事務職は、デスクワークで体力も必要なく、残業も少なめで女性を中心に人気の仕事ですよね。
しかし、現在は事務職として勤務しているものの、さまざまな理由から「もう辞めたい…」と思っていませんか?

でも、どうせ転職するなら、事務職として働いてきたことを活かせる転職先を見つけたいものですよね。
そこでここでは、事務職から異業種に転職する際に事務職のスキルや経験を活かして有利に転職できる転職先を紹介します。

事務職での経験を活かして、少しでもよい条件で働ける異業種の転職先を見つけましょう。

事務職を辞めたい理由は?

毎日ルーティンワークで変化がない

事務職の仕事は、基本的に毎日が同じ仕事の繰り返しで、特に目新しいこともなく、いつもの書類をいつものように処理して、いつもの業者にいつものように対応して…。
特に緊迫した状況に追い込まれることも少なく、ストレスはたまりにくいものの、いつも同じすぎて辛いという人も多いものです。

特に小さな企業や施設・工場での事務ともなると、事務職員の数が少なく、休憩中に話す相手もいないために息抜きにも変化がなく、ただスマホを見てるだけ…。

ルーティンワークはストレスが少ないかわりに、「つまらない」と感じることの原因にもなってしまいます。

事務の仕事にやりがいを感じられない

自分の仕事がどれだけ会社の役に立っているのか、どれだけ会社の利益に貢献しているのかが実感しにくいと感じている事務職の人もいます。
営業部などは、契約本数や売上金が直接評価として社員にフィードバックがあり、自分の頑張りが評価されたという実感を持ちやすいものですが、事務職は違います

自分がどれだけたくさんの書類を処理しても、自分の頑張りが目に見えず、また評価もされにくいため、「何のために今ハンコ押してるんだろう…」「この人にお茶を出すために大学を出たのかな…」と、いまいちやりがいを実感できない人も多いのです。

給料が安い

どんな優良企業の求人を見ても、直接部門の営業部と、間接部門の事務職とでは、給与面の待遇にかなりの差が見られます。
さらに営業部では契約に応じた成果給が発生する企業が多く、事務職はたとえ前月よりも多くの書類を作成したからと言って、金銭的な見返りはありません

毎月同じ金額の給与明細を見ては、「同じ会社なのに、どうして事務だからって給料が低いんだろう…」とため息をついている人も多いのではないでしょうか。

昇給がない

事務職の給与体系は、企業によっても異なりますが、営業部や人事部などと違って、昇給することがほとんどありません
昇給したとしても、ベースが低いのであまり実感がないことと、昇給額が他部署に比べてかなり低いため、どれだけ昇給したとしても、入社1年目の他部署社員を上回ることはないのです。

同じ年齢の他部署社員自分よりもかなりよい年収をもらっていることも、給与支払いの事務をこなしていれば把握できるため、なおさら辛い思いをしてしまいますよね。

誰にも感謝されない…どころか、文句を言われる

間接部門だからこその悩みですが、事務の仕事はやって当然、書類を回しても、電話をまわしても、「ありがとう」なんて誰にも言われることがない仕事です。

お礼を言われないことには慣れたとしても、電話をまわして「今忙しいんだよ!」とイライラをぶつけられたり、領収書の提出漏れがあって回収しようとしても「こまかいんだよ!」と相手の不備なのに逆ギレされたり…。

感謝もされず、文句を言われながら仕事を続けることは、大きなストレス要因になってしまいます。

事務職から転職、後悔しないために注意すべきこと

事務職正社員にまた戻るのは困難

事務職から転職する前に、後悔しないためにも考えておくべきことがいくつかあります。

まず、事務職での正社員求人はほとんどないことです。
事務職の求人は、その多くが契約社員派遣社員パートタイマーであることが多く、正社員という雇用形態での募集はあまり行われていません。

元事務職だとしても、正社員として事務職に復帰するのは困難であることを覚悟しておきましょう。

商社や大手企業の事務職は女性の憧れだが、中途からでは採用はほぼ無い

人気の業種である商社や、一部上場企業の事務職は、会社の立地条件もよく、待遇にも恵まれているため、女性にかなりの人気を誇る仕事です。

ところが、上記のような企業の事務職のほとんどは新卒採用に限定しており、中途採用での募集を行っていません。
たまに中途採用の枠がある企業もありますが、それでも第二新卒などの若年層に限られており、キャリア採用は行われていないのです。

異業種への転職は容易ではない

特殊な業界でない限り、これと言って特筆すべきスキルが無いのが事務職です。
書類作成や電話対応という仕事内容に専門性は求められず、それが給与にも反映されているということもあります。

器用貧乏という言葉もありますが、幅広くさまざまな事務仕事に対応できるからこそ、何かを極めるということがない事務職では、全くの未経験でスキルもなく異業種に転職するのは難しいのが現実です。

事務職から異業種に転職、おすすめの転職先は?

営業アシスタント

営業職が営業にまわっている間に、書類作成、取引先との連絡・調整などのアシスタント業務を行うのが主な仕事内容です。
営業アシスタントは、企業にもよりますが、営業に同行してアポイントをとったり、議事録作成のために会議に出席することもあります。

そのため、外出する機会も多く、業務内容にもメリハリが出ます。
業務内容では、事務職で培ったPCスキルや電話応対のスキルも活かすことができ、転職後のギャップが少ない仕事です。

さらに、営業成績に関わるような働きをした場合は、営業アシスタントにもインセンティブを支給する企業もあるため、給料が低いことで悩んでいる事務職の人におすすめです。

高齢者福祉施設の介護職

「ありがとうと言われる仕事がしたい」と思っている事務職の人におすすめなのは、対人援助職です。
その中でもおすすめは、一部上場企業が運営母体となっている高齢者福祉施設です。

介護業界はいつでも人手不足であり、未経験でも中途採用に積極的です。
しかも、社会福祉法人ではなく、一部上場企業で勤務することで、低賃金な印象の強い介護職でも、初任給で20万円を超えるところもあります。

何よりも、対人援助職である介護職は、毎日利用者と直接関わるために、利用者やその家族から「ありがとう」と言ってもらえる貴重な仕事です。
誰からもお礼の一言も言われない、やって当然できなきゃ人に非ずというような扱いを受ける事務職よりも、やりがいを感じながら働くことができます。

ルート営業(法人)

給与の低さ、やりがいのなさで不満を感じているなら、直接部門で高収入、毎日目標を持って働ける営業職がおすすめです。
事務職として勤務している人の中には、「自分は人のオモテに立って仕事をするのは苦手だから…」という理由で働いている人もいるでしょう。
でも、すべての営業職が元気よくバリバリ自己主張する人とは限らないのです。

営業の中でも、既に契約状態にある企業を回るルート営業(法人)は、新規契約の営業と違って、閉じている門を開くような仕事ではなく、取引先と良好な関係を保つことが重要なポイントとなります。

そのため、気配りこまめな連絡など、「押せ押せ」の営業スタイルではなく、事務職に求められる配慮が活きる営業スタイルのほうが好まれます。
しかも、新規開拓に比べれば年収はやや下がるものの、ルート営業でも確実に事務職の給与を上回るため、収入面での不満も解消されます。

事務職からの異業種転職で年収を下げないために

現在の年収を維持したまま異業種転職するためには、キャリアと求人のマッチングが最重要課題です。
今までの事務職としての経験やスキルと、転職先が求める条件マッチしてないと、単なる未経験転職と見なされ、年収が大幅にダウンする人も実際にいます。

したがって求人サイトなどで自力で探すよりも、無料で転職支援サービスを提供している転職エージェントのキャリアカウンセリングを受けて、自分のキャリアにマッチする求人を紹介してもらう方が安全です。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、転職成功率NO.1の転職エージェントです。
エージェントの中でも最大手ですから、保有している求人数が違い、さらにネットなどで閲覧できる公開求人よりも非公開求人を多く(20万件以上)抱えています

非公開求人の中には一般的な転職サイトには出回らない人気の求人もあるため、効率的に自分のスキルやキャリアとマッチングする求人を探したいという人におすすめです。
また、求人を紹介して終わり…ではなく、応募書類の添削なども行ってくれるので、事務職からの異業種転職をする際に書く内容に困ってしまう志望動機なども、転職先に提出する前によりよいものに仕上がります。

拠点も全国主要都市に19箇所あり全国を網羅しており、転職サポートの流れもスピーディーなので、今すぐ転職したい人も頼りになります。土日の相談が可能なのも利用しやすいです。

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また、女性を積極的に採用する会社や結婚、育児経験の有る女性を求めている会社などの情報を知ることができるのも、大きなメリットです。

今よりもっと自分らしいワークライフバランスできる働き方を見つけたい方は、ぜひ登録してみてください。

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まとめ

現在事務職として勤務していて、やりがいがない、給与が低い…などの理由で異業種への転職を考えているなら、以下のような転職先がおすすめです。

書類作成、電話対応のスキルが活かせて収入アップできる営業アシスタント
・直接利用者に「ありがとう」と言ってもらえて収入アップもできる一部上場企業運営の高齢者福祉施設介護職
・毎日目標を持って働けて業務内容の幅も広くやりがいのある法人を対象としたルート営業

これらの仕事以外にも、事務職のスキルやキャリアを活かせる求人を転職エージェントで紹介してもらうという方法があります。
自力のみでの転職活動が不安な人は、まずはエージェントに相談することから始めてみましょう。