ネット銀行に転職したい

振込や資産管理といった行動に日常的にネット銀行を利用する人が増えて、私たちの日常生活にネット銀行は欠かせない存在になりつつあります。スマホやタブレットなどでも簡単に手続きができるので、窓口に出向く時間がない忙しい人には大助かりのサービスです。

ネット銀行の浸透に伴い、転職先としてネット銀行を考える人も少なくありません。ただ、基本的に窓口がなく内情がわかりにくいため、どのネット銀行の評判が良いのか、実際の業務内容は一般的な銀行とどう違うのかなど、わかりにくい部分がたくさんあります。

こちらでは、ネット銀行別の評判や、ネット銀行に転職するためにはどのようにしたら良いのか、ネット銀行の業務はどんなものかなどについてまとめてみました。ネット銀行への転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

ネット銀行は普通の銀行とどう違うの?

窓口がないので対面での仕事は基本的にない

一般的な銀行は窓口があり、お客様と直接顔を合わせるやり取りが多いため、サービス業という側面もあります。一方、ネット銀行は支店・営業所の数が少なく、お客様と直接顔を合わす事がほとんどないのが特徴です。
ネット銀行は基本的にインターネット上の銀行で、窓口業務や各種サービスはユーザーのインターネット端末上で行われます。現金取引はコンビニ・ゆうちょ銀行・提携する銀行ATMを通して操作されます。操作するのはもちろんユーザーなので、人の配置は不要です。対面式の銀行よりも個人顧客が多いため、細やかなサービスが多いのも特徴です。

年収・待遇は地方銀行の平均年収くらいは期待できる

ネット銀行は年収を公開しているところはほとんどないので正確な情報がつかみにくいですが、30代で年収約500万~600万といったところで、地方銀行の平均年収くらいと考えておけば良いです。ただし、都市銀行と地方銀行、総合職と一般職で格差があるように、ネット銀行も銀行や職種によって差があるため一概には言えません。

市場規模はまだまだ拡大の余地あり、将来性にも期待できる

まだまだ歴史の浅い業態なので、将来性を不安視する声があるのも事実です。ただ、ネット銀行の出資は大手企業ばかりなので、根本的な安心感はあります。
それに、簡単・便利なネット銀行は20代から30代がユーザーの多くを占めていて、市場規模は着実に拡大しているため、将来性は期待できます。将来的にネット銀行が窮地に陥ったとしても買収したがる会社はたくさんあるので、将来性には期待が持てます。

海外での業務も多いため英語は必須

ネット銀行は、そのフットワークの軽さを生かして海外にも業務が及ぶことが多いため、海外営業や金融商品開発担当になると英語能力は必須です。その他の資格については、入社時に必須というわけではありませんが、一般的な銀行員と変わりません。また、IT部門で働く場合は、システム関連の資格が求められることもあります。

ネット銀行格付け

ネット銀行の破綻リスクは、総合的に勘案されて下記の表のように格付けされています。
たとえば、ゆうちょ銀行はS&PでA+、三菱東京UFJ銀行はJCRでAA-、S&PでA+となっていますので、比較してもそこまで悪い格付けではありません。格付を取得していないネット銀行もありますが、ある程度の信頼度の高さがあることを客観的に示しています

銀行名格付会社
JCRS&P
ソニー銀行AA-A
セブン銀行A+
paypay銀行A+
オリックス銀行A-
住信SBIネット銀行A
楽天銀行A

※2020年6月調査

ネット銀行への転職で気を付けるべき点は?

ネット銀行は実力主義

ネット銀行は、これまでの銀行のような年功序列や学閥・派閥に縛られるような組織ではなく、実力主義の傾向が強いのが特徴です。外資系企業をイメージするとわかりやすいです。対面式の銀行とは違い、実力次第で昇格・昇給が可能なので、既存の銀行組織の風通しの悪さにうんざりして転職したい人も、チャレンジしてみてもいいですね。

若手を積極採用している

ネット銀行自体が新しい業態なので、チャレンジ精神は旺盛です。アイデア豊かに、次々に新しいサービスを生み出しています。将来性の観点からも若くてバイタリティのある人が好まれるので、キャリアはそこまでなくても、若い世代を積極的に採用しています。

総合職の場合、海外転勤の可能性もあり

国内に支店や営業所はなくても、海外支店を持っているネット銀行がほとんどです。ネット銀行は店舗がないから転勤もないだろう、と高をくくってはいけません。むしろ、総合職の場合、海外転勤の可能性もあることを覚悟しなければなりません。

中途採用は狭き門!ネット銀行への転職を成功させるには専門職が有利

様々な分野での人材が活躍できるため、今やネット銀行は人気職業の一つに挙げられます。
そして、ネット銀行も、大口資金を取り込むため運用商品に力を入れているので、アナリストや金融商品の開発部門など専門職としても活躍の場が広がっています。WEB制作やコンテンツ運営が重要なネット銀行では、営業職だけでなく、金融の知識を活かしてSEとして働くのも狙い目です。

どんな人材を求めているのか企業研究が重要

ネット銀行は実力主義のため、出身大学や経歴を問わず、優秀な人材なら誰にでもチャンスがあります。どのネット銀行がどの分野で人材を集めているかなど、企業研究をあらかじめしておくことが重要です。

自力で求人を探すこともできますが、自分に合ったネット銀行の求人を効率よく探すためには、転職エージェントのサービスを活用するのもおすすめです。転職エージェントは、業界に精通したキャリアコンサルタントが担当につき、非公開案件も含めて合う条件の求人を紹介してくれるので心強い味方になってくれます。

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まとめ

実力主義のネット銀行への転職は、既存の銀行という組織に辟易した人にも、もう一度チャレンジしてみる価値があるといえます。ネット銀行への転職をするなら気をつけておきたいポイントは以下のとおりです。

ネット銀行は実力主義で、学閥や派閥にはとらわれていない。
若手を積極採用しているので、キャリアや出身大学などにとらわれずチャレンジできる
・営業店がなくても拠点は広がっている。総合職の場合、海外転勤の可能性も。
・中途採用は難関なので専門職が有利。SEなどネット銀行ならではのIT部門も狙い目。

ネット銀行は、それぞれ特色を出して他行との差別化を図っています。それぞれのネット銀行がどんな人材を求めているのか企業研究が重要です。転職エージェントの力を借りるなどして、自分に合った求人を見つけてください。