無人コンビニや無人自動車、オフィス作業も人の管理をほとんど必要としないシステムの実用化が進んでいます。数十年後には今ある職場の半分以上がAIやロボットにとってかわるという話もあります。現状を見る限りでは、そう遠くない将来に、社会人の半数が今の職から転職せざるを得ないとの声も大きいです。

そこで確認しておきたいのが、今後10年・20年後でも安定的な収入が得られる職業とはなにかということです。今のうちに老後の生活への蓄えを考慮して、将来伸びる業種へと転職することが得策となるかもしれません。

将来伸びる可能性のある業種とは?

ワークシェアを導入している会社

まず、今後はワークシェアリングで就業時間の短縮を実行する企業が増えてくることを理解しておきましょう。すでに大手銀行の中には週休3日の導入を模索しているところもあって、1人の働く時間自体が短縮されることは否めません。ただし、ワークシェアで分業を進める職場は社会のニーズの変化に対応しやすいという利点があります。

その理由は、人件費を仕事量に応じてフレキシブルに調整できるからです。もし週休2日のフルタイム正社員ばかりであれば、仕事量が減った場合に社員そのものを解雇する必要があり、景気が回復しても一旦解雇した社員の穴を埋めるのは容易ではありません。

しかし時短のワークシェアを導入していれば、社員は解雇せずに就業時間だけを減らす形でスピーディに適切に労働力の調整が可能です。もちろん、時短となれば個々の社員の収入が減りますが、解雇リスクをさけられることと、会社の倒産リスクが減ることで将来的な安定性が得られるのです。

つまり、同業種でも従来通りのフルタイムで雇用をする会社よりも、ワークシェアを導入した会社で社員(契約社員の可能性もアリ)として働く方が将来的に安定する能性が高いのです。

IT関連の企業

AI化・ロボット化の社会になるということは、社会活動の中心がデジタル化・バーチャル化するということでもあります。すでに私たちの生活のほとんどが、スマホなどのコンピュータ端末によって操作できる時代となっています。するとリアルな現実的サービスのウエイトが軽減される一方で、デジタル・バーチャル上のサービスが発展することになります。

つまり、ネット上のコンテンツを開発・運営する会社がドンドンと市場を拡大するということです。簡単にいえば、スマホやパソコンのアプリ、システムやツールの開発・運営を手掛ける会社ならば、このあと20年後でも30年後でも事業成長できる可能性が高いです。

機械化で代替し難い業種

サービス業の中には、やはり生身の人間対人間の方が良いサービスとなる業種があります。細かな人の心の揺れ動きや感情を受け止めて、それに応じたコミュニケーションを取る必要のある業種は、まだまだAIでは物足りないところでしょう。

そういった意味では、カウンセリングや商談交渉の現場などは人の活躍できる場面と言えます。たしかに医療診断の問診や学校の教師の教鞭などをAIが行う段階に入ってきていますが、決して十分な成果が上がっていないとのことです。特に心理カウンセリングや結婚相談、悩み相談などの分野では、まだまだ人の活躍できる部分が残っているとされています。

クリエイティブな仕事

個人の感性や経験を生かしたクリエイティブな生産活動は、感情を持たないとされるAIでは十分にカバーできないとも言われています。とくに芸術の分野では論理的に捜索ができても、人の直感や想像力、あるいはミスから偶然生まれる芸術性を表現することが難しいのが現状です。

そういった意味では、イラストレーターやちょっとした文章でも、AIでは物足りない部分が出てくるでしょう。つまり、AIやロボットができる仕事でも、同時に人の感性や能力が必要となる職場はいろいろとあります。単純作業や力仕事は、今後ますます機械化が進み、人に代わる部分が増えていきますが、それ以外では人が必要とされる場面がたくさんあると言われているのです。

将来伸びる業種ランキング3選

AI全盛・ロボ前世の時代になっても、人の能力が必要とされる職業はいろいろ残されるとのことです。そこで将来を見据えて、いづれ転職をする場合の転職先を考えておくのは賢明でしょう。老後が心配な人は将来の生活の糧を与えてくれる職業へ就職・転職する方が良いかもしれません。そこで、将来伸びる業種ランキングを紹介します。

1位:ITエンジニア・ウェブ系のクリエイター

コンピュータ関連のエンジニアであれば、ほぼどの分野も数十年後でも安定職として働くことができる可能性が高いでしょう。技術やシステムの研究開発からメンテナンス、ソフトの開発や運営、データ処理に解析・応用(データサイエンティスト)にセキュリティ系エンジニアと、さまざまな分野でエンジニアは活躍できます。

いまやネット通信だけでなく、金融も製造業も一次産業でさえAI・ロボットが仕事を担当するわけですから、IT系の専門職はもっとも成長分野であり、安定職となるでしょう。

また、ウェブ系のクリエイターや広告関連の専門職もニーズが拡大していきます。これまではテレビを中心としていた広告活動も、今では徐々にウェブ化されていて、近い将来は逆転し、10年もするとウェブ中心に変わると見込まれています。ウェブ上のコンテンツがテレビ番組にとってかわり、それのスポンサーの広告もウェブベースで行われるとのことです。

2位:農林水産業の専門職

いわゆる一次産業は刻々とロボット化されていて、農業や漁業の具体的なスケジュール管理やノウハウもAIが担当するようになるとされています。ただし、全く人の手が不要かと言えばそうではなく、農家の経営者としての職がどうしても必要となります。

現状では離農する農家や漁師が増えていますが、AI・ロボットを従業員として運営する経営者の仕事が狙い目でしょう。実際に、若い世代でデジタル化した一次産業へ転職する流れがすでに始まっています。

3位:病院関連・介護系の専門職

人の健康管理や病気・ケガの治療もやはり人の労働力が欠かせないと言います。なぜなら、医療行為に責任をとる立場の人材が必要だからです。言い方を変えれば、すべてをAI・ロボットが施術するとしても、それを管理・サポートする医師・看護師の存在は欠かせません。

絶対数が少なくなるとしても、将来性のある職場であることには変わらないでしょう。



安定的な職種ランキング2選

次に、今後も継続して職場が残っていく安定的な職種ランキングを紹介します。

1位:営業職

サービスや企画を提案する仕事の多くはネット上で行われるようになり、かなりの部分をAIが担当できるようになると言います。しかし、ここでも最終的な商談交渉やトラブル解決は人のコミュニケーション能力が必要です。単純に値引き交渉のやり取りでも、コンピュータ同士では適当な妥協点を模索するのが難しいでしょう。

そういったキーポイントで専門職が残ると言われています。

2位:介護士・カウンセラー

こちらも営業職と同様の理由で、対人間との心のやり取りは、なかなかコンピュータでは対応しきれないとことです。こういった分野の専門であれば、今後も安定的に仕事をすることができるでしょう。

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まとめ

AI・ロボット化によって、人は労働を大幅に軽減することができます。つまり、それだけ自分の時間が増えて豊かな人生が送れるようになるということです。ただし、社会システムがすべての人の生活を保障しない限り、この社会の変化は個人個人にとってはハイリスクとなって、老後が心配になるかもしれません。

ですから、少しでも安定的に収入を確保するために、将来有望な職場への転職は必要なことと言えるでしょう。