながるでしょう。特にキャリアが浅い若い人材には、中小企業での経験は自分を成長させてくれる良い機会となります。

「若いうちから様々な経験を積み、キャリアアップしたい」と考えるなら、中小企業への転職は有効な選択肢と言えるでしょう。

若いうちから責任あるポジションを任されやすい

特に若い人材にとって中小企業に転職する魅力の一つとして、早い段階から責任ある仕事を任されるチャンスが大きい点が挙げられます。大企業の場合は年功序列の傾向が強く、若手が役職に就くのが難しい場合が多いです。しかし、中小企業では社員数が少ないため、若手でも実力次第では早期に重要な仕事を任される場合があります。

人事コンサルティングなどの事業を行うセレクションアンドバリエーション株式会社の調査によると、大企業と比較して、中小企業の管理職の平均勤続年数は短いことが分かりました。

若いうちから責任ある仕事を任されると、以下のようなメリットがあります。

中小企業での早い段階での責任ある仕事の経験は、個人成長だけでなく、自分の市場価値を高めてくれます。責任が重くストレスも多くなるかもしれませんが、仕事の達成感は格別です。

中小企業での責任ある仕事の経験は、転職市場での大きなアドバンテージになるでしょう。

経営陣との距離が近い

大企業と比較して、中小企業では社長や役員と直接コミュニケーションがとれる機会が豊富にあります。社員数が少ないので、経営陣と日常的に意見交換することも珍しくありません。

経営陣と距離が近いと以下のような経験が積める可能性があります。

特に将来独立を考えている方には、社長などの経営陣と近いところで仕事ができる経験は、大きな財産となるでしょう。経営陣に意見や提案ができれば、経営に直接反映させられる可能性も高く、やりがいを感じやすいです。

転勤が少ない

大企業より中小企業の方が、転勤する機会は少ないです。大企業と比較して中小企業は従業員数が少なく、全国に支店や営業所を持つケースは珍しいからです。

転勤が少ない点は、以下のような人にとって魅力的と言えるでしょう。

「引っ越しを心配せずに、腰を据えて働きたい」という希望を、中小企業であれば叶えてくれる可能性が高いです。転勤が多い場合と比較して生活が安定しやすく、長期的なライフプランを立てやすいという利点があります。

中小企業に転職するデメリット

中小企業には大企業にはないメリットがある一方で、デメリットもあるので注意が必要です。

中小企業に転職するデメリットを理解しないまま転職してしまうと、転職を後悔する可能性があります。デメリットをそれぞれ詳しく解説するので、十分検討してから転職を判断してください。

年収が低い傾向にある

大企業と比較して、中小企業は年収が低い傾向にあります。

令和5年賃金構造統計調査によると、どの年齢区分においても、大企業より中小企業の方が賃金は低いです。特に年齢が高くなるにつれて、賃金の差は広がる傾向にあります。大企業と比較すると、55〜59歳の年齢区分では中企業で約6万円、小企業で約10万円低くなっています。

大企業では、安定した経営基盤があるので、より高水準の給与が提供できる場合が多いです。しかし、中小企業では大企業ほど経営基盤が安定していない場合が多く、高水準の給与を提供しづらい傾向にあります。

業務負担が大きくなりやすい

大企業と比較すると、中小企業では一人にかかる業務負担が大きくなる可能性が高いです。従業員数が少ないので、一人が複数の業務をこなすのが一般的なためです。

中小企業は従業員が少ないので、様々な業務が学べ裁量権も多く、自分を成長させてくれるでしょう。ただし、少ない人数で多くの業務をこなす必要があるので、一人当たりの業務負担は増加しがちです。

業務負担が大きくなると、以下のようなデメリットが発生する可能性があります。

中小企業に転職する際には、業務範囲や残業を含めた労働時間をしっかり把握するのが重要です。

教育体制が不足している場合がある

中小企業では、教育体制が整っていないケースも多くあります。また、大企業と比較してマニュアルが作り込まれているケースは少なく、入社後の仕事のフォローが十分でない場合も多いです。

株式会社商工組合中央金庫が行った調査によると、人材育成を「現場に任せている」「特に決めていない」と答えた中小企業が約6割を占めました。

中小企業では教育体制が不足しているケースが多い理由は以下の通りです。

中小企業に転職した場合、「実務をこなしながら覚えていく」というOJT形式の教育が中心となります。教育体制が不足している場合が多いので、「自分で学ぶ意欲がある」「独学でも成長できる」という方でないと、スキルアップに苦労する可能性があります。

中小企業に転職を考えるのなら、入社前に会社の教育方針をしっかり確認しましょう。

経営が不安定になりやすい

大企業と比較すると、中小企業では経営が不安定になるリスクが高いです。中小企業の経営が不安定になりやすい理由は、以下の通りです。

会社の経営が不安定だと、給与の削減や賞与のカットなど収入が不安定になる可能性があります。また、倒産により職を失うことも考えられます。

中小企業は経営が不安定になるリスクが高いので、財務状況や将来性などをしっかりと調べた上で、転職するのが重要です。会社の財務状況や将来性がわからない時には、転職サイトやエージェントに尋ねてみましょう。

中小企業に転職サイト・エージェントを利用して転職する際によくある質問

中小企業に転職サイトやエージェントを利用して転職する際に、よくある質問をまとめました。

それぞれ詳しく解説するので、中小企業に転職サイトやエージェントを利用して、転職する際の参考にしてください。

中小企業の定義って何ですか？

中小企業の定義は、中小企業基本法によって定められており、業種ごとに資本金または従業員数によって分類されています。

	資本金または出資総額	常時使用する従業員数
製造業、建設業、運輸業、その他	3億円以下	300人以下
卸売業	1億円以下	100人以下
サービス業	5千万円以下	100人以下
小売業	5千万円以下	50人以下

「資本金または出資総額」または「常時使用する従業員数」のいずれかを満たす企業が、中小企業と定義されています。

日本の中小企業数は約336万社で、全企業数のうち99.7%にあたります。約3310万人の人が中小企業で働いており、日本全体の従業者数の70%にあたります。（2024年版中小企業白書  中小企業庁より）

中小企業の転職に向いている人の特徴は?

中小企業の転職に向いている人として、以下のような特徴が挙げられます。

逆に中小企業への転職が向いていない人の特徴は、以下の通りです。

中小企業に転職する際には、自分が中小企業に合っているかを考えた上で、転職するのがおすすめです。

転職サイトやエージェントを利用するデメリットはありますか?

転職サイトやエージェントを利用するメリットは大きいですが、デメリットも存在します。転職サイトやエージェントを利用するデメリットは、以下の通りです。

転職サイトやエージェントを利用するデメリットはありますが、担当のキャリアアドバイザーを変更したり、連絡する時間を指定することにより十分に対処可能です。

デメリットに比べてメリットの方が大きいので、中小企業に転職する際には、転職サイトやエージェントを利用するのがおすすめです。

転職サイトやエージェントにはいつ登録すべきですか?

転職サイトやエージェントには、転職希望時期の3〜6ヶ月前までに登録するようにしましょう。転職サイトやエージェントに登録する時期が遅いと、自分が希望する時期までに転職活動が終わらない可能性があります。

厚生労働省が行った転職者の実態調査によると、転職活動を始めてから退職するまでの期間として、6ヶ月以内であった割合は約60%でした。

また、リクルートエージェントを利用して転職した場合の転職活動期間として、90日以内が52.7%で最も多い結果となりました。

転職時期が未定の場合、登録だけはしておくのがおすすめです。キャリアプランの相談や、市場価値の確認などができるからです。

早めに登録して情報収集を始めれば、より転職が成功する可能性が高くなるでしょう。

中小企業への転職は転職サイト・エージェントの利用がおすすめ!

中小企業に転職する場合、転職サイトやエージェントを利用するのがおすすめです。転職サイトやエージェントを利用すれば、求人を紹介してくれるだけでなく、面接対策や条件交渉などのサービスが受けられます。

中小企業に転職する場合、おすすめの転職サイトやエージェントは以下の通りです。

中小企業に転職すれば、幅広い業務経験が積めるなど、大企業では得られにくい貴重な経験ができるでしょう。本記事を参考にして、転職サイトやエージェントを上手に活用し、転職を成功に導いてください。