シンクタンクは、さまざまな分野における専門家が集まった集団です。顧客からの調査や分析依頼に基づき、調査・研究を行い、それをフィードバックし、提言などをしている研究機関です。シンクタンクの仕事に関心はあるけれど、転職するにはどのようなルートが良いのか、気になる人も少なくありません。

シンクタンクに未経験で転職する方法、具体的な仕事内容や気になる年収失敗しない求人の選び方など、役立つ情報をまとめてみました。
現在は違う仕事に就いているけれど、未経験からシンクタンクに転職したい人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

シンクタンクの仕事内容・年収・将来性は?

シンクタンクは研究機関、調査・分析が大きなウェイトを占める仕事

シンクタンクは研究機関です。顧客は、企業や政府など幅広く、顧客からの依頼に基づき、調査・分析をし、具体的な提言を行います。人材は、あらゆる分野における専門家が集まっています。シンクタンクは、大きくわけて政府系シンクタンク民間シンクタンクに分かれますが、基本的な仕事内容は大きく変わりません。政府系は、政府の委員会に出席したり、新しい政策や立法案に携わることもあります。民間だと「○○総合研究所」という名前になっていることが多く、大企業は子会社として独自に持っていることが多いです。

コンサルタントは具体的、シンクタンクは包括的な提言を求められる

コンサルタントは、経営指針などに携わり、経営方針の指導や経営の一翼を担ったりすることもあります。分析結果に基づき、今後の方針をアドバイスすることが大きな仕事です。
一方で、シンクタンクはあくまでも研究機関なので、顧客からの依頼に基づいた研究や分析を行い、それをフィードバックすることが仕事、という点で、両者の違いがわかります。
コンサルタントは、具体的な問題点をピンポイントでアドバイスする形が多いですが、シンクタンクは、企業の進むべき方向性や政府の政策についてなど、視野の広い提言が必要になる、という特徴があります。

総じて年収レンジは高いけれど、年齢が上がるに連れ頭打ちも覚悟が必要

政府や企業の進むべき道を提言するような重責を担う仕事なので、当然それなりの対価が発生します。79ある業種のうち、20代~30代の年収ではシンクタンクはトップ3に入るほどの高年収です。しかし、若い頃から年収が高いことで頭打ちとなったり、年収の上下動が大きいことから、40代以降になると、そこまでのトップクラスではなくなります
また、シンクタンクの規模によっても年収は大きく異なります大手だと平均年収1000万円前後ですが、小さなところだと、平均年収400万円ほどと、一般企業と大差ないこともあります。

大手シンクタンクのキャリアパスは多彩

たとえば、MRIや野村総合研究所といった大手シンクタンクは、案件も多く顧客も良質国に与える影響も大きいことから、将来性を心配することはありません。次のキャリアとして考えられるのは、事業会社の経営企画部門やマーケティング部門コンサルティングファームへの転職起業や独立なども視野に入ります。
ただし、外資系シンクタンクの台頭もあり、中小のシンクタンクについては厳しい事情もあります。将来的には、シンクタンク単独というよりも、コンサルティングファーム的な仕事も求められるようになり、より専門的なプロ集団になる必要があります。

シンクタンクに未経験で転職する方法は?

必須の資格はないが、高い学歴がなければエントリーさえ無理

シンクタンクで働くにあたり、必須の資格はありません。ただし、シンクタンクは専門性の高い仕事で、高い知識レベルを求められます。そのため、応募条件には、学歴の条件が設けられているケースがあります。基本的には、大学卒が最低限のレベルで、「大学院修了」・「博士課程満了」やMBAの資格があれば、多少アピール材料になるかな、といったところです。
また、求められるスキルとしては、高い問題解決力精神力行動力コンサルティング力といった事が挙げられます。高い知識レベルに加えて、知ることへの貪欲な姿勢が求められます。

未経験からの転職なら30代前半まで、キャリア次第でポテンシャル採用の可能性も

シンクタンクの仕事内容は極めて専門的なため、未経験からの転職は相当難しいことです。ただし、シンクタンクの業務に耐えうるスキルやキャリアを備えた上での未経験転職なら、ポテンシャル採用の可能性もあります。また、ハイキャリア層をターゲットにした転職支援サービスではヘッドハンティングやスカウトによって人材を集めるところもあります。
未経験から転職するなら、後のキャリアのことも考えて、30代前半までには目処をつけておきたいところです。

経営企画やマーケティングの経験があれば未経験転職でもプラスになる

シンクタンクで勤務した経験はなくても、たとえば事業会社において経営企画やマーケティング、事業開発などに携わった経験があれば、応募できる可能性があります。また、官公庁や政府系金融機関での勤務経験も、ポテンシャル採用の可能性として考えられます。シンクタンクへの転職を希望するなら、それまで積み上げるキャリアについても、若いうちから計画的に行動しておく必要があります。

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シンクタンクに転職するなら大手エージェントが最適

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シンクタンク業界向け転職エージェントおすすめランキング

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シンクタンク業界向け転職エージェント・転職サイト13社の比較表

転職サイト・エージェントレビュー
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JACリクルートメント外資系・海外勤務に特化した転職エージェント。
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ビズリーチ専門職、次世代リーダー、グローバル人材などの即戦力・ハイクラス人材に特化した、国内最大級のエグゼクティブ専用、会員制の転職サイトです。シンクタンク経験者であれば、より転職しやすくなります。
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シンクタンクへの転職、失敗しない転職先の選び方は?

ポテンシャル採用といえども、あまりに良い条件は鵜呑みにしてはいけない

専門性の高いシンクタンクの仕事に未経験から採用されるのは至難の業ですが、良い求人を見分ける方法を知っておけば、転職活動はスムーズに進められます。
シンクタンクが年収レンジの高い業種ですが、未経験からの転職だと、はじめから高い年収は見込めません。未経験者に対してあまりに条件が良すぎる求人は、いざ入ってみたらイメージと違った、というケースも少なくありません。入社後にリサーチ業務やコンサル業務につくための教育や経験をさせてもらえず、研究員のフォローや資料作成などの作業に追われる可能性もあります。具体的な業務内容や担当する仕事内容については、事前にしっかり確認しておく必要があります。

おすすめなのは、具体的に求めるキャリアやスキルが明記されている求人

「ポテンシャル採用」と明記されている求人は、どのようなスキルやキャリアを求めているか明示してくれているケースが多く、入社後のミスマッチが少ないというメリットがあります。学歴や職歴なども含めて、必要なキャリアが具体的に表示されていると安心です。

未経験OKのシンクタンク求人を見つける方法

ハローワークや求人サイトでは、未経験可の優良求人を見つけるのは難しく、良質な求人に出会える可能性が低いです。
キャリアコンサルタントに転職活動を個別サポートしてもらえる転職エージェントを利用することで、不利になりがちな未経験転職も効率的に進めていくことができます。また、転職エージェントでは、登録者にしか紹介できない好条件の非公開求人をたくさん扱っているので、良質な求人に出会える可能性も高くなります。
そして、経験豊富なコンサルタントの情報網により転職先の内部情報を事前に得ることができるので、転職後のミスマッチを防ぐことにもつながります。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、リクルートが運営する国内No.1の転職成功実績と求人数を扱うエージェントです。転職を決めた人の約半数がリクルートエージェントを利用しているというデータもあり、求職者はもちろん、企業からの信頼も厚いエージェントです。

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拠点も全国主要都市に19箇所あり全国を網羅しており、転職サポートの流れもスピーディーなので、今すぐ転職したい人も頼りになります。土日の相談が可能なのも利用しやすいです。

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まとめ

シンクタンクの仕事内容や年収、転職に有利な経験は、以下のとおりです。

シンクタンクは研究機関。研究や調査が主な仕事
事業会社の経営企画部門やマーケティング部門コンサルティングファーム起業や独立などキャリアパスが多彩
平均年収は400万円~1000万円と企業規模次第
経営企画やマーケティングの経験は転職に有利

シンクタンクのような専門性の高い職種は、未経験転職がとても難しく、スキルやキャリアに応じたポテンシャル採用を探すのが一番の近道です。

大事な求人選びは、転職エージェントなどプロの手を借りて、タイミングを逃さないことがポイントです。キャリアコンサルタントの力を借りて、非公開求人なども含めてマッチングしてもらうのがおすすめです。